森川ゆぶね

自分との対話だと思って考えたり、感じたりしたことを文にしています。 思考、感情、体験を…

森川ゆぶね

自分との対話だと思って考えたり、感じたりしたことを文にしています。 思考、感情、体験をさらけ出すことは恥ずかしい。けれど楽しくもあるので、荒ぶるときも健やかなるときも書くことを続けます。

マガジン

  • とりとめのないエッセイ

    日常を切り取ったエッセイ。

  • 経験のトランクルームへようこそ

    やるせなさ、情けなさの倉庫。こんな経験も無駄じゃないと思えるようにそっとしまう場所。

最近の記事

  • 固定された記事

自分の経験を書こうとするとどこかで生じてしまう被害者的感覚

に、戸惑っている。 悲壮感満載の経験を書いたとしても、それがにじみすぎないぐらいが読んでてちょうどいいのかな、と。 昨日、こんな記事を書いた。 結局逆上を恐れて口を紡いでいたただの意気地なしの子供じゃないか、と。 試練の連続で辛いことばかりのように書いてしまったけれども、書いていないところで友達はえいちゃん以外にいないわけではなかった。 園での生活は辛かったけれども、母が他の子のお母さんと仲良くしていたのでプライベートではえいちゃん以外の子と遊んだ。 ちなみに母は

    • 私は生きている。もうひとつの命と共に。とりあえず示したい。誰も聞いていなくても、叫ばせてくれ。

      • これ、じゃなきゃダメなんだ

        昨日から無性にフルーツサンドが食べたくてしょうがない。 確か近所のコンビニに数日前にはあったはずだ。そのときは食べたいわけではなかったけれど記憶に残っていた。 食べたい!となった昨日、私は散歩もかねてぼてぼてとコンビニへ歩いて向かった。 ぴろりろり~と間抜けな音と共にドアは開く。さて、私は念願のフルーツサンドと出会えるのか。 ・ 臨月になってからひとりでスーパーへ行くのがしんどいので歩いていける距離のコンビニで食料を調達している。少し高いけれど野菜もあるし、料理をす

        • 避難所に現れた”妊婦様”

          昨夜の台風で私は初めて避難をした。 家の近くの川が氾濫するかもしれないとのことで、市内放送やサイレンが響き渡り恐怖心を煽られたからだ。川の氾濫なんて経験したことがないし、私には守るべきもうひとつの命がある。身の安全を守らねばと思いつつもnoteを書いてから荷物を準備し、夫と共に高台にある避難所へ向かった。 避難所に着くと先に来ていた近所に住む義父が手招きをしている。義母は身重な私を気遣って荷物を運んでくれ、地べたに座らせないようにパイプ椅子を借りてくれた。 「ありがとう

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        自分の経験を書こうとするとどこかで生じてしまう被害者的感覚

        マガジン

        • とりとめのないエッセイ
          13本
        • 経験のトランクルームへようこそ
          3本

        記事

          身の危険が迫る中で

          「危険ですので身の安全にご注意ください。」 インターネットやテレビやラジオは今、どこを見ても細かに情報を呼びかけ、行動を促している。 台風が上陸しつつある中でnoteを書いているのだけれど本当はそんなことをしている場合ではない。だけれど私はぼおっとしてしまう。極限まで身に危険が迫らないと実感できないのかもしれない。やばいやつだ。 家の近くにある川が氾濫危険水位を超えている。だけれど私の住んでいる地域では避難勧告は出ていない。 Twitterを見てみる。親切にいろんな人

          身の危険が迫る中で

          感じたことを言葉にするのに時間がかかる。それがすんなりできるようになったらもうここにいる必要はないのかもしれない。

          感じたことを言葉にするのに時間がかかる。それがすんなりできるようになったらもうここにいる必要はないのかもしれない。

          不安と仲良くできたなら

          日が暮れるのが早くなった。日照時間が短くなると気持ちがセンチメンタルになる。ただでさえ、情緒不安定気味だというのに。身重な体の成分はよくわからないホルモンに支配されている。 私は季節の中で夏がいちばん好きだ。ここ最近は毎年のように異常な高温記録を更新しているけれども、それでも「うわー、あっちいなー」って言っている自分や夫はどこか呑気で内心はワクワクしている。過ぎ行く夏が惜しくて#旅する日本語でショートエッセイを書いた。 まぁ綺麗な言葉を並べて過ぎ行く季節を惜しんでいるのは

          不安と仲良くできたなら

          人の感受性がうらやましい

          感受性が強いと悩みが増える気がする。 私は感受性が強いと言われたこともあるし、多少は強いのかなと自覚している。だから自分が感じたことに関して誰のためでもなくこうしてnoteにわざわざ残そうとするのかなと思う。 人に話すことですっきりする人もいるのかもしれないけれど、私がnoteに書いているようなとりとめのないことって誰かと話すきっかけもないし、作って話したところで相手が返答に困るだろう。 いきなり心の奥底で渦巻いているどす黒い感情とか、うらやましさとか、自分の心情とか語

          人の感受性がうらやましい

          感想すらも表現のひとつ

          何かを見たとき、聞いたとき、読んだときの感想。 単純に「楽しかった!」「面白かった!」「感動した!」とか表せる言葉は数あれど、言い方は悪いかもしれないが誰でも使っているような言葉では表したくないのだ。 なぜかといえば、楽しいだの、面白いだの、感動だのをどういう風に感じてそう思うに至ったのかを掘り下げて表現したくなってしまう。我ながら面倒くさい。素直じゃないのかもしれない。 感想すらも表現のひとつであって容易く言葉にできないのだ。 だから、感想文とかコメントにはとても悩

          感想すらも表現のひとつ

          スキは心地よい言葉の書箱

          いろんな人のnoteを覗いていると面白い。 自分にとって心地よい言葉が並んでいたり、おもしろいなと感じたらスキを押している。 ときどき、スキを押した記事を見直す。私の”スキ”の記事の中にはいくつか共通した内容がある。 ”書くこと”について書いている内容のnoteだ。 noteに投稿される内容は様々なジャンルがある。そんな中私がいつも検索してでも読んでしまう内容は、「なぜこの人は書いているのだろうか?」ということだ。 自分と向き合うため 言いにくいことを言語化 ラ

          スキは心地よい言葉の書箱

          私の日常は消費の連続だ

          何も考えず無意識に生活をしていると圧倒的に消費ばかりしていると気づく。 日本中が盛り上がっているラグビーのワールドカップ。今まで興味もなかったけれども、義家族が熱狂的なファンで触れる機会が増えたから見始めた。 一丸となって戦う選手たちの姿に胸が熱くなる瞬間がある。今まで知りもしなかったくせに日本は努力しているんだとわかったようなことを言ってみる。選手たちの日常を思えばそこに至るまでにいろいろな作戦や数えきれない練習量がきっとあったはずで私がひとことで片づけられることではな

          私の日常は消費の連続だ

          手縫いが心を落ち着かせる

          陣痛を待つ日々。夜眠るのが、朝目覚めるのが怖い。目覚めて体に変化がないとほっとしてしまう。 ごめんよ、お腹の子。情けない母親だ。決して会いたくない訳じゃないんだけどね。 夫を送り出して、ご飯を食べる。つうっと涙が頬を伝う。いかんいかん、情緒不安定だ。いやもうこれはホルモンのせいにするしかない。 私は裁縫道具を取り出した。型紙を写して布を切る、針を通す。ちくちくと一針一針縫っていく。丁寧に黙々と縫っていると次第に心が落ち着いてくる。 妊娠してから手縫いで子供の小物を作る

          手縫いが心を落ち着かせる

          情報の源は誰かの体験や研究からできている。だから鵜呑みにしない。 その情報は本当に腑に落ちているか?落ちているのなら簡単に忘れはしない。お金を払って得たって追体験や実践しないと体には染み込まない。アクセサリーのように飾っておきたいだけならいくらでも集めればいい。

          情報の源は誰かの体験や研究からできている。だから鵜呑みにしない。 その情報は本当に腑に落ちているか?落ちているのなら簡単に忘れはしない。お金を払って得たって追体験や実践しないと体には染み込まない。アクセサリーのように飾っておきたいだけならいくらでも集めればいい。

          ペーパーナプキンにしたためるアイデア

          適度に聞こえる話し声。ちょうどいいボリュームのBGM。静かすぎない空間は気を紛らわすのにちょうどいい。 今日はカフェに来た。昨日書いたnoteのカフェとは違う。いつ陣痛が起きるかわからない状況でひとり(いや、ふたりか)家にいると心配事やあらぬことを考えてしまうから。 カフェインレスコーヒーと季節のおいもデザートを頼む。待っている間スマホは触らない。雑誌も読まない。 そうしているとむくむくと書きたいアイデアや思いが湧いてくることがある。 こんなとき、書くことを職業にして

          ペーパーナプキンにしたためるアイデア

          食事しながらの打ち合わせは味わいたい気持ちとの葛藤

          ひとりでカフェに寄った昼下がり。そこで見たなんてことない風景。 スーツを着た中年男性と若い女性が向かい合って資料やらタブレットやらを見ながら話し合っている。 想像するに、仕事の打ち合わせだろうか。新しい商品の企画開発について話しているような感じ。 私は視界に入ってくる2人を遠目に観察することにした。勝手な想像もしながら。(会話の内容は聞こえていない。) ・ 中年男性は注文した食事をすでに終えていて、空になった皿が脇によけられている。空腹を満たしたからなのか言葉が饒舌

          食事しながらの打ち合わせは味わいたい気持ちとの葛藤

          魅力的な職業条件に揺らぐ心

          ある朝ポストを見るとチラシが入っていた。 「扶養手当・住宅手当・退職金制度・役職手当・資格不問・企業型保育園入園優遇・子育てと仕事の両立を応援!長期のキャリア形成が可能で・・・」 見るからに好条件の文字が躍る。正社員で職種は事務。 ・ 家から徒歩5分のところに新しく介護施設がオープンする。 オープンするのは翌年の春で就職説明会があるという。 日付を見ると当日だった。 (きれいな職場だし、事務は多少経験あるしめちゃくちゃ好都合じゃん。こんなところで安定して働けたら

          魅力的な職業条件に揺らぐ心