ぶつかりおじさん亜種
「xefさんは嫌いな人っているんですか?」と若い同僚に聞かれた。
何でそんなこと聞くんですか?と聞き返したら
「怒ったところ見たことないし、会社でヤバめの人ともうまく付き合っているし…」
とのこと。
穏やかで余裕があるように見えているのかな、と考えると、とても光栄なことだなと思う。
実際は、嫌いな人はいるに決まっている…。
どういう人が嫌い(苦手)かというと、まあ人は皆そうだと思うけれど、「悪意をぶつけてくる人」、さらに言うと、
「私を大切に扱ってくれない人」
「舐めてかかってくる人」
は大嫌いだなと思う。
「ぶつかりおじさん」はご存じだろうか?
最近、ニュース等にも載り、認知度が高まっている迷惑な存在だ。
駅や交差点など、人が密集する中で、主に女性を狙ってわざとぶつかってくる男性のこと。
「自分より弱いものにぶつかり、ストレスを解消している」というのは一般的な見解のようだ。
しかし、私はその亜種的なおじさんを知っている。
「後ろから追い越すと怒鳴るおじさん」だ。
もちろん、追い越しざまにぶつかったり、視線を送ったり、暴言を吐いたわけではない。
狭い道を無理やり通ったわけでもない。
充分なスペースがある幅の広い道で普通に追い越しただけ。
それだけで怒ったり怒鳴ったりされることが何回かあった。
この追い越しおじさん…?いや、追い越すのは私の方なので、追い越されおじさん??…とにかくこのおじさんの話を知人友人にすると、
「えっ、そんな人遭ったことないし、聞いたこともないんだけど?」
と言う人と、
「私もよくあります!」
と言う人がいる。
「見たことも聞いたこともない」と言う人と「遭遇する」と言う人の特徴を調べると、全然被害に遭わない人は
比較的背が高い
体格が良い
男性
が多く、被害に遭う人は
小柄
華奢
女性(というか全員女性)
が多かった。
ぶつかりおじさんと同様に「自分より弱そう」という女性にしか罵倒していないようだ。
つまり、私は「自分より弱い」と舐められているんだな…と思うと、非常に腹立たしい。
また、この件とはちょっと違うのだが
「黒髪のときは変な人に話しかけられたり、絡まれたりすることが多かったけど、金髪にしたらそういうのが一切なくなった」
という話を聞いたことがある。
実は私もこれは経験がある。
私は自分の黒髪が結構好きなのだが、わけあって赤っぽく染めたことがあった。
途端に変な人に遭遇する率が減ったのだった。
背丈や体型は変わらず、髪色を変えてこの変化…。
おそらく、所謂「変な人」だけでなくても、人間は「強そう」あるいは「主張がありそうな人」に対してはぞんざいな態度を取りにくいようだ。
弱そうに見られて舐められるのは本当に嫌なのだが、だからといって強そうに見せたいわけでもなく、ただ私は私として他人から尊重されたいのにな。
こう思うのはきっと私だけではなく、皆そうなのではないかな、と思った。
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