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私が家を建てたなら、畳とちゃぶ台と大きな窓の縁側に風鈴を付けたでしょう。

演歌が大好きなじいちゃんと
昭和歌謡が大好きな父さんのもとで育ったからか
私は70年代〜90年代頃の音楽が大好きです。

そんな昭和歌謡の中で私のカラオケの十八番が
小坂明子さんの「あなた」という曲。

歌詞がとても素敵で大好きなのですが
最後の転調が激しんどいので
なるべく喉が開いてから最初の方に歌います。

この曲をご存知の方なら
この記事のタイトルとリンクすることに
もうお気づきでしょう。

名推理ですね、大正解!

この曲の歌詞は
恋焦がれる「あなた」との未来を思い描き
どんな家を建てて、どんな生活がしたいか考え
そんな私の横には「あなた」がいて欲しいと
一途に願う曲なんです。

まだ無名だった小坂明子さんが
16歳の頃にコンテストで歌った曲なんだそうで
とても甘酸っぱくて可愛らしいのは
そんな純粋な少女が
書いているからこそなんでしょうね。


・・・と前置きをしたところで。


ここでお話ししたいのは
そんな甘酸っぱい話ではなく
私の理想の老後の話です。

(急に現実的!とか言わないでくださいね。
自分でもそう思ってますんで!)

私の理想の老後はタイトルそのままなんです。

例えるならサマーウォーズみたいな感じと言えば
伝わりますでしょうか。

私の曽祖父母の時代から
父が生まれる頃まで住んでいた
小さな集落にある古い家がまさにそうなのです。

今は誰も住んでおらず
家の横にあるお墓にお参りに来る時しか
訪れることは無くなってしまいましたが・・・

曽祖母がまだ住んでいた頃に
一度だけ家の中に入ったことがあるはずなのですが
悔しいことに記憶はかなーりうっすらなんです。

確か囲炉裏があって
居間は畳が敷いてあって縁側もあって
ダイヤルを回すタイプの古いテレビと
青い羽の古い扇風機があって
縁側の先を進むと
2階に上がる急な階段があった気がします。

光の当たらない急な階段は幼い私には怖くて
まっくろくろすけが出てくるんじゃないかと
思うくらいの雰囲気でした。

なんならトトロさんが出てきそうな
森もありましたよ。
バス停で待ってたらネコバス来たんかな?

・・・話戻しますね。

兎にも角にも
昔ながらのそんな家にとても憧れがあるのです。

昭和から平成になり令和になり
何もかもオール電化で
全自動になりゆく今日この頃。

クーラーも効かない田舎町の一軒家の縁側で
「あちぃ〜」と言いながら扇風機の前に座りたいし
チリンチリンと風鈴が鳴る畳の居間で
そうめんを啜りたいのです。

それでも将来そんな憧れる環境になれたとして
理想が現実となった途端に
「慣れ」というものが襲いかかるでしょう。

新鮮な気持ちでいられるのは
きっと最初だけなんだろうなとも思うのです。

良くも悪くも
「慣れ」ほど怖いものはないのですよね。

しかし憧れを抱く分には損はないので
今はそんな理想の老後の夏に思い馳せながら
この梅雨時期を乗り切ろうと思います。

いやはや・・・
甘酸っぱさを卒業したアラサーが故に
こんな現実的な思考しかできないわけです。
なんだか切ないもんですね。

あわよくばどうか素敵な旦那様と出会って
おじいちゃん、おばあちゃんになっても
たわいもない話をしながら過ごす
そんなスローライフができますように。


由佳

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