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名津乃綾
2020年9月29日 13:14
シャワーで汗を流し身体を拭いて髪を乾かしたら紺地に赤い花柄の浴衣に袖を通し檸檬色の帯を巻いてまだ湿った髪を結い上げ朱色のかんざしを刺すうっすらと白粉目には黒いアイライン桃色の頬紅ふんわりと唇には紅い口紅艶やかに…漆塗りの下駄をカラコロ鳴らし日暮れの町を 歩いていく暗くなり提灯の灯りも鮮やかな今年最後の
2020年9月26日 00:38
過去君と山道で見た彼岸花私は彼岸花が嫌いと言った君は好きだと言った血を吸い上げた様な怖い程の赤彼岸に咲く花毒がある花私はあの花が何故か怖い…君は消え去りもう二度と一緒に見る事も無いけれど今年もまたあの道に咲き誇る血潮色の曼珠沙華を
2020年9月22日 00:09
急に気温が下がり始め夜の訪れは随分と早くなりその分日は短くなり当たり前のように毎日鳴いていた蝉の声も気づけばまばらで今年の夏は本当に 終わったのか…と涼やかな風に吹かれながら何かが寂しくて下を向いた空が茜色に染まった彼岸の夕刻に
2020年9月18日 10:37
明日から4連休明日から…そう明日から…とかもうすぐだねー!…とか言ってる時が良いのですつまり今が(連休前日の午前)1番良いのですー今夜眠って明日の朝目覚めれば連休なんてあっ!!!という間で気づけばすぐに連休最後の夜になりそして気だるく憂鬱で眠たい勘弁して〜って気持ちになるあの連休明けの恐怖の朝 (
2020年9月17日 19:11
柔らかく 赤くて甘い無花果を 頬張り 見上げる 乙女座 新月
2020年9月15日 17:54
気がつけば 九月も半分追いつかぬ 心を置いて 過ぎる年月
2020年9月9日 22:12
時々分からなくなる何故産まれてきたのか自分がこの世にいる意味はあるのかふと考える答えは出ないいやきっともう出てる無用の長物とはよく言ったものだ重陽の節句に飾られた美しい菊を見たけど何故だろう潤んで霞んでよく見えない何かが頬を流れ落ちていく
2020年9月6日 23:37
窓揺らし 唸り声出す 台風の 暴れる夜に月も隠れり
2020年9月3日 22:44
あれ程賑やかだったのに急に少なくなってきた蝉の声が切なく愛おしい虫の音は涼しげでいて何か寂しい夜の足音は日に日に早くなり暗くなる時間も早くなるばかり…買い物に行けば店の内装も変わってしまった大好きな海の色は水色は何処へ行ったのかどこを見ても秋の色…そんな感傷など関係ないと馬鹿げてると笑いながら台風の目
2020年9月1日 21:18
早朝のラジオ体操の音風に鳴る風鈴真っ白な入道雲と鮮やかな青空黄色い向日葵青々と茂る緑の木陰焼けつく日差しどこか懐かしい蚊取り線香の薫り浴衣姿に下駄の音金魚模様の団扇お風呂上がりの夕涼み花火の艶やかな色と光と 響きわたる音あの頃の大好きな夏の日の 記憶…