悲しみをアイデンティティにしないで

発達障害者であること、精神疾患を持っていること。
それは運命でも何でもなく、ただの偶然の積み重ねです。
街を歩いて危険運転の車にはねられただけです。
それに特別な意味付けをすると、一歩も前へ進めないと思います。

辛さは乗り越えて初めて意味がある

「辛かった時期にもちゃんと意味はあった」みたいな話、日本人は好きですが、気づいてください。
そういうことを言うのは今が上手く言っている人です。
つまり、乗り越えて強くなったと自覚したから心から言えるわけです。
今をどうにかしなければ、その経験は生涯意味を持たないです。

ファッションメンヘラの魅力

ファッションだけの人もいるし、心に問題を抱えそういうカルチャーに惹かれる人もいます。
でも昔のパンクスやＶ系やゴスロリは、儚さの中にある狂気を売りにしていました。

それは強さの魅力です。

アブナイことをしれっとできる、ぶちキレたら刃物で刺すぜ、みたいな雰囲気をカッコいいと思う人が多くいてカルチャーになりました。

でも、今のメンヘラファッションって儚さ弱さばかり売りにして、「刺し違えてやる」から「死にたい」に変化していません？
（※どちらも雰囲気だけにしといてください）

強そうな人には、憧れ尊敬する人も集まります。
が、弱そうな人の周りにはそれを利用する人しか集まりません。

年収1000万？特性を売りにしてバズる？

お金と承認が欲しくない人なんていないです。

でも僕は年収1億あっても昔の状態（発達障害・うつ状態）に戻るのは絶対に嫌です。
何も楽しめず、刺激に刺激を求めてお金なんてすぐに使い果たすと思います。
以前、精神疾患で長年引きこもってる人が親の遺産6000万を半年で使い果たしたニュースを読んで、他人ごとじゃないとぞっとしたことがあります。

SNSで発達障害や精神疾患のネタを伝える人はたくさんいます。
真面目な人も不真面目な人もいます。
障害や疾患を心の特性ととらえて当事者を応援し偏見をなくそうとする人は支持や共感を得ています。

僕も正しいと思うやり方（根本治療情報）でそれを目指してるクチですが、いくら成功しても「承認」とは思えません。
SNSの数字は顔の見えない他人の行為なので、刺激を感じないです。

尊敬や愛情を勝ち得ようと思うのは、顔が見えて会って話せて一緒に何かできる人だけです。

バズって稼ぐ目的100％ならそれは仕事ですが、承認欲求を満たしたい人は自分よりすごい人に会いに行った方が遥かに刺激的だと思います。

変な言い方ですが「もし自分が死んだ後、いいねをつけた人らは線香あげに来てくれるのかな」って思いません？

個性が尊重されるのは未成年だけ

心の特性を個性とみなして肯定しようという人たちもいます。
でも、周りと違っていることと幸せなことは全くの別の話です。

医師のように自分を観察するもう一人の自分を置いてください。

その性質があなたを不幸にするのなら、それはどんな理屈を使っても欠点ではないでしょうか？

幸せになるためには、やるだけ

否定的なことばかり言ってきましたが、要は
無理に肯定しても無理なんです。

「不幸に意味を与えて特別な存在になる」思考は人の防衛本能かと思いますが、トラウマを引きずる人の「早期不適応スキーマ」や「認知の歪み」と同じ構造を持っています。

誰にとっても不幸は不幸でしかないです。

それを無理にゆがめると抜け出せなくなります。

少しでも幸福になる選択をしてください。
僕は自信がないですがライフハックならそこら中に転がっています。

それも通用しない人（多数派でしょう）はきちんと治療するしかないです。

そしてそれは、あなたがこれまでに抱えた苦しみに比べれば大した困難ではありません。

一度きりの人生で、一部の医師が「治し方が分からない」というだけで諦めてしまうのはもはや訳が分かりません。

一人静かに、自分はいま冷静だと思える瞬間、この先どうやって生きていくか問いかけてみてください。

世界にただ一人の人間ではなく、世の中の人と同じ願望を持つ普通の人間として。

本当に治したいなら方法はいくらでもあります。

以上です。

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