TAKAHITO YAMADA

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TAKAHITO YAMADA

| studio anettai : べとなむの建築設計事務所の代表です | Visualization : 建築/内装専門の3Dぱーす部門あります | 元 #VoTrongNghiaArchitects 勤務です| 身長2mです | 設計/3D制作:いつでもDMください。

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記事一覧

ホーチミンのゲストハウス、一軒目の生い立ち

anettai apartment - Binh Thanh (仮)先月ベトナムの設計事務所を退職しまして。 新たに、建築デザインを用いてゲストハウスをプロデュースする会社、anettai/アネッタイを…

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新しい仕事について - アネッタイ•アパート

ベトナムで新しい仕事をはじめました。 端的に言うと、古い物件をリノベーションし、賃貸物件としてサブリース運用または旅行者のゲストハウスとしての運営です。 知人に話…

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エモい3D

エモいレンダリングが作りたい。 目下検討中の案件だ。 ベトナムの設計事務所で働いて得たものの中の一つに、レンダリング技術(3Dイメージの作成)がある。 弊社の主なワ…

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巨大バンブー・ドームを屋上へ運ぶには

今現在私が働いている事務所 Vo Trong Nghia Archietcts(ヴォ・チョン・ギア・アーキテクツ) は、ベトナム人建築家のギアが主催するベトナム系建築設計事務所だ。 http://v

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コンセプトについて。 / in tropics

in tropics というコンセプトを仮に掲げてみた。 オーナーが運用しあぐねている部屋や建物を借り上げ、リノベーションして、自分達で運用していく(いわゆるサブリース)。…

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ワイルドな家に住みたくない?どう?

ある特定の友人たちにはムニャムニャ話しているけど、新事業では、とにかくベトナムの素敵な物件を自力で発掘して借り上げることが必要不可欠だ。 まあ、これだけ、なんだ…

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退職について / ベトナムの設計事務所そろそろ辞めます

画像;新しい仕事のコンセプチュアルイメージのスタディ。 ---- 以前からメール等でやり取りはしていたけど、今回はボスが久々にホーチミンに戻ってくるとのことで、改め…

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現場の写真は永遠に送られてこない

ありがたいことに、先日まで10,000m2程度のリゾートホテルの設計を担当させていただいていて、基本設計から現場監理までを一年ほど行っていた。 ”先日まで”ということで…

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宿泊業と建築

ベトナムの宿泊環境をよりおもしろくできないか。 アパートやゲストハウス、Airbnbなど、宿泊したり、中期滞在する時の、体験の話。 ベトナムで短期滞在する”アパート”…

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写真の美しさ

GA HOUSES(日本の建築雑誌)の今月号で、ベトナムで弊社の元パートナーだった西澤俊理さんらとともに弊社の住宅物件がたくさん発表された。 僕の担当物件や、弊社未発表の…

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ベトナムの台風

先週ホーチミンを襲った台風は、さりげなく40年ぶりの雨量だったそうで、空港からバイクを手で押しながら帰った僕は表彰されてもいいほどに馬鹿だったと思う。 膝まで水に…

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英語

本日の業務は、きたるWorld Architectural Festival(毎年各地で行われる建築の祭典)のプレゼンのための原稿の最終調整。 最近、英語で文章を書くのにほとんどストレスが…

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Noという勇気

先日、とある我々の事務所の中でも比較的巨大なリゾートプロジェクトが止まった。 正確には、我々Vo Trong Nghia Architectsが設計として関わるのをやめた形だ。 クライ…

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次回、振り返る

前回、おそらくタイトルに”建築”と入れたせいか、新建築社の方からスキ(noteの中のいいね、みたいなもの)をいただいてしまい、手が震えてなかなか書き始めることができ…

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ベトナムで建築をする

そもそも、このnoteを始めようと思ったきっかけは、日本語のリハビリだった。 大学院を卒業し、日本を出てベトナムの建築設計事務所:Vo Trong Nghia Architectsに勤めて…

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ホーチミンのゲストハウス、一軒目の生い立ち

ホーチミンのゲストハウス、一軒目の生い立ち

anettai apartment - Binh Thanh (仮)先月ベトナムの設計事務所を退職しまして。
新たに、建築デザインを用いてゲストハウスをプロデュースする会社、anettai/アネッタイを作りました。

会社っていっても、まごうことなくわたくし一人ですけども。

そんなアネッタイの運営するアパートで最初に動き出したのは、ホーチミンの"ビンタン区/District Binh Thanh

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新しい仕事について - アネッタイ•アパート

新しい仕事について - アネッタイ•アパート

ベトナムで新しい仕事をはじめました。
端的に言うと、古い物件をリノベーションし、賃貸物件としてサブリース運用または旅行者のゲストハウスとしての運営です。
知人に話すと、面白いと言ってもらえたり、実際に利用してみたい、宿泊してみたいと言ってもらえることが度々あるので、これは少しずつでも発信していった方が良いかも知れないと思い、この文章を書いています。

名前について
下のようなフローにより、サービス

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エモい3D

エモい3D

エモいレンダリングが作りたい。
目下検討中の案件だ。

ベトナムの設計事務所で働いて得たものの中の一つに、レンダリング技術(3Dイメージの作成)がある。

弊社の主なワークフローは、
AutoCad(2Dスタディ)
-> Revit (図面作成+3Dスタディ+モデリング)
-> 3dsMax (レンダリング)
となっているが、特に最後の3dsMax (レンダリング)は施主とのコミュニケーシ

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巨大バンブー・ドームを屋上へ運ぶには

巨大バンブー・ドームを屋上へ運ぶには

今現在私が働いている事務所 Vo Trong Nghia Archietcts(ヴォ・チョン・ギア・アーキテクツ) は、ベトナム人建築家のギアが主催するベトナム系建築設計事務所だ。
http://votrongnghia.com/
他の業界ではそうでもないが、竹を用いた建築 : バンブー・アーキテクチャや、巨大な樹木を住宅に植えるプロジェクト : ハウス・フォー・ツリーズを筆頭に、建築業界では中々

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コンセプトについて。 / in tropics

コンセプトについて。 / in tropics

in tropics というコンセプトを仮に掲げてみた。

オーナーが運用しあぐねている部屋や建物を借り上げ、リノベーションして、自分達で運用していく(いわゆるサブリース)。これは一棟や一室とは限らず、できれば様々なタイプの物件でやっていったほうが面白いと思うし、リスク分散にもなるだろう。

その際、何某かの共通する軸を持ってデザインを進めていくべきではないか。この熱帯の国らしさを取り戻しつつも、

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ワイルドな家に住みたくない?どう?

ワイルドな家に住みたくない?どう?

ある特定の友人たちにはムニャムニャ話しているけど、新事業では、とにかくベトナムの素敵な物件を自力で発掘して借り上げることが必要不可欠だ。

まあ、これだけ、なんだけどこの”これだけ”が中々難しくて魅力的で、奥が深い。

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ホーチミンには、せっかく不動産を持っていても、運用の仕方がわからなかったり、古すぎて貸し出すのに不向きだったり、シンプルにダサすぎて誰も借り手がいない…というようなオーナ

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退職について / ベトナムの設計事務所そろそろ辞めます

退職について / ベトナムの設計事務所そろそろ辞めます

画像;新しい仕事のコンセプチュアルイメージのスタディ。

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以前からメール等でやり取りはしていたけど、今回はボスが久々にホーチミンに戻ってくるとのことで、改めて退職する旨を伝えた。
ボスは特に辞めてく人を引き止めるような人ではないけど、色々と気にしてくれているようで嬉しかった。

"僕の事務所辞めたあと行なら、藤本壮介事務所とか石上純也事務所くらい行かないとダメですよ!!"

と、満面の

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現場の写真は永遠に送られてこない

現場の写真は永遠に送られてこない

ありがたいことに、先日まで10,000m2程度のリゾートホテルの設計を担当させていただいていて、基本設計から現場監理までを一年ほど行っていた。
”先日まで”ということで、見事ぶっ潰れたわけですけども(現場は勝手に進行中)、初めてホテルというビルディング・タイプに関わらせてもらって、成立させる困難さと同時に、なんと面白い仕事なんだ!と驚いた。

ホテルの設計では、今まで学校でやってきた設計の課題など

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宿泊業と建築

宿泊業と建築

ベトナムの宿泊環境をよりおもしろくできないか。
アパートやゲストハウス、Airbnbなど、宿泊したり、中期滞在する時の、体験の話。

ベトナムで短期滞在する”アパート”というと、ものすごい低価格のほとんどスラム的なローカルアパートか、巨大開発エリアの高層アパートメント群の中の一部屋、というイメージが強い。もはや休めりゃ良いという環境と、ほとんど規格化された白っぽい量産型の環境の2つ。
バックパッカ

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写真の美しさ

写真の美しさ

GA HOUSES(日本の建築雑誌)の今月号で、ベトナムで弊社の元パートナーだった西澤俊理さんらとともに弊社の住宅物件がたくさん発表された。

僕の担当物件や、弊社未発表の作品も多く掲載されており、それらがさらに二川さんという超著名建築写真家(本職はGA HOUSESの編集長)の写真で載っているのだから、これはたまらん。

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二川さんはベトナムに直接来越して写真を撮ってらっしゃった。

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ベトナムの台風

ベトナムの台風

先週ホーチミンを襲った台風は、さりげなく40年ぶりの雨量だったそうで、空港からバイクを手で押しながら帰った僕は表彰されてもいいほどに馬鹿だったと思う。

膝まで水に浸かりながらバイクで無理やり家へ向かって出発したのだけど、浸水のためにものの1kmほどで動かなくなってしまった。
この時点でちょっと泣きそうだったけど、さらにこのバイクが借り物であることを思い出して本格的に泣きながら帰った。

車の走っ

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英語

本日の業務は、きたるWorld Architectural Festival(毎年各地で行われる建築の祭典)のプレゼンのための原稿の最終調整。

最近、英語で文章を書くのにほとんどストレスがなくなってきた。
以前は、難しい単語や表現を使ったりしようとして、インターネットで調べなければならなかったり、日本語的に不自然な文章になったりしていた。
だけども今は、小難しい単語は使わず、そして多少の文章のミ

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Noという勇気

Noという勇気

先日、とある我々の事務所の中でも比較的巨大なリゾートプロジェクトが止まった。
正確には、我々Vo Trong Nghia Architectsが設計として関わるのをやめた形だ。

クライアントの度重なる変更の割に一切設計料を支払わないという残虐な仕打ちに耐え、一生懸命に仕事をしていた我がチーム。
しかしとうとう、先日ボスが”この仕事…続けます?”と問い、全員が首を横に振った時、歴史が動いたので

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次回、振り返る

次回、振り返る

前回、おそらくタイトルに”建築”と入れたせいか、新建築社の方からスキ(noteの中のいいね、みたいなもの)をいただいてしまい、手が震えてなかなか書き始めることができない。

noteでは、なんとなく過去のことと最近のことを交互に書こうと思う。

日記は人の創造性を誘発するとともに、日々のメンタルケアにもなるとのこと。Naverまとめに書いてあったので間違いないだろう。ベトナムでは毎日と言っ

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ベトナムで建築をする

ベトナムで建築をする

そもそも、このnoteを始めようと思ったきっかけは、日本語のリハビリだった。

大学院を卒業し、日本を出てベトナムの建築設計事務所:Vo Trong Nghia Architectsに勤めて四年になる。

先日、たまたま日本の出版会社と仕事をする機会をいただいたのだけど、久々に日本語で書いた自分のデスクリプション(建築の短い説明文)を改めて見返して、愕然とした。

まっっっっっったくなにを言ってい

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