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感覚を持続させるもの

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僕が好きなものについて、感覚的につらつらと書き積んだもの。きっと解明しすぎないことで、もっと育つものがここにあります。
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2018年10月の記事一覧

ハンカチの次は、白い服たち。その次はなんだろう。

ハンカチの次は、白い服たち。その次はなんだろう。

最近、白い服をよく着ている。

ワンアイテムだけが白いわけでなく、上から下までベージュやオフホワイトなどの淡い色で固めているので、「この頃いやに白いけど、なんで?」と仕事仲間から聞かれるほどである。

理由は「気分」と答えていたのだけど、なんだか自分でもしっくりこない。そうして帰りの電車の中で、ぼけっと考えて思い当たった答えは「憧れ」だった。

もはや偏見に近いけど、なんか白い服を着こなす大

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視野を広げるのではなく、視座を得る

視野を広げるのではなく、視座を得る

普段はなんて狭い世界に生きてるんだろう

久しぶりに新宿と原宿を歩く機会があってそう思った。

仕事場がそれらの近くあり、住んでいるところもそう遠くない。にも関わらず、一駅でこんなに世界が変わるのか。

東京の多様さに感動する一方で、僕はいつも同じ世界にしかいないんだなということに気付かされる。

自分の生きやすい世界にいることは、そうでない状況よりも圧倒的に幸せなことだ。

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用事がなくたって

用事がなくたって

こんな話を聞いて、あなたを思い出したので。つぶやきです。

昨晩、友人から連絡が来た。
そうやって思い出してくれることもそうだが、なにより連絡してくれることが嬉しい。

ただ、同時に思い出したのが、カーディーラーで働く方が「アンケートのご協力をお願いします。日本は悪いときにしかアンケートを書いてくれないので、他の国と比べて満足度が低く見えちゃうんですよ。私の感覚からすると、そんなことはないんです

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その人のワガママはなんなのか

その人のワガママはなんなのか

仕事でもプライベートでもワガママがない人なんていないと思う。ただ、最近はその「ワガママが上手く一緒にまわる人といる居心地の良さ」を感じている。

ワガママとは、自分が気持ちよく過ごすために、自分ないし、周りを動かすこと。それがぶつかるから問題が起きるのだけど、必ずしもぶつかるわけじゃない。歯車のように、大きさも違えば速度も違うけれど、上手く噛み合みあうことがある。そういうケースでは、ワガママが丸

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ちょうどいいところを知っておく

ちょうどいいところを知っておく

自分のちょうどいいを知っておくことは大切だ。最近これをよく思う。

翌日いつも通りに起きれる就寝時間は?
夜にちゃんとお腹が空く、お昼と間食の量は?
英語が長続きするのに適切な学習時間と量は?
疲れすぎず、気持ちいいと思える運動量は?

人はまさに何かに夢中になっている瞬間、アドレナリンがドバーッと出て、どんどんやっちゃおう!という指令が脳から降ってくる。

ただそれに従い続けると、あとあと

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何もしないを一緒にできる人

何もしないを一緒にできる人

何もしないをする。
この数日、友人夫婦の家に遊びに行って、それを体現した。

炊き込みご飯とお味噌汁、唐揚げのお昼をいただいて、菊花賞を見て、一緒に「獣になれない私たち」の一話を見て、ゲームをして帰る。

すでにお風呂に入ってパジャマになってるところにお邪魔して、軽く飲みながら、ぬか漬けを食べてお喋りをして帰る。

特に企画のようなものはなく、これと行った計画もなく、なんとなく流れでそうなっ

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日々が満足していれば、特別な贅沢はいらなくなる

日々が満足していれば、特別な贅沢はいらなくなる

それって裏返すと日々に満足しているのかもしれないね

この言葉は、妻が誕生日に欲しいものや行きたいご飯屋さんがなかなか思い浮かばない、と友人夫婦に話したときに返ってきた言葉だ。

つまり、誕生日や結婚記念日のような特別な日は多くの場合、、"この日くらいは贅沢しよう"だったり、"日頃は我慢してるからこのときくらいは買ってほしい"だったりと考えてしまうものだけど、その差がないから思い浮かばないのか

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うまく琴線に触れたとき、ひとに生きる力を与えることができる

うまく琴線に触れたとき、ひとに生きる力を与えることができる

大それたタイトルだけど、

いいことが一つあれば生きていけるもんだな

と、感じることがあった。

ここ数ヶ月いろいろ仕事が架橋を迎え、それと共に体調を崩し続けていた。そして、昨日は次の展開へ進むための重要な会議。なんとか成功したものの、ヘロヘロに。

疲れた。眠い。
ただただボーっとする。

そんな魂が抜けたような状態で家に帰ると、とある友人から贈り物が届いていた。

他の人か

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食べ方のセンスが合うひと

食べ方のセンスが合うひと

よく食べる人、美味しそうに食べる人、食の趣味が合う人。こういう人たちと一緒にご飯を食べることは、当たり前だけれど、とても楽しいことだ。

最近それに加えて、食べ方のセンスが合う人とご飯の時間を一緒に過ごすことも、それと同じくらい幸せなことで、かつ大事なことだと気づいた。

食べ方のセンスとは、所作や噛み方、食べるスピードや順番といった複合的なもの。それらが自然と一緒であると、食卓が緊張しないし

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ぼんやりと歩く夜の散歩

ぼんやりと歩く夜の散歩

昨晩、近所のスーパーにグレープジュースを買いに行ったときのこと。

なんてことない買い出しなのだけど、なぜだかあまりにも眠くて、スタスタ歩く元気がなく、ものすごいゆったりと歩いていた。

ガンガン僕を追い抜いていく人たちの背中をぼんやりと見つめる。何人の背中を見たのかわからないくらいの感覚でスーパーから帰ってくると、頭の中をついて回っていた眠気や疲れが少し晴れているのに気がついた。

トレッキ

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選ぶ目と、作る腕

選ぶ目と、作る腕

選ぶ目と、作る腕。

最近、何かをデザインする作業の上で、この2つは似ているようで、かなり違うスキルであることを改めて理解しないといけないと思っている。

選ぶ目を鍛えていくと、自分の理想にマッチしているかどうかや、それに向けてどうよりよくしていくかのアイデアは浮かぶようになってくる。いわゆるクリエーティブディレクションというやつだ。

ただ、それを実現する作る技術は、選ぶ目とは別物だ。実際

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覚悟と誠意を持って、動き続けること

覚悟と誠意を持って、動き続けること

昨日のこと。東京藝大に所用があり、上野公園を歩いていたとき、ふとでっかいカーソルが目の前に現れた。

(本当はこのくらい離れてみるのがよさそう。)

東京藝大の方の作品で「2.5次元の触覚」という作品らしい。

上野公園に来たのがそもそも数年ぶりで、そこにどーんと現れたのがこのカーソルだったからつい目を引かれてしまった。

どんな意味があるのだろうと思って調べていると、作者のインタビューを見

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秋冬を迎える、服を考える

秋冬を迎える、服を考える

ハガキを出しに、ポストへ向かう。
空気がひんやりしている。サンダルがつらくて、秋と冬がいっぺんに近づいてる感じがする。

こういう季節になると、毎年楽しみになるのが服を考えることだ。

まず、クローゼットの秋冬物パートをあさる。そして去年着ていたものが自分のブームを過ぎ去っていて、服が足りないことに気づく。それでもなんとか…!と、いろいろ掘り起こし、一昨年くらいに買ったものが気分に合うことを発見す

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朝に気分をとりもどす

朝に気分をとりもどす

どうも乗ってこないな

なんていう朝がある。理由はまだ寝てたいなのか、体調なすぐれないなのか、重ための会議があるのか、雨なのか、色々ある。

二度寝できれば変わるかも、という淡い期待に心を寄せるけれど、アラームがそれを許してくれない。

最近そんなときに始めたことがある。それは単に好きな香りを嗅ぐこと。

我が家では、Aesopのルームフレグランスを使用しているのだけど、とりあえずそれを部

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