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短短短小説3「走馬灯ってこういうことか」
「走馬灯ってこういうことか」
気付いたらもう大人になってた。
子供の頃に描いた大人像と今の自分とはかけ離れていた。
こんなはずではなかった。
何が違ってたの?。どこの岐路で僕は間違えたの?。
子供の頃、最初に訪れた人生の岐路は小学生の時。
それは自分の夢を考えるという課題で訪れた。
卒業式で夢を書いた紙と自分が映った写真をスライドショーとして流していくために必要な課題だった。
俺は自
短短短小説2 「そうか、僕は」
「そうか、僕は」
父親となり15年目、子供たちが少しずつ大人の真似事をしてくる年頃。
もうすぐ反抗期を迎える年頃。
自我がより見え始める年頃。
子供の成長を感じることが僕の幸せ。
朝、リビングに2番目にたどり着く。
1番目はいつも妻がリビングにたどり着く。
料理が好きな妻は朝から料理をしている。
ありがたい事だ。
僕のモーニングルーティンはコーヒーを飲みながら
新聞を読みながら
「使命のために吸わせてください」
プーン、プーン、プーン
この音は人間にとって嫌いな音らしい。
プーン、プーン、プーン
わたしの寿命は7日。
プーン、プーン、プーン
誰かに教えてられた訳でもないのに何故か使命がある。
プーン、プーン、プーン
産卵のために血が必要です。
プーン。 。 。
わたしは生まれた時から誰に教えられた訳でもなく与えられた使命がある。
子供を作れという使命がある。
何故かわたしは子供を産む