バート・バトーバ

「自分で考えたことを、自分で実現するかどうかの勇気の問題」だそうです。「できることをや…

バート・バトーバ

「自分で考えたことを、自分で実現するかどうかの勇気の問題」だそうです。「できることをやる」 時間も物量も人より働くサラリーマンですが、ほぼ毎日書くことから始めます。

記事一覧

『APRIL&QUEST エイプリルクエスト』 あらすじ

「桜の花びらを頭に乗せて優しく撫でると思い出がちゃんと残る」 リョウスケにとって、かけがえのない父の教えは、生きるうえで大きな支えだった。そして、もう今はいない…

第3話「カガミザクラ」

●丘:鏡桜街(てっぺん) リョウスケ 「カガミザクラ・・・ってなに??」 ライビ 「そっちの世界で桜と呼ばれてる生命体と同じ種類であることは変わりないんだけど、…

第2話「タタカイ」

【凡例】 〈 〉:本来の行動で見える感情とは逆の感情を表している ●丘:鏡桜街(中腹部)    リョウスケとライビ、男と狼に向かっていく。 リョウスケ/ライビ 「…

第1話「ハジマリハジマリ」

●桜のシルエット(カラー)    桜が風に揺られ、花びらが無数に舞っている。 NA 「桜はもうそろそろ今年も役目を終えて、散りそうになっている。ここら一帯を桃色に…

S30 『届かなかった君たちへ』

coming soon...

S30 『届かなかった君たちへ』

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S30 『届かなかった君たちへ』

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S30 『届かなかった君たちへ』

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S29 『鏡征四郎(かがみ せいしろう)の見解』

「問題なのはそこじゃないでしょうね」 (でた、鏡征四郎の口癖だ。今日は何を語るのだろうか?) 「いやね、僕も白川麻里さん、とても好きですよ。というか、あれだけ美…

S28-4 『確信~again~』

coming soon...

S28-3 『変信~change~』

coming soon...

S28-2 『故信~nothing~』

「俺は絶対にサッカー選手になれる」 そう信じて疑わなかった俺に、昨日、完全なる引導が渡された。 その一部始終はこうだ。 大学最後の大会、このラストチャンスに全てを…

S28-1 『過信~stupid~』

日めくりカレンダーは2022年11月21日を見せていて、 まだかまだかと11月22日が後ろから顔を覗かせている。 「余裕だろ、そんなの」 それは、田丸龍之介の口癖だった。 そ…

S27『おりる』

今日もあのバスに乗る。 いつから私のなかで“あの”になったのだろう? ただ学校に通うために使っていたバスが、公共交通機関としてしか見ていなかったバスが、 今は、…

S26 『占い師は占えない 3』

優子(以下、優) 「これは、なんですか?この写真の子は早坂さん、なんですか?」 怜子(以下、怜) 「私じゃない」 優  「では、なんなんですか、この写真は。関係…

S26 『占い師は占えない 2』

商売道具の水晶から思わず視線を外し、 顔を上げた。 そこには不敵な笑みを浮かべている怜子がいた。 優子(以下、優) 「なんで本名知って・・・」 怜子(以下、怜) …

『APRIL&QUEST エイプリルクエスト』 あらすじ

「桜の花びらを頭に乗せて優しく撫でると思い出がちゃんと残る」
リョウスケにとって、かけがえのない父の教えは、生きるうえで大きな支えだった。そして、もう今はいない父からの大切な形見だった。

ある日、傷だらけの猫を助けようとした。でも間に合わなかった。死んでしまった・・・・・はずだった!!
生きていた・・けど、再び出会った二人の場所は、今いる世界じゃなく、あれやこれやが、あべこべで、桜の花びらが無色

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第3話「カガミザクラ」

●丘:鏡桜街(てっぺん)

リョウスケ 「カガミザクラ・・・ってなに??」
ライビ 「そっちの世界で桜と呼ばれてる生命体と同じ種類であることは変わりないんだけど、決定的に違うことがあるのは分かるかな」

   リョウスケ、見下ろす街を眺めてあることに気づく。

リョウスケ 「あぁ、明らかに花びらの色が違う木が多すぎる。でも・・」

   ライビ、リョウスケの戸惑いが手に取るように分かる。

ライビ

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第2話「タタカイ」

【凡例】
〈 〉:本来の行動で見える感情とは逆の感情を表している

●丘:鏡桜街(中腹部)

   リョウスケとライビ、男と狼に向かっていく。

リョウスケ/ライビ 「ハアァ〜〜!!!」

<SE:両者の武器が交わる音、体がぶつかり合う音、地面を蹴る音などによる風>

   両者、撃ち合い・せめぎ合いが続く。

男 「ん〜、なかなかやるじゃねぇの。まあでも、ただ運動能力が高いってだけだな」

  

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第1話「ハジマリハジマリ」

●桜のシルエット(カラー)

   桜が風に揺られ、花びらが無数に舞っている。
NA 「桜はもうそろそろ今年も役目を終えて、散りそうになっている。ここら一帯を桃色に染め上げて、人々の心を華やかに彩った、1年の中で特別な数週間が終わろうとしていた」

●桜のシルエット(モノクロ)

   桜が風に揺られ、花びらが無数に舞っている。(上記よりもスローに花びらが舞っているように見せる)

NA 「時はゆ

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S29 『鏡征四郎(かがみ せいしろう)の見解』

「問題なのはそこじゃないでしょうね」

(でた、鏡征四郎の口癖だ。今日は何を語るのだろうか?)

「いやね、僕も白川麻里さん、とても好きですよ。というか、あれだけ美人で愛嬌あって、笑顔が素敵なんだから、そもそもみんなが好きじゃないですか。みんなが好きってことは、今回報道に上がったような方が白川さんを好きになるのも普通ですよね?そういったたくさんある白川さんへの「好き」の矢印の中から、白川さんの「好

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S28-2 『故信~nothing~』

S28-2 『故信~nothing~』

「俺は絶対にサッカー選手になれる」
そう信じて疑わなかった俺に、昨日、完全なる引導が渡された。
その一部始終はこうだ。

大学最後の大会、このラストチャンスに全てをかけていた。
レギュラーメンバーとなり、インカレに出て活躍して、J2でもJ3でも良いから、何ならテスト生でもいいからプロの扉をこじ開ける、いや、こじ開けるしかないと思っていたからだ。

これまではスポーツ推薦と一般の壁で、実力を見てもら

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S28-1 『過信~stupid~』

S28-1 『過信~stupid~』

日めくりカレンダーは2022年11月21日を見せていて、
まだかまだかと11月22日が後ろから顔を覗かせている。

「余裕だろ、そんなの」
それは、田丸龍之介の口癖だった。

そんな自信満々な姿をうらやましく思うこともあったが、彼は周りのみんなから鼻で笑われることが多かった。
言ってることとやれてることの不一致というのが誰かの不信用に限りなくつながっていくことはもはや世の常なのだから、その状況にな

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S27『おりる』

S27『おりる』

今日もあのバスに乗る。

いつから私のなかで“あの”になったのだろう?

ただ学校に通うために使っていたバスが、公共交通機関としてしか見ていなかったバスが、
今は、違う。

あと数分後に目の前で停車するバスへの乗車は、1日の中で最も輝いている時間になった。

(あ、角曲がってきた。あと、信号2つ)

(あ、青になった。こい、はやくこい。あ〜、また止まった。あと、信号1つ)

(あ、動いた。とうちゃ

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S26 『占い師は占えない 3』

S26 『占い師は占えない 3』

優子(以下、優) 「これは、なんですか?この写真の子は早坂さん、なんですか?」

怜子(以下、怜) 「私じゃない」

優  「では、なんなんですか、この写真は。関係あるんですか?写真とわたしが」

怜  「関係あるっっ!!!この子は、伊藤楓」

優  「楓さんですか、、。この子とわたしに何か、ってことですよね」

怜  「そうですね。分かりますか?」

優  「いえ、分からないです」

怜  「こ

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S26 『占い師は占えない 2』

S26 『占い師は占えない 2』

商売道具の水晶から思わず視線を外し、 顔を上げた。
そこには不敵な笑みを浮かべている怜子がいた。

優子(以下、優) 「なんで本名知って・・・」

怜子(以下、怜) 「なんで?って、そりゃあなたを知ってるからでしょ」

優  「質問の答えになってない!!そういうことじゃなくて」

怜  「え、そういうことじゃないってどういうこと?あなたを知ってる。それ以上に答えようがないと思うんだけど。家族でも親

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