隣の家の屋根にはまだいつかの雪が残っている どうかこのまま日陰であってくれ どうか綺麗に均されたその大きなまっしろに 好きに小さく絵を描かせてくれ そう思いなが…
異常な残暑が一服し、 秋風がなんとも心地よい。 このままこのままならば、 幸せは増えるのだろうか。 纏う服の長さと厚さが増えてから 朝にめっぽう弱くなった。 アラー…
秋だ。 これを待っていた、心から本当に。 半袖が少し頼りなく感じる、そんな空気____ 心が踊り出す、 口角が上がる、 流れるプールのようにすべてを委ねたくなる。 …
休みの日は時間が遅く感じる 心拍だって緩やかだろうし 珈琲を飲む時間ものびる けれど振り返ってみればいつだってあっという間だ そんなことは言われなくとも分かっている…
昨日をもって11日間に及ぶ無休生活が終わりを迎えた。 『売れっ子』と呼ばれる人間や『休み』などという概念自体がない人間にとっては何てことのない短距離大股歩きに過ぎ…
寝ぼけ眼にありったけの朝日が沁みる。 窓際に置かれたクワズイモはまたひとつ大きくなっている気がするが、これといった確証は持てない。 ここで一発、顎が外れそうな大き…
奇妙礼太郎の音楽に抱かれながら やけくそみたいに冷えた電車に揺られる。 新宿の室外機が吐いた溜息はなんだか毒のように思えて、 気付けば息を止めて早歩きをしていた。…
今日はオーディションがあった。 雨で柔らかく光った表参道を歩く。 会場は何度も足を運んでいるのでもう迷うことはない。 そのときの空は一時的に泣き止んでおり、 傘をさ…
衝撃的な夢で起きた少しさむい朝。 いや、あれは夜の終わり頃と言うべきかもしれない。 なんじゃこりゃ。 追いかけられるとかはあったけど こういうどんでん返し系ホラー…
今日、ひとつ仕事が決まった。 コツコツ、コツコツと地道に実績と経験を積むのだ。 自分の軸さえしっかりあれば焦りはない。 マネージャーさんからの連絡が来たとき浮か…
今日は朝からオーディション。 昨日の雨の影響で道には桜のじゅうたんが敷かれていて 低血圧な僕をやさしく迎え入れてくれた。 昨日の寝る間際、SNSで自ら応援を呼びかけ…
今日は楽しみにしていたオーディション。 楽しかったな〜〜! でもこういう楽しめたオーディションほど落ちるんだよな〜。まだ分からないけど期待はしない。笑 選んでくれ…
今日は久方ぶりに撮影に行ってきた。 心躍ったのは仕事が決まった瞬間で、 そこからはキリのない不安の沼を犬かきして時を迎えたという感じだった。 何回も頂いた資料に目…
来たことのない町の駅で 乗ったことのない路線の電車を待っている。 昨日から患った花粉症に苦しまされながら やけに広く作られたホームで待っている。 今日は旧友に会うの…
低血圧、低体温、残っている前日の疲れ。 揉みくちゃ一歩手前の電車に姿勢を曲げる朝。 白い光に目を細めて流し込む天然水は冷たく、 喉越しの音が体全体に筒抜けだった。 …
滅茶苦茶に寝てしまった日は罪悪感のおかげで いつも以上に動ける。 起きたらそのとき好きな音楽をかけて布団を直し、 白湯をつくる。 その間に植物の水やり、洗濯機を回…
イシグロ ユウタ
2024年2月11日 00:09
隣の家の屋根にはまだいつかの雪が残っている どうかこのまま日陰であってくれ どうか綺麗に均されたその大きなまっしろに 好きに小さく絵を描かせてくれ そう思いながら洗濯物を干した 抜け殻の洗濯物は黙々と湯気を放っている気晴らしに遠くへ行った 遠くと言っても 行ったことのない、少しだけ行きづらいだけの れっきとした東京なのだけれど それでも見た事のない景色は世界の広さを教えてくれ
2023年10月9日 13:26
異常な残暑が一服し、秋風がなんとも心地よい。このままこのままならば、幸せは増えるのだろうか。纏う服の長さと厚さが増えてから朝にめっぽう弱くなった。アラームが聞こえないのだ。今のところ被害を生む寝坊をかましたりはしていないが、このままでは時間の問題だ。寝坊の話で「時間の問題」というのは少々ややこしい。よく眠れることはよいことだ。とくに冬の睡眠には通常よりも幸福を感じる。しか
2023年9月26日 16:23
秋だ。これを待っていた、心から本当に。半袖が少し頼りなく感じる、そんな空気____心が踊り出す、口角が上がる、流れるプールのようにすべてを委ねたくなる。無性にどこかへ行きたい。この都合のよすぎる感覚は虚無に近いのかもな、もうなんだろう、何にもしたくない。この気持ちよさだけをかき集めて独り占めしたい。ここぞとばかりに欲望が湧き出ては行き場を失い、だらしなくぼーっとしてしまう。
2023年9月7日 18:52
休みの日は時間が遅く感じる心拍だって緩やかだろうし珈琲を飲む時間ものびるけれど振り返ってみればいつだってあっという間だそんなことは言われなくとも分かっている分かった上で休みにのぼせるのだ朝、いつもよりも早起きをして心地のいい音楽をかけながら制限も際限もない絵を描く家のクワズイモはまたひとつ家族を迎えていてそのみなぎる緑にまぎれもない養分をもらっているこれが休みでなければ僕は
2023年8月12日 23:42
昨日をもって11日間に及ぶ無休生活が終わりを迎えた。『売れっ子』と呼ばれる人間や『休み』などという概念自体がない人間にとっては何てことのない短距離大股歩きに過ぎないのだろうが、休みが日常である私にとってはそれがあまりに長く、大層愉快な航海のようだった。今日12(土)が8月初めての休み。それはそれは満喫をした。外気浴する赤子の如く、ゆるみにゆるんだ。目覚ましをかけないで寝られることに幸福
2023年7月11日 06:52
寝ぼけ眼にありったけの朝日が沁みる。窓際に置かれたクワズイモはまたひとつ大きくなっている気がするが、これといった確証は持てない。ここで一発、顎が外れそうな大きな欠伸がでた。特別な感じがする、普通の朝。景気づけに大貫妙子の「4:00A.M.」を流す。一時間早い世界を生きる大貫妙子の歌はやはり少し景色がズレていて悔しい。僕の見る景色には夜明け前の闇なんてこれっぽっちも見つからないのだ、こ
2023年7月3日 00:33
奇妙礼太郎の音楽に抱かれながらやけくそみたいに冷えた電車に揺られる。新宿の室外機が吐いた溜息はなんだか毒のように思えて、気付けば息を止めて早歩きをしていた。そう云えば日記で僕はいつも早歩きしている気がする。速度を保ったまま新宿駅に到着してからは乱れた心拍を深呼吸で整えたかったけれど、人で溢れかえる新宿ではそんなタイミングが訪れることはなかった。正確には深呼吸したくなくなったと言
2023年6月13日 01:33
今日はオーディションがあった。雨で柔らかく光った表参道を歩く。会場は何度も足を運んでいるのでもう迷うことはない。そのときの空は一時的に泣き止んでおり、傘をささずに済んだことに対し僕は誰にも悟られぬ程度の密かな喜びを感じていた。友達が働いている店やこの前テレビで出てきていた店などをチラチラと見ながら、一切止まることなく進む。きっと僕が大金持ちならいちいち立ち止まり、そして立ち寄るの
2023年4月25日 00:25
衝撃的な夢で起きた少しさむい朝。いや、あれは夜の終わり頃と言うべきかもしれない。なんじゃこりゃ。追いかけられるとかはあったけどこういうどんでん返し系ホラーな夢は見たことがなかった。怖すぎて浮き輪の空気が抜けるみたいに僕は萎んだ。腰だって抜かしていたかもしれないけど、寝ていたのでそういう表現は封じられてしまった。わりと壮大な物語だったからメモでも取ろうとしたけれど、疲れたのでや
2023年4月3日 21:42
今日、ひとつ仕事が決まった。コツコツ、コツコツと地道に実績と経験を積むのだ。自分の軸さえしっかりあれば焦りはない。マネージャーさんからの連絡が来たとき浮かんだのは現在どこのチャンネルでも流れている坂本龍一さんの訃報。中でも印象的だったのは以前行われた受賞インタビューの際に「これは“結果”ではなく“次の仕事へのチケット”です」と淡々と先を見据えた回答をしていた場面。
2023年3月24日 16:35
今日は朝からオーディション。昨日の雨の影響で道には桜のじゅうたんが敷かれていて低血圧な僕をやさしく迎え入れてくれた。昨日の寝る間際、SNSで自ら応援を呼びかけた。本来、表舞台を志す者であれば溢れんばかりの勇気やエネルギーを周りに与えるべきなのだが現状の僕はあまりに非力なため、開き直ってひたすらエネルギーを貰うことに徹した。その気持ちを大袈裟に表現すれば「オッスみんな!おいらにパワ
2023年3月21日 23:51
今日は楽しみにしていたオーディション。楽しかったな〜〜!でもこういう楽しめたオーディションほど落ちるんだよな〜。まだ分からないけど期待はしない。笑選んでくれたら嬉しいぜ!くらいで生活します。そんな今日はちゃんと祝日していましたね。ものすんごい人の数でした。オーディションの会場が原宿だった為に嫌でも人混みを通らざるを得なかったのですが通りを抜けるだけでHPはゴリゴリと削られていき、
2023年3月13日 00:06
今日は久方ぶりに撮影に行ってきた。心躍ったのは仕事が決まった瞬間で、そこからはキリのない不安の沼を犬かきして時を迎えたという感じだった。何回も頂いた資料に目を通してイメージを膨らませる。それに加えて食べ物や花粉症など、いつも以上に色々と気をつけて生活していたもんだから『もう早くこの日よ来てくれ!でもちょっと準備してるから少し待ってくれ……いや!』というような、目の前でバンジージャンプに怖
2023年3月2日 09:00
来たことのない町の駅で乗ったことのない路線の電車を待っている。昨日から患った花粉症に苦しまされながらやけに広く作られたホームで待っている。今日は旧友に会うので色々な意味でむず痒い。人もまばらなその町では学生とご年配を主に見かけ、その学生は大抵声が大きく、大抵が活発的だった。まだ垢抜けていない気がするが、きらきらしている。やけに歩かされるけれどこの町は好きだと思った。そんなことを書
2023年2月20日 23:56
低血圧、低体温、残っている前日の疲れ。揉みくちゃ一歩手前の電車に姿勢を曲げる朝。白い光に目を細めて流し込む天然水は冷たく、喉越しの音が体全体に筒抜けだった。おそらく二時間後には鳩が日向ぼっこするであろう駅前のベンチに腰かけ、3分くらい目をつむって太陽の温かさだけを感じて「無」になる。耳からは普段あまり流れない青葉市子の「いきのこり〇ぼくら」がここぞとばかりにやってきて、この微睡みに近い気
2023年2月18日 23:20
滅茶苦茶に寝てしまった日は罪悪感のおかげでいつも以上に動ける。起きたらそのとき好きな音楽をかけて布団を直し、白湯をつくる。その間に植物の水やり、洗濯機を回す。ここらへんで2曲目。少し前に好きだった曲。白湯を飲んだらご飯を炊いて掃除機をかける。あ、今日で納豆なくなるから夕方買いに行かなきゃなどなどのことを考えながら埃を吸い上げる。仕事かよってくらいに効率よかったなぁ、今日。