栗田由菜

教育学(修士)/ 東京学芸大学大学院 大学院教育学研究科(修士課程)卒 成人ノンフォー…

栗田由菜

教育学(修士)/ 東京学芸大学大学院 大学院教育学研究科(修士課程)卒 成人ノンフォーマル研究/アドラー心理学/スキーマー療法 E.レヴィナス/フッサール現象学あたり 物流倉庫改善コンサルタント MENSA会員

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通学1日目で法科大学院を辞めようとおもった件について

表題の通りです。 およそ自分の気持ちを整理するために、この文章を書いています。さすがに授業を一回りぐらいしてから辞めようとおもったので、今週だけは行こうとおもいました。 受験した理由 2022年に予備試験を受けて、短答を合格しました。勉強をはじめて10ヶ月で短答を突破したのはよかったのですが、全然知識も論文も書けるスキルもない中で通過してしまったために、論文終わった後にしばらく自律神経系を完全に壊してしまいました。その後は燃え尽き症候群になっていました。 2023年は、

    • 「戦略ごっこ」ごっこ。

      「戦略ごっこ」という本をパートナーさんや、取引先様からよかったので読んでみて!といわれてました。とはいえ、基本的に日本人の起業家系の実用書の本ってなんかずれていることが多くて、なかなか読んでみようという気がしない(これは私の経験則というか偏見です)。とはいえ、この本について「最高でした!」とか、「書いてることを誤読してる!」とかいろんな声が聞かれるので、酔っ払って早起きをした日に思い切って読んでみることにしました。 日本で出ている、起業家系で、学術系以外の所属や経験がないが

      • いわゆるギフテッドが語るギフテッドが生きづらいことについての一考察

        ギフテッドがなんで生きづらいのか。 自分が意図せずギフテッドで生まれてしまったために、自分からみえている世界が他の人も同じようにみえているとおもっているからなんだろう。私の場合は、WISC4での結果としては、「処理速度 == 言語スキル > 認知 > ワーキングメモリー」だけど「2E特性なし」「偏差なし」というタイプです。 昨日仕事をやった。クライアントさんから、ちょっとした運用を調整するためにシステムに帳票印刷の拡張機能つける作業を依頼された。作業自体はちょっと手間なとこ

        • おしゃれをすることへの恐怖感に抗う

          「おしゃれ」という言葉を聞くと、母親に子馬鹿にされ続けたのを思い出してしまいどうしてもむずがゆい気持ちになっていました。なので、なんとなく「おしゃれ」を避けて、というか「おしゃれ」がひん曲がった形で成長してこの歳になってしまいました。 とはいえ、身長が高い私にとっていったいなんの服が似合うのかさっぱりわからなくてずっと悩んでいたし、「サイズが入る服」で併せるとどうしてもダボダボになってださい(日本だとサイズがあがると縦だけに大きくならずに、縦横で大きくなっていく)のがもの凄

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          Betterという価値観について

          少し参加しているコミュニティーから、1ヶ月後のイベントでおすすめの本の紹介をして欲しいといわれたので二つ返事で了解した。当日の予定だけあけておいて「まあそれまでに準備すればいいかな程度」でいた。当日を週末に控えた今週に入って「なにを紹介するか個別に教えて貰えるとBetterです」といわれた。でもなにを紹介するかまったく考えていなかったので"Better"なら別にしなくていいか、程度にしかおもっていなかった。仕事でもないし、優先度からいえば最底辺レベルなので。 とおもって、資

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          村上春樹を読む

          やっと村上春樹を読むことができた。 いままでも「1Q84」などは読んだことには読んだがその「何か」が自分にはまったくわからなかった。この前ふとタイムラインに流れていた映画(ドライブ・マイカー)の原作が村上春樹だと知り、なんとなくフッサール現象学や倫理学のお口直し的なイメージでKindleで買ってみた。 「ドライブ・マイカー」自体は短編集の中にはいっている短編で、どうってこないやりとり、が続く作品だ。でも不思議と最後まで読めた。そして「何か」に触れた感じがした。「ドライブ・

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          M-GTA研究会に入会しました

          今日2回目のゼミがあり、研究計画書を仕上げないといけないところをなかなか仕上げきれていませんでした。修士論文も含めてあっという間に締め切りがきてしまいそうで(むしろ締め切りがあることが嬉しいのはおとなの研究コースを卒業してからわかったことなのですが……)研究手法も含めて準備していこうとおもいます。 修士論文については、得意な分野である量的研究を封印し、自分の専攻である現場での「実践開発」と、指導教官の「理論と実践を行ったり来たりする」に基づき現場を観察した質的研究にしようと

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          自己紹介&研究ポートフォリオ

          名前:栗田由菜(くりたゆうな) 所属:2021年4月〜 東京学芸大学大学院 大学院教育学研究科(修士課程)教育支援協働実践開発専攻 教育協働研究プログラム 生涯学習コース 倉持研究室所属 研究領域:成人ノンフォーマル教育研究 はじめまして栗田由菜です。成人教育、特に成人ノンフォーマル教育と呼ばれる「成人と趣味」というテーマで大学院で研究しています。現在は査読付き論文の執筆準備をしています。 所属学会: 日本教育工学会 日本教育支援協働学会 日本健康心理学会 日本アドラー

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          2022年決定版!絶対に成功する倉庫選びの方法!

          「2022年決定版!絶対に成功する倉庫選びの方法!」として私の答えは次の1行に集約されています。 「必ずうまくようなそんなものは存在しません。残念でした。」 絶対に何かをしたほうがいい、とか絶対にこうしたほうがいい、という意見ほど分かり易すぎて危険だし、それを求めることはすでに危険な徴候に入っているということに気がつくスキルこそが一番失敗しない(あえて成功するとはいわない)方法である。 IT業界では有名な論文である「銀の弾丸などない」というのが何故かみんな都合よく忘れれ

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          clubhouseを3日目で消した話

          今話題の音声SNSのClubhouseを招待してから3日目で消して、いまのところ入れる気がしない(招待してといわれてログインしてすぐ消すのと、カウンセラーに説明するためにインストールして消したはやったけど)ということについて、自分の現時点の視座を消えゆく言葉ではなく、残る文字として残しておくためにこのnoteを書いておく。 Clubhouseは一週間ぐらい前に爆発的に広まったアプリで私も招待をされて割と日本では早いタイミングではいった方だと思う。入ってから二日間ほどは、「コ

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          difficile maturité - 名詞のうちに含まれている困難さを含有しているいわゆる「成熟」について

          こちらの記事は おすすめ本 Advent Calendar 2020 の19日目の投稿になります。  文章を書くためにはなにかしら「問い」をたてないとなかなか書きづらい。そもそも文章を書いてこうやって投稿しようするモチベーションの下っかわにあるのは自分の中の葛藤(といえばかっこいいが、なんかもんにょりしたもの)を外に出して「まあ、この程度だったのか」と「なんとなく」腹落ちしたような気分になる。  だから文章に点数をつけて優劣を競い合うなんてことはナンセンスだとものすごくお

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          クラウドファンディングと人間関係について考える

          クラウドファンディングについてどのようなスタンスでいるのかということについてきちんと考えたい。 そもそも私は飲食店を開店して(2016年8月)したときに当時も飲食店のクラウドファンディングがはいっていたので最大手に問い合わせをいれた。すると、営業から連絡があった。 「だいたい飲食店のクラウドファンディングは半分ぐらいがお知り合いの方なので、成功のためにはスタートダッシュでいれてもらわないと目立ちませんよ」と言われた。(当時の電話メモなので多少の意訳があることは勘弁してもら

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          「猫を棄て」て闇を受け継ぐ

          「猫を棄てる」を読んだ。初めて読みきった村上春樹の本である。ネタバレも含まないと話も書けないのでネタバレしたくない人はそっと閉じてください。 いままで村上春樹の本を最初から最後まで完読したことはなかった。トラウマレベルで覚えているのは、20歳ぐらいの夏休みに意を決して「海辺のカフカ」の上下巻を買ってきて上巻3P目で脱落したことだ。それ以来手にとったことはなかった。話題になった「1Q84」とかも読んだけど活字が自分の目の前を通り過ぎただけで、覚えてるのは青豆の冒頭の殺人シーン

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          コロナ禍中には常に顧客のロイヤリティーしきい値が変わってることに気がつき、行動経済学を正しく使って生き延びようという話をしよう。

          まずはよくある「個人的な経験」から。最後に宣伝があります。 ちょっと前に近くにあるトレーディングカード屋さんにスリーブがなくなったので買いに行きました。ついでにシングルカード(カードのショーケースの単品購入)で子供たちのデッキ用のカードを仕入れてレジにいきました。すると「ポイントカードがあるのでよろしければ」といわれて、「まあ近くだしいいかな?」とおもって貰いました。よくあるポイントがつくらしく「いまさら物理カードはお財布の中パンパンになるから嫌なんだよなー」とおもいつつも

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          平家物語で読み解く天気の子 Preview版

          C97で頒布した、「平家物語で読み解く天気の子 Preview版」です。一部公開しています。全文読みたい方は購入お願いします。 0.はじめに0.1 本文の前に 今年、「天気の子(2019)」が公開されてから2回見に行った。新海誠監督に前回作品である「君の名は。(2016)」は一度見ただけで、当時ほぼ同じ時期に公開されていた「シン・ゴジラ(2016)」のほうを繰り返しみていた。  久しぶりにあった旧知の知り合いと「天気の子」について話をしたら「俺達の知っている気持ち悪い新海

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          将棋を教えることに経済的合理性を持ち込むことは将棋文化を破壊することになることについて

          月100万円稼げるようにしてあげたいという人がいらっしゃいまして、それについて将棋界を根本から破壊する行為なので仮にも将棋連盟の普及指導員の立場として警鐘を鳴らします。 そもそも「教える」という行為について経済的合理性を持ち込むことは、最終的に「一部の金持ち」と「払えない人」だけになるか、「だれもいなくなるの」のどちらかで最終的に文化が破壊されます。どういうロジックか少し丁寧に説明してみます。 たとえば月100万円稼ぐ要件としてなにが必要か。時間が有限である以上 ・教える

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