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トラブルと決断の《甲州街道日記》 その7

Ⅶ. 12月27日(火)-5

 ゲストハウスは、初体験です。外国の方が、格安旅行するときに使うというイメージ(これも先入観かな?)があります。  
 実は、近くに茅野ステーションホテルというビジネスホテルがあって、そこは大浴場付きなんです。そこにしようかなと、計画段階で考えたんですが、でも、12000円もするのです。どうやら、茅野は何らかのビジネスの拠点らしく、ビジネスホテルの宿泊料が高止まりのようです(年末のせいもあるのかな?それにしても、茅野付近は、レンタカー屋さんがやたら多かったな~。誰か、この茅野のレンタカー屋さんが多い謎の答えを教えてください)。
 
 だから、初めて4000円のゲストハウスを予約してみました。(ドキドキです) 古民家を改造したところですから、当たり前ですが、普通の田舎の家のようでした。

暖簾がなければ、普通の家です

 ちょっとイケてる風とオタク風の中間位のお兄さんが、受けつけててくれました。お兄さん2人で経営なさってる感じです。入ってすぐ、正面はバーになってました。「まだ、空いてませんけどね」と言われました。
 相部屋は予約のときに断っていたので、2階の部屋に案内されました。あと勉強机があったら、勉強部屋のような雰囲気の部屋でした。2段ベッドがあったので、小さときに寝ていたときのお気に入りだった下段で寝ることにしました。

 セルフでお酒を飲める、宿泊者用のBARスペースというのがあると説明を受けたので行ってみました。面白いシステムで、自分で勝手にコップに注いで自己申請するシステムでした。

この他に冷蔵庫にもある

 逆さまになった酒瓶に、好きなコップを押し付けるとお酒が出てくる仕組みです。疲れたいたので、駆けつけで1杯飲む決心をしました。どの酒にしようか迷っているときに、冷蔵庫にも入っているのを見つけ、そこの「純米吟醸酒 夜明け前 」というのをいただきました。
 部屋に持って帰って、こんな時にために用意してある「ノンオイル4種のナッツ」を当てに飲みました(荷物を持つのが嫌なくせに、こんなものは入っています…)。「味は、…」言いたいところですが、喉が乾いていたので一気飲みしてため「おいしい」しか覚えていません。

 ゲストハウスは晩ごはんがついてないので、外に食べようとしたらカンボジアから来た3人組が飛び込みでやってきました。英語で『No vacancy』と断られていた。他に行くところがないようで、3人でワイワイ騒いでいた(どうする、どうするという感じの会話をしてました。知らんけど…)。

 今日は、晩ごはんを安くあげようと「居酒」とネットで書いたあった歩いて1分の「かどめ」という店へ行ってみました。まだ、開店まで戸が半開きでした。ちょっと覗いていたら、まずいことに、店主に見つかってしまいました(「まずい」という言い方は、違うような気がするが)。ちょっと見えたのは、立派な白木のカウンターです。どうやら、居酒屋ではなく高級割烹のようです。心の中で、食べログの分類を恨みました。

 つまり、トラブル発生です。どうしようもありません。「やってますか?」と必然的に聞きました。当然「あと30分したら開けますよ。予約しときますか?」と聞き返されます。見栄にも後押しされて、とっさの決断で「お願いします」という返事になります。これで今日の晩御飯は、高級割烹です。嬉しいような、でもトラブルのような気分です。

 お金を浮かすために、ゲストハウスに泊まって高級割烹の晩御飯は矛盾してますが、私の旅では矛盾がつきものです。(急ぐために、近道をして道に迷うとか、4キロ1時間の平坦な道をショートカットしようと700メートルの峠越えを選んで2時間半かかるとかです)

覗いたときは、5時頃で明るかったので…こんな風に見えなかった!!

 何を食べたかは、次回に書きます。

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