マガジンのカバー画像

書評(相続関連参考書)

6
相続の仕事を始める時に、右も左も分からず、がむしゃらに参考書を濫読、多読しました。今では私の血肉になっております。
運営しているクリエイター

記事一覧

書評(相続関連本)相続コンサルのコツがよ~くわかる本

書評(相続関連本)相続コンサルのコツがよ~くわかる本

 現在の業務(金融機関において終活関係の相談を受け、提案する仕事)についてまもなく、大型書店にて偶然に見つけました。まさに僥倖!(少し大げさですかね(笑))冗談はさておき、それほど内容の濃い、また実践で使える知識が満載です。表紙にある通り、金融関係や不動産関係の営業パーソンの方は読んでみて損は無い、もとい十二分に価値のある内容であります。

著書は、税務・会計・相続分野の界隈で著名な方で、メディア

もっとみる
書評(相続関連本)親の入院・介護・財産管理・遺言の法律入門

書評(相続関連本)親の入院・介護・財産管理・遺言の法律入門

最近、遺言書の作成のご相談を受けていてとみに感じるのは、ご心配される内容が「死後の財産の行方」だけでなく、「生前の財産の管理(寝たきりになったときや認知症を発症した時の預金の出金や介護施設への手続きなど」や「遺言ではカバーできない、もろもろの死後の手続き(死亡届や病院への支払い、携帯電話や電気・ガスなどの公共料金の精算、解約など)」
の対策などへも関心が向いてきていることです。

かつては、遺言

もっとみる
3と言う数字の魔力 書評(相続関連本)「3」の思考法:齋藤 孝

3と言う数字の魔力 書評(相続関連本)「3」の思考法:齋藤 孝

ご存じ齋藤先生の数ある著作の中でも印象深い、味わい深い1冊です。齋藤先生の本は、5-6冊読んだだけなので「先生のBEST本だ」と、言い切ることは難しいと思いますが、言い切ります。「着眼点」がすごい。ベストセラーではないが、読まなきゃ損の良書です。

なぜ、相続関連本なのか?
私は、相続のご相談を受ける時に「3」の数字を意識することが多いです。
例えば、遺言作成をした方が良いと思われるご家庭のお父様

もっとみる
書評(相続関連参考書)「相続放棄」がわかる本

書評(相続関連参考書)「相続放棄」がわかる本

相続の相談を受けているときに、避けて通れない話題が「相続放棄」。
実態のわかりづらい「相続放棄」の仕組みとその恐ろしさについて
詳細に記載してあるのが本書です。稀にみる良書だと思います。

著者の方の実体験をもとに各種の説明がされているので、とてもイメージがしやすく、そして思わぬ事態として降りかかってくる「負債相続」の恐ろしさを疑似体験できる内容となっております。

「うちの親は財産がないから相続

もっとみる
書評(相続関連本) 定年オヤジ改造計画

書評(相続関連本) 定年オヤジ改造計画

文庫本の帯のPOPコピー、お父さんたちに警鐘を鳴らしてます(笑)

なぜ、この本が「相続関連本」なのか?
それはこの小説に登場する主人公である会社を定年した父親の態度振る舞いが、私が相続のご相談を受ける一般的なご家族の典型的な父親のパターンと驚くほど酷似しているからなのです🙂😳

主人公は、典型的な昭和のお父さん。彼は自身を、昔気質のサラリーマンでは無く、むしろ妻や長女を始めとする家族や今の世

もっとみる
書評(相続関連本) わかる 相続・相続税

書評(相続関連本) わかる 相続・相続税

 5年ほど前。それまで、金融商品(法人融資や証券関連)の営業職や事務管理部門の企画担当者だった私が、突然まったく経験のない相続関連の営業(金融機関でのフロント)業務を命ぜられました。私の会社は、度胸が良いのか悪いのか、どんな営業業務でもほとんど研修もなく、いきなり対顧客の現場に駆り出します。

そしてご多分に漏れず、私も営業の最前線に。殆ど草野球程度の経験しかないピッチャーがいきなりプロの一軍のマ

もっとみる