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イギリス

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これまでに書いたイギリス関連のnoteです。
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イギリス→フランス旅行記⑥

本日はイギリスからフランスに向かう。 さて、イギリスでの最後の朝食だ。目いっぱいイギリスらしいものを食べよう……ということで、イングリッシュ・ブレックファーストである。 ブラックプディングとか初めて食べたけど、思っていたよりも美味しいな。 あと、噂に聞くマーマイトも食べた。人によっては「クソまずい」と感じるらしいが……前評判を裏切って割と美味しかった。 多分「まずい」と感じた人は、マーマイトを塗りすぎなんだと思う。ホテルの人もマーマイトについて“very salty”って

イギリス旅行記⑤

さて、今日はパディントン駅まで出てから、列車でコッツウォルズへと向かう。幸いにして天気もいい。 パディントン駅には早めに着いたつもりだったが、コーヒーを買ったりお手洗いに寄ったりしていたら結構ギリギリになってしまった。 自分が乗る列車がどのプラットフォームから出るのかは直前にならないと分からないので(発車時刻が近づくと駅の電光掲示板に表示される)、不測の事態に備えるためにも早めに駅に行くことをおすすめする。具体的には発車時刻の30分前くらいには着いていたいね。 列車はぐんぐ

イギリス旅行記④

今日も曇っているが、昨日や一昨日と比べると太陽が出ている。 ロンドンから離れ、ヘイスティングスとライに向かう。 が、ストラトフォード・インターナショナル行きの電車が急に反対方面行きの電車になってしまい(そんなことある??)、そのことに気づかなかったため、時間をロスする。 そして、サウスイースタン鉄道に乗り遅れる。え、次の列車は一時間後ですか? マジか…… ちなみに、サウスイースタン鉄道(National Rail)はオイスターカードでは乗れないみたいです。事前に切符を買わ

イギリス旅行記③

翌日も、曇りときどき雨といった空模様だった。 イギリスって本当にずっとこんな天気なの!? 大英博物館に行った。大泥棒のお宝展示場……ゲフンゲフン まあ、入場料は無料だし…… 予約を忘れたせいで若干時間をロスしたが、それでも20分は待たなかっただろうか。けどやっぱり予約はした方がいい。大英博物館の公式サイトからできるよ。当日でも時間帯によっては枠が空いているので、諦めずに予約を試みてください。 入場前に軽い持ち物検査があるため、入館にやや時間がかかる。ただ「バッグなし」も

イギリス旅行記②

朝、目が覚めると外は曇り空だった。 「イギリスって本当に曇りが多いんだ……」と感動を覚えながら、朝食を済ませてロンドン塔へと向かう。 実際にイギリスに来て気づいたことだけど、この国(というかロンドン?)は地下鉄もバスも充実している。 しかも、オイスターカード(日本のSuicaとかPASMO的なもの)があれば、地下鉄でもバスでも大体は利用できるのだ。おまけにオイスターカードは、一日に一定の利用金額を超えると実質一日乗車券となるらしい。便利だ。 ってか、イギリスの二階建てバス

イギリス旅行記①

上空からぴかぴかと光るロンドンの街並みを見たとき、「現代の都会だ」と思った。綺麗だと思うと同時に、なんともいえない──「嫌な予感がした」というか「すでに寂しくなってしまった」とでも言うのだろうか──妙な感傷に襲われた。 それから空港に降り立つと、イギリス独特の匂いがした。 それで、鉄道に揺られていると「やっぱりイギリスも、普通の先進国か」という気がしてきた。つまるところ、昔の教会のようないかにも古い建物が残っているのは一部であって、大概は新しく、現代の物質文明を謳歌しているの

イギリス史ここが面白いよ⑵:地政学的位置

前回↓ 今回は「ヨーロッパの辺境、大西洋の片端」というイギリスの地政学的位置から、イギリス史の面白さを紹介する。 相変わらずざっくりしているので、まあ気楽に読んでほしい。 地政学的位置近代の「大英帝国」のイメージを強く持っている人からすると意外かもしれないが、イギリスはヨーロッパの「辺境」に位置している。 イギリスが「世界の中心」と呼ばれるようになっていくのは、せいぜい18世紀に入り、スペイン継承戦争が終わった辺りからなのだ。 それまで覇権を握ってきたのは、みなさん

イギリス史ここが面白いよ⑴:保守と革新

イギリス史の「面白いポイント」についてざっくり話す。 細かい人名とか西暦とかは一切出てこないので、気楽に読んでほしい。 そして、もし興味があれば、各種のイギリス史関連書籍を調べてみていただきたい。 個人的なおすすめは、ミネルヴァ書房の"MINERVA 西洋史ライブラリー"シリーズである。 他にもおすすめがあれば、教えてほしい。 保守と革新「イギリス=保守と革新」というイメージは、イギリス史好きでなくとも、結構持っているのではないかと思う。 だってイギリス、世界に先駆けて

イギリス史めっちゃ好き

私はイギリスが好きだ。 まあ、「お前はイギリスについて何を知っているんだ」と問われれば、答えは「なんも知らねぇ」になる。 だが、それでもこう言うことが許されるのならば、私はイギリスの全てが好きなのだろう。 おそらく私はイギリスのことを1%も知らないのだが、この限られた1%未満だけで残りの全ての部分もきっと面白いと思えるくらい、イギリスは面白い。 特にテューダー朝が好きだ。 知るたびに色合いが変わって、何度でも夢中にさせてくれる素敵な王朝である。 テューダー朝は一般に、

イギリスの国王至上法(1534年)を日本語訳する

原文はここからお借りしました↓ ⚠️注意⚠️ ヘンリー8世の限界クソオタクにしか需要がない内容(とにかく長い) 私は英語ができない(いい加減な日本語訳) 原文でボールド体になっているところは、私が勝手にやりました 単語集は、私が訳していてよく分からなかったやつです(主にPCの英和辞典と英辞郎を参照) 翻訳⑴原文 単語集 albeit=〜だけれども Majesty=陛下/至上権、王権、統治権 clergy=聖職者(宗派は問わない?) realm=王国 convo

🎩<ジェントルマン!!

ふざけたタイトルだけど、内容は重めです。そしてバチクソ長い。 暇なときに頑張って読んでね!! あと、間違っているところがあったら教えてくれると嬉しいです。 ジェントルマンとは何か?さて、イギリスの支配階級たるジェントルマンとは、そもそも何なのか? 辞書的な定義をいえば「特有の価値観※を身につけた有閑の資産階級」ということになるだろうね。 必ずしも、先祖代々の貴族やジェントリ(地主)だけが支配階級だったというわけではないのである。 ジェントルマン特有の価値観を身につけて

イギリス帝国とカントリー・ハウス⑵

前回↓ 前回からどえらい間が空いてしまったが、今回は予告通り、カントリー・ハウスの文化とイギリス帝国の繁栄との関係を主に見ていこう。 それから、カントリー・ハウスが衰退していく過程と、現在数多くの地所を保全し、一般公開しているナショナル・トラストについても触れようと思う。 相変わらず大学の講義ノートをベースにしているため、「ソースが示されていない箇所は、講義で聞きかじったんだな」と思って読んでほしい。 なんか間違ってたらめんご🙏 イギリス帝国とカントリー・ハウスの文化

イギリス帝国とカントリー・ハウス⑴

タイトルまんまです。 「カントリー・ハウスってイギリス帝国の何なの?」的な内容をつらつらと書き連ねていきます。 大学の講義をベースにした私的な備忘録なので、読みづらいかもしれません。 あと、間違ってたらすみません。 カントリー・ハウスとは、システムであるそもそもこれが分からない。何だ、カントリー・ハウスって。 辞書的な定義をいえば、「田舎の所領にある貴族やジェントリの本邸」という風になるんだけど、そんなググれば3秒で出てくるようなことが知りたいんじゃないんだよな。 実のと