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知っておきたい 高齢者の薬の使い方

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薬を服用している高齢者を介護しているご家族、または介護ヘルパーの方に向けて、お年寄りをサポートする上での注意点をお伝えしていきます。 薬には病気を治す効果がある一方で、副作用が起… もっと読む
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知っておきたい高齢者の薬の使い方~⑦鎮痛薬

知っておきたい高齢者の薬の使い方~⑦鎮痛薬


「痛み」とは「ズキズキする」「チクチクする」「ヒリヒリする」など、痛みには色々な表現があります。そして痛みの原因も、怪我によるものから心理的なものまで様々です。
そんな痛みについて、国際疼痛学会は以下のように定義しています。
“組織損傷が実際に起こった時、あるいは起こりそうな時に付随する不快な感覚および情動体験、あるいはそれに似た不快な感覚および情動体験。“
「それに似た不快な感覚および情動体験

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知っておきたい高齢者の薬の使い方~⑥COPD

知っておきたい高齢者の薬の使い方~⑥COPD

COPDとはCOPDとは慢性閉塞性肺疾患のことです。以前は、肺気腫や慢性気管支炎と呼ばれていましたが、現在は総称してCOPDと呼ぶようになりました。二つの病名が一緒になったのですから、肺気腫傾向が強い人、気管支炎傾向が強い人など症状は幅広いのですが、一般的には、初期は咳や痰がみられる程度ですが、次第に階段を上るなどのちょっとした動作でも息切れを起こすようになります。さらに進行すると、安静時にも息切

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知っておきたい高齢者の薬の使い方~⑤皮脂欠乏症

知っておきたい高齢者の薬の使い方~⑤皮脂欠乏症

皮脂欠乏症とは皮脂欠乏症とは、皮膚の水分と油分の減少によって皮膚が乾燥する病気のことです。乾皮症とも呼ばれ、いわゆるドライスキンや乾燥肌の状態です。
高齢者は「老人性皮膚掻痒(そうよう)症」という、発疹や湿疹がないのにもかかわらず、かゆみが出る病気になることがあります。この病気は皮脂欠乏症による皮膚の乾燥が原因となるほか、モルヒネなどの薬による副作用や腎機能低下などの影響が考えられます。

かゆみ

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知っておきたい高齢者の薬の使い方~④骨粗しょう症

知っておきたい高齢者の薬の使い方~④骨粗しょう症

骨粗しょう症とは骨粗しょう症は、骨密度の低下や骨質の劣化によって、骨が弱くなり骨折しやすくなる病気です。
通常骨の代謝は、骨吸収(骨が壊されること)と骨形成(骨がつくられること)の2つがバランスよく行われています。そのバランスが崩れてしまい、骨吸収(骨が壊されること)が過剰になったり骨形成が減弱すると骨粗しょう症になります。
検査で骨粗しょう症といわれても、「老化によるものだから、わざわざ治療しな

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知っておきたい高齢者の薬の使い方~③抗不安薬

知っておきたい高齢者の薬の使い方~③抗不安薬

薬には副作用が起こることがあり、生活上に支障をきたす場合があったり、思いがけない事故につながる場合もあります。もちろん安全に使っていたら問題ありませんが、使っている薬の種類に応じて、起こりうる反応について知っておくことで的確に対処することが出来ます。
この連載では、薬を服用している高齢者を介護しているご家族、または介護ヘルパーの方に向けて、お年寄りをサポートする上での注意点をお伝えしていきます。

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知っておきたい高齢者の薬の使い方~②緑内障治療薬

知っておきたい高齢者の薬の使い方~②緑内障治療薬

薬には副作用が起こることがあり、生活上に支障をきたす場合があったり、思いがけない事故につながる場合もあります。もちろん安全に使っていたら問題ありませんが、使っている薬の種類に応じて、起こりうる反応について知っておくことで的確に対処することが出来ます。
この連載では、薬を服用している高齢者を介護しているご家族、または介護ヘルパーの方に向けて、お年寄りをサポートする上での注意点をお伝えしていきます。

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知っておきたい高齢者の薬の使い方~①認知症治療薬

知っておきたい高齢者の薬の使い方~①認知症治療薬

薬には病気を治す効果がある一方で、副作用が起こることもあり、生活に支障をきたしたり思いがけない事故につながる場合もあります。もちろん安全に使っていれば特に問題ありませんが、使っている薬の種類に応じて、起こりうる反応について知っておくことで的確に対処することが出来ます。
この連載では、薬を服用している高齢者を介護しているご家族、または介護ヘルパーの方に向けて、お年寄りをサポートする上での注意点をお伝

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