【読書ノート】50 「大震災’95」小松左京
今日で阪神大震災発生から29年経った。95年の阪神大震災の際には73年に「日本沈没」を書いてベストセラーになった著者の所に問い合わせが殺到したそうだ。著者も長年神戸地域に居住しており、63歳の時にこの地震に被災した。本書は地震のルポだけでなく科学的見地に立った地震の分析や専門家らとの対談、またいくつかの提言が述べられており重厚で興味深い内容になっている。
動物を使った地震予測
客船による被災民の一時避難
首長による要請なしによる救助活動開始
様々な専門分野のデータベスを総合的に構築して分析する、など。
東日本大震災の時、もし筆者が存命であればどのような発言を行ったのか興味は尽きない。
(2024年1月17日)
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