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南烈・呪縛編 振り返り

第2章 ヴィルフェーダ大阪 編
本格スタートと題しまして、まず登場となったが
豊玉高校出身、南烈。

プロローグは原作の湘北戦後から恩師、北野との再会を果たす場面から

「バスケットは好きか?」


と問われた南は、

「バスケットが好きです」

と答える。ある種、北野のスタイルや前年に翔陽のエース藤真健司を負傷退場に追いやったエースキラーの呪縛に取り憑かれたように停滞なパフォーマンスをしたが、この

が」という1文字に力、決意、覚悟を込め、
その後のキャリアを順調に進めた。

大学卒業後に企業バスケット連盟が運営する日本トップリーグであるCBAリーグに入団。そこでライバル関係を築いたのが一足先に高卒でその舞台に足を踏み入れていた 三井寿 だった。

この南烈・呪縛編は
三井寿・「三井寿にしか見られない世界」編とリンクしながら進んでいきます。

再読していただけるなら下記、「三井寿にしか見られない世界」編を目を通していだけるとより世界観を深く知れると思いますのでおすすめしますのでよろしくお願いいたします。

同学年の両者、
ルーキーイヤーの南と前年にカップ戦のタイトルに貢献した三井寿の初対戦は南が途中交代。
試合は引き分けに終わるが、三井は南のほうが手強ったとライバルとして意識するようになる。

翌年24歳シーズン、開幕戦に対決となった両者だったが、三井が試合開始直後に負傷退場。シーズンを棒に振る大怪我を負う。
マッチアップした南に非はなかったが順調に進んできた歯車が狂い出す。

翌週の試合でも南のブロックに体勢を崩した相手が負傷退場してしまう。
そして二度あることは三度あると、
翌週マッチアップする相手は、

海南大附属高校出身、神宗一郎だった。

1学年下の神はルーキーイヤーから注目選手にピックアップされ神奈川、大阪の得点王対決として注目の1戦となった。

そして南の熱い気持ちがアクシデントを起こしてしまう。
神宗一郎を肘打ち、脳震盪で退場に追いやってしまうと同時にあの「エースキラー」という異名が思い出されブーイングを浴びながら南はコートを去る。

その後、ネット上での炎上、アンチも止まらず南はパフォーマンスを落とす。そんな時、南はかつての恩師、北野に会いにいく。
あーだこーだ文句のいう奴は大抵、チャレンジしていない奴、気にしないでいい「南烈にしかできないチャレンジ」として真のエースキラーになれと助言を送る。

北野との再会に英気を養った南は、具体的な真のエースキラー像を求め、会っておきたい人物のもとに向かう。開幕戦で大怪我を負い、入院中の三井寿であった。
三井はこの際、恩師、安西の見舞いを受けていた。三井自身も安西に今後の道の助言を受けていた所、南も訪ねることになる。

https://note.com/tyimage/n/n2858a8d60e26

偶然とは言え、安西と出会った南、北野と安西が大学の同級生であることを知る等、親交を図ると、
北野から助言された真のエースキラー像の具体的なものを安西に相談する。

安西は、山王工業の河田雅史を引き合いに出し、身長が伸びる度にポジションを変え、オフェンスからディフェンスまでトップレベルにこなしたのはその都度の努力の賜物であり、攻撃スタイルでキャリアを築いてきた南にはディフェンスにのびしろがあり、エースキラーは本来、ディフェンス側に使う代名詞だと助言した。

そして、安西の名言は、南に響き、恩師とも言える人が増えた気がした。


25歳シーズン、三井はシーズンオフに安西に助言を受け習得した新たな武器、長距離スリーポイントシュートを引き下げ、満身創痍でシーズンを戦う。
しかし8月3日、安西は他界してしまう。


と対決となった試合で、交代出場から長距離スリーポイントシュートを決め、南の度肝を抜いた。
南はディフェンスにポイントをおいたシーズンとなったが、周囲を納得させるには至らず、アンチを抱えた状況は変わらなかった。

シーズンオフに安西の墓参りに三井は、引退と今後の目指す道を報告。後に南も姿を表すと


「長距離スリーポイントシュートを教えてほしい」
「シューティングガードになる」
「三井寿と安西光義の意志を継承する」


と三井、空の安西を驚かすような決意を表明したのだ。

26歳シーズン、オフに三井とともにシューティングに打ち込みシーズンにかける南だったが、このシーズンは、
テルノン会長の国際試合、大会禁止宣言が唱えられ、運営のバタつき、南の決意とは裏腹にパフォーマンスが発揮出来ずにシーズンを終えようとしていた。

そんな時、未だアンチ、停滞したパフォーマンスに終始していると見られていた南は、編成担当に来シーズンのプロテクトに外れるかもしれないことを示唆される。気持ちを確認すると南から振り絞られた言葉は奇しくも三井寿と同じ言葉、

「バスケットがしたいです」


だった。南の現役続行宣言を聞いた編成担当は、古本興業が運営し新規参入させるヴィルフェーダ大阪トライアウトの推薦状が通り受けられると告げる。

南烈は、即決で受けると答える。
ヴィルフェーダトライアウト当日編と続く。


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