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トラブルと決断の《甲州街道日記》 その17


17.12 月31日(土)

 翌日は、車が戻ってきたので、本来のしゃくとり虫方式で歩き始ます。まず、車で今日に宿泊予定の「ワシントンプラザホテル・甲府」(年末にも開けていてくれて、ありがたいです)まで行きます。お断りして、車を駐車場に止めてもらい、JR中央線に乗って、甲府駅から韮崎駅まで返って来ます。そして「ホテルルートインコート韮崎」前から、本日の街道歩きの始まりです。

 都市部に入ってきたせいか、街道歩きは順調です。線路沿いに歩き、塩川を渡り塩崎駅を目印に、少しくねくねと歩きます。旧庄屋跡あたりは、街道の趣が少し残っていました。今日の心配もいつも通り、大晦日なので昼ご飯や晩ごはんを食べるところがあるかということです。

 第1候補の「たわらや」(ラーメン屋さんのようです)は、年末休みでした。そこから暫く行くと信号の脇に「穂坂道➪」という道路標識がありました。どうやら、そこを左折すると別の街道があり信濃に行けるらしいです。当たり前のことですが、昔は五街道だけでなくその他の細かい道も色々あったんだなと、改めて実感しました。

 地図上の次の目印は「大山ねずの命神示教会 山梨偉光会館」とその近くのラブホの「ホテルファンタジー」です(また、ラブホが目印かと言われそうですが、よく目立つので…)。地蔵さんもあるようですが、これは探すのが難しい時があります。
 このあたりは、道が複雑に交わっていて1本間違うと、かなり距離を損するので要注意です。 

ありがとう、ラブホ!その脇の地蔵さん

 たくさんの黒い高級車が止まっていたので「大山ねずの命神示教会 山梨偉光会館」はすぐ見つかりまいた。何かの行事でもあったのでしょうか?(年末だからだとは、このときは思いませんでした。日常感覚がズレてました)。その向こうに「ホテルファンタジー」が見えました。やはりよく目立ちます。ありがとう、「ホテルファンタジー」です。

 ラブホを目印に、脇の地蔵さんを左に見ながら道を下っていこうとしたら、なんと右手に営業中のラーメン屋さんを発見しました。分かりにくかったのですが「麺屋しん道」と書いてあるのを「感」で見つけました。よく見つけました、自分で自分を褒めてあげたいです。
 なぜ「営業中が、分かるのか」と言えばは、行列ができていたからです。(これくらい、シャーロック・ホームズでなくても分かります!!)

分かりにくいラーメン屋さん「麺屋しん道}

 少し並んで待ちましたが、ラーメン屋さんは回転が早いです。特に、6人家族が出ていったのですぐ座れました。注文は、待っている間に先にすませておくタイプの店なので、ラーメンは比較的すぐ出てきました。
 私が頼んだのは、名物と書いてあった「昆布水ラーメン」です。麺はストレート中細麺でした。麺は、その昆布水(昆布の滑りが入った水)に浸かってトロトロでした。それを、熱めでなにかの油が多めのつけ汁のつけて食べます。まず「粗塩」で食べることを勧めてありましたが、私は蕎麦などを含め、素材を味わうために塩で麺を食べるなんてことはしませんん(麺は、汁と共にに味わうものです。かってな思い込みですが…もちろん、店の人には見つからないようにします)。

昆布水ラーメンです

 昼ご飯のあとの道は、1本道でわかりやすかったです。曲がるところも、広い道路沿い(多分、県道6号線)に曲がるだけなので迷いませんでした。山梨美術館の前を通りましたが、山梨文学館と併設で大きな公園のようになっていました。
 近くに「小作」という「甲州ほうとう」の専門店がありました(もちろん、年末休みでした)。「甲州ほうとう」というほうとうの郷土料理があるのでしょう。(寺や神社がたくさんありましたが、あまりに道を急ぎました。あまり見てません。本当に、街道を歩きたいの?食べものが、目当てじゃないのと言われそうですね…)。

 最後は、桜町南の信号を曲がって「若荒井」という鰻屋さんが目印です(目印が、食べ物屋さんかい!!と突っ込まれそうですね)。そこを曲がれば、車が待っている今日の宿「ワシントンプラザホテル・甲府」です。
 到着寸前に、近くに「ドーミーイン」の看板が見えました。ああ、失敗です。ワシントンプラザホテルではではなく、ドーミーインにするべきでした。ドーミーインはビジネスホテルですが、大浴場が併設されているのです。旅のときは、ユニットバスでは疲れが取れません。何と言っても大浴場です。
 ホテルについて、淡い希望を懐いて近くの温泉をネットで調べて電話してみましたが、どこも留守番電話(年末休業のお知らせ)でした。

これが、うなぎの「若荒井」です

次の記事が、今回の「甲州街道行日記」の最後です。

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