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短歌とその周辺

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記事一覧

部活と私|勝利を許された場所|亜久津歩

部活と私|勝利を許された場所|亜久津歩



「部活」について口を開こうとするといろいろなところが開いてしまい、何から話せばよいかわからなくなる。胸がいっぱいになる。わたしが「部活」を終えた日から、もう17年も経っているのに。

わたしのいた「バスケ部」(を含む「体育会系」)というと「陽キャ」的なイメージが強いようだ。友だちが多く活発で……と言えば聞こえはよいが、声や体や態度が大きく粗野でやたら群れている連中、という印象も拭えまい。部内や

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Tribute to 歌集『母の愛、僕のラブ』

Tribute to 歌集『母の愛、僕のラブ』

from Qai.

歌集『母の愛、僕のラブ』柴田葵(書肆侃侃房)
Now on sale!

本も心もしっかり抱えて逃げぬいて。あなたを燃やせば皆あたたかい
柴田葵

自己紹介と記事3選|亜久津歩

自己紹介と記事3選|亜久津歩

こんばんは、Qaiの亜久津歩です。外出自粛のゴールデンウィーク、皆さまはいかがお過ごしでしょうか。口を開くと止め処なく漏れ出しそうなので、ひとつ大きく深呼吸をしたところで、ふつうの顔で書き始めてみたいと思います。

2020年5月のテーマは〈自己紹介とQaiのnoteよりおすすめ記事3選〉です。ここで自己紹介をしていなかったと急に気づきました。びっくりです、すみません。QaiのTwitterの固定

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創作とこども|強姦のような青空だった|亜久津歩

創作とこども|強姦のような青空だった|亜久津歩

こんばんは、亜久津歩です。 #Qai#note 、2月の共通テーマは「創作と #こども 」。作品もよし散文もよし、各自思うままに綴ります。

わが家の兄弟のほんわか育児エピソードを書こうかとも考えたものの、ここを避けて通ることはどうしてもできないという出来事があり、向き合ってみることにしました。十年以上を経た後日談とは言え気が重く、公開ボタンを押す直前まで開いたり閉じたりしています。自分語りにな

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歌集『母の愛、僕のラブ』3人の3首選&新作3首

歌集『母の愛、僕のラブ』3人の3首選&新作3首

みなさま、こんばんは。
詩人・歌人・俳人による、
作りながら生きていくための同人『Qai〈クヮイ〉』です。

同人の柴田葵の歌集刊行をもりあげるべく、メンバー3人が評つき3首選をしました。※「」内は連作のタイトル。すべて歌集『母の愛、僕のラブ』からの選です。

歌集を手にとっていただく前にも後にも、ぜひ。
柴田の新作3首も併せてご覧ください。

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from 箱森裕美

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短歌|「毎日歌壇」入選短歌3首+α

短歌|「毎日歌壇」入選短歌3首+α

こんばんは、アクツです。いきなりですが、わたしは時々、毎日新聞の「毎日歌壇」に短歌を投稿しています。選者を選べるシステムなので、いつも加藤治郎さん宛にお送りしています。昨年の11月頃から始めて、これまでに3度だけ入選しまして、ご掲載いただきました☺️

その度に、短歌を画像にしてInstagramに載せています。今回はそれをまとめますね。

2019年3月11日掲載
(1月29日投稿)

初め

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短歌|「prism〈プリズム〉」一首評まとめ

短歌|「prism〈プリズム〉」一首評まとめ

こんにちは、アクツです。今回は、こちらも配信中のネットプリント「prism〈プリズム〉vol.1」より、わたしなりの一首選+評をまとめてゆきます(Twitterの再掲です)。

「プリズム」は、西巻真さん編集・発行。「メンタルケアの当事者・家族・経験者」で作った、こころと短歌のネプリです。できるまでの経緯を含む巻頭言は、こちらでご覧になれます。

わたしは短歌7首・ミニコラム・Q&Aを寄せているほ

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短歌|第1回笹井宏之賞“落選”作「あるいは一条の日日」

短歌|第1回笹井宏之賞“落選”作「あるいは一条の日日」

こんばんは、アクツです。今日は表題通り、第1回笹井宏之賞に応募して落選した連作「あるいは一条の日日」を公開します。

noteを始めて間もないこともあり、どこへ向けてどこから書けば……?とも思いつつ、とりあえず。短歌は57577、31音を基本とする定型詩で、笹井宏之さんはこういった方で、笹井宏之賞とはこのような賞で、募集要項はこんな感じでした。それで、「あるいは〜」は、わたしが初めて作った全50首

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