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質問箱への回答

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Peingでいただいた質問に回答した記事です。
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文系大学院卒は就職に不利なのか

本日、こちらのご質問をいただきました! ありがとうございます。 私は昨年のちょうど今頃から文系院卒として就活をした身なので、こちらのご質問には実体験からお答えできるかと思います。 こう思ってしまう気持ち、めちゃくちゃわかります。ネットだと「文系院卒は不利になる」って、めちゃくちゃ出てきますよね。私も大学院への進学を悩んでいた理由の一つがこれでした。 しかしこちらについては、文系であれど院卒だからといって、私は不利になるとは思いません。 ただ、理系は院卒だと有利になる一

夢は箱からつくるべきではない

久々にご質問をいただきました。 今年が大学受験の年だった方からのご質問です。まずはひとまず、受験本当にお疲れ様でした。そして、高校3年生という若さで研究者という素晴らしい夢をお持ちなこと、非常に尊敬します。 一文系院生でしかない私がお答えするなんて恐縮ですが、私なりにご質問にお答えしてみようと思います。 結論からいうと、「大学教員になること」と「学歴の高さ」には一定の相関はあるかもしれませんが、関係があるとは一概には言えないと思います。たとえば東大大学院を卒業しているか

院生のアドバンテージは、自由と時間を得られること

ここ最近Peingを確認しておらず、こちら3月末に届いていたご質問で、回答が遅れてしまいすみません(泣) 今日はこちらのご質問にお答えしたいと思います!(書いてたら2000字になっちゃいましたすみません…) まずはじめに、「働きたい業界で内定をもらえた」とのことで、おめでとうございます! 「大学生の頃、内定式まで出たのになんか違うと思って院進した」とのことですが、個人的には全然いいと思います。 ちなみに私が院進した動機としては、大学でのゼミ活動がとにかく楽しくどんどん

熱意は自然に生まれるものではなく、自ら生み出すものでもない

かなり回答が遅くなってしまいました。 今回もご質問ありがとうございます! このご質問を読んですぐに思い浮かんだのが、ちょうど私が今学んでいる「社会構成主義」という概念です。 社会構成主義は“物事の捉え方”のことを指すような、ある意味哲学のような…とても面白い概念なので、今日はこれを用いてご質問にお答えしてみたいと思います。 社会構成主義とは まずはじめに、社会構成主義の考え方について簡単にご説明します。 社会構成主義の入門書としては、『現実はいつも対話から生まれる』

「好き」という言葉の重み

眠らせ続けていたこちらのご質問…。 すみません(笑)ご質問ありがとうございます! 私は恋愛経験が浅く、自分の好きなタイプはあまりわからないので、とりあえずご質問から派生して今日は恋愛系のことを書けたらなと思います。 そこで思いついたテーマは、 「好き」という言葉の重みについて。 私はどちらかというと人との間に壁をつくってしまうタイプなのですが、逆に人との距離を詰めるのがめちゃめちゃ上手な人っていますよね。 まだ知り合って数ヶ月だし、深い話もしたことないのに、私のことを

自分の適性を見つけること、それ自体が人生の目的

皆様、いつもこんな何者でもない私にご質問をくださりありがとうございます! 今日は眠れないので、こちらのご質問にお答えしていきます。 しかしこれまた、超絶難問ですね…(笑) 「自分の適性がわからない」とのこと。 まさに私もまったく同じ悩みにハマってから、かれこれ2年半ほどが経過しています。私はまだ学生だし、人より悩んだり考えたりする時間は多くあると思います。 大学卒業前から今日に至るまで、これでもかというくらい考え続けてきました。 しかし今も、「自分がしたいこと」はは

めちゃめちゃ嬉しいです!

いつもあーだこーだ書いてますが、今日はシンプルに嬉しかったことのシェアを。 12月にpeingで質問箱を始めてから、これまでいくつかのご質問にお答えしてきましたが、質問じゃないものをいただいたのは初めて! しかもその内容がこんなにも嬉しいお言葉で… ありがとうございます🥹 自分が文章として書き上げたものに共感してもらえることって、本当に嬉しいです。 この”嬉しい”という気持ちの大きさは、「その服かわいいね」って自分が選んだものを褒めてもらえる嬉しさとは、やっぱり違います

ポジティブな未来を思い描くことが、今を輝かせる

非常にわかりみが深いです。 久しぶりのご質問、ありがとうございます! 「現状維持は停滞と捉えますか?」ということですが、質問者さんはきっと、“今を超える日常はもう訪れないんじゃないか”と思うからこそ前に進めずにいるけれど、本当にそれでいいのかと、悩まれているのだと思います。 しかし逆に考えてみれば、“今を超える日常はもう訪れない”と思えるということは、それだけ質問者さんが今に満足できている、あるいは今に充実感を感じている、というふうにも捉えられるのではないかと思いました。

比較対象にちゃんと自分の要素をプラスする

まさに昨日私も考えていたことだったので、今日はこちらのご質問にお答えしてみたいと思います。 「人と比べてもいいことなんてないのに」とわかっていながら、私も結構人と自分を比較するタイプです。 「あの人より自分はこうだ」と比較することで、自分を優位にも劣位にも判断することがあります。 では今回は、以下の3点に焦点を絞って書いていきます。 1. なぜ、人と自分を比べてしまうのか? ググってみると、人と自分を比べてしまう理由には、以下の二つがあるようです。 たしかに、自分

不安なとき、どうやって一歩踏み出すのか

今日はこちらのご質問にお答えしていきたいと思います。(回答が遅くなってごめんなさい!) まず前提として、先のことを不安に思ったり、挑戦に物怖じしてしまったりすることは、進化論的に考えると人間としてごく自然なことです。 古代の人々は、敵から襲われるかもしれない危険性と常に隣り合わせだったために、将来の不安視したり、危機察知する能力が人間には備わっています。 一方で豊かな時代となった今は、明日の食にありつけないかもとか、明日敵に襲われるかもしれない、みたいな状況ではなくなっ

時間がきっと解決してくれる

かなり遅くなってしまいましたが、今日は質問箱への回答を書いていきたいと思います。今回もご質問ありがとうございます! お寄せいただいたのは「ケンカした時の仲直りの仕方」という、きっと万人に共通する問題についてです。 まず、ケンカのプロセスには、 という、超シンプルな2ステップがあると考えられます。 私個人に関していうと、①のケンカが起きること自体がまず稀です。 そんな私が一番よくケンカをする相手は誰かというと、やはりそれは母でしょうね…(笑)。 昨年末あたりは特に、第二

私の「学び」についてまとめてみた

久しぶりにご質問をいただいたので、今日はそれにお答えしていこうと思います。ありがとうございます! しかしご質問の内容が「学び方」についてだなんて恐縮過ぎるのですが(笑)、学びについて考えることはとても好きなので、恐縮ながら「方法」に限らず幅広く「私の学び」について書いてみたいと思います。 1. 私の学びに対する考え方 まず私の「学びに対する考え方」からお話ししたいのですが、 前提として、度々noteにも書いているように、私はもともと勉強が好きではないし、得意でもありません

今までで一番心に残っている言葉

考えるだけでなんだかワクワクするお題、ありがとうございます! しかしこれまた、今までで “一番” 心に残っている言葉だなんて、答えを出すのがものすごく難しいですが(笑)、今回も精一杯答えさせていただきます。 「自分の心に残る言葉」って、やはり自分が一番尊敬している人から言われた言葉なのではないでしょうか。そして「自分が今一番尊敬している人」って、その時々で移り変わっていくような気がします。 この際もう包み隠さず言ってしまうと、私が今一番尊敬している人は、大学時代からお世話

修士卒業後の進路について

いきなり、とてつもなく難しい質問が来てしまいました(笑)。とはいえ、早速ご質問いただきありがとうございます。 この方はおそらく、私のプロフィールを読んでくださったのだと思います。 まずはじめに謝罪させていただきたいのですが、こちらのnoteに書いたように、私は修士課程を卒業後、“一旦は就職する” という選択をとることにしました。本当に紛らわしくて、申し訳ございません(泣)。 この前提を踏まえたうえで質問に回答すると、私が博士課程に進みたいと思ったきっかけは、大学の先生に