あみ

社会人4年目の25歳女性 スパイスカレーが好きです

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最近の記事

ホタルイカと菜の花について思いを馳せる季節と、春の音楽フェスの話

春が来た。 先週日帰りで和歌山に旅行に行った際に、 産直市場で買った菜の花と 近所のスーパーで買った安いホタルイカを使って、自宅で初めて天ぷらを揚げた。 菜の花とホタルイカと玉ねぎのかき揚げ。 かき揚げを家で揚げるのは初めてで、 意外と形取るのが難しかった。 でも食べた時には、菜の花の香りと新玉ねぎとシャキシャキ感とホタルイカの瑞々しさが、 春の訪れを感じさせた。 大葉の天ぷらは特に、揚げ物特有のジューシーさ爽やかさという相反するものが、 見事にマッチングした逸品である

    • 市内駅近物件のインスタントの恩恵は素晴らしい!と思っていた

      この春に、市内駅近物件に引越しをした。 駅から徒歩五分で、電車に乗れば10分以内に中心地に行けるし、府県を跨いで小旅行もすぐできる。 外出しようと思えば、午前中からでも、はたまた夕方16時頃などの絶妙な時間でも、すぐに行きたい所へアクセスできる恩恵は本当に有難いものである。 私の実家がある場所は、県庁所在地の市内でありながら、 メインの交通手段は車移動である。 私は3年前に免許を取得して以降1度しか運転しないまま、 免許更新を済ませたペーパードライバーの鑑なのだが、地元の

      • 立ち飲みのススメ

        近所に“良い”立ち飲み屋ができた。 20歳になってからお酒を飲み始めて、 学生の頃は立ち飲み屋にあまり行くことはなかった。 数回程度しか行かなかったのは 理由としては本当にシンプルで「座りたいから」という単純な理由である。 社会人になってから、立ち飲み屋に行くことが増えて、改めて良さを感じつつある次第です。 今まであまり行かなかったことを後悔するほど。 普通の居酒屋には無い、手軽さとこなれ感と、 粋な雰囲気がそこにはあるように思う。 あとメニュー数は少なく、厳選されて

        • うるうるうるう

          4年ぶりの2月29日の登場。 前の閏年が2020年と思うと、4年間の時の流れを秒速に感じる。エリックワイナイナ。 2020年の今頃といえば、ちょうどコロナが猛威を奮い始める頃。 私が大学3年生から4年生になろうとしていた時期で、恋人と交際し始めた時期でもある。 あれから4年も経ってしまった。 思えば初めてnoteを書き始めたのもコロナ期の2020年だった。 この4年間は自分自身の人生における大きなターニングポイントだった。 かと言いつつ4年間で何かを成し遂げたのかと

        ホタルイカと菜の花について思いを馳せる季節と、春の音楽フェスの話

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        • 料理
          1本

        記事

          近況

          退勤後ビルを出て、行き交う大勢の人々にぶつからないよう避けながら駅に向かう。 仕事で使っているオフィスのカードキーを、 駅の自動改札機に通した瞬間、大音量の通行不可音が鳴った。 スーツを着た仕事終わりの大量のサラリーマンをせき止めてしまったところで、 ボーッとし過ぎている自分に喝を入れる。 電車に乗って、カバンの中のイヤホンを探していると、 職場の人から貰ったお土産のクッキーが袋の中で粉々になっているのを確認する。 食べることが大好きな私は、 粉々のcookieでも受け入

          アラザンやカラーチョコスプレーでしか表せない青春の煌めきのような儚くも美しいものがある

          今年で人生25回目のバレンタインだった。 だからと言って何も無いのだけど、 先日は百貨店の催事に、仕事終わりに向かうと人が多過ぎて、 見物も買い物もそこそこに、サッサと退散してしまった。 美味しい高級なチョコは勿論魅力的ではあるが、 私はまだバレンタインにおける友チョコ交換のような、 チープでキュートでファンシーな物の方に惹かれる部分がある。 小中高時代は、スーパーマーケットで大量の板チョコを購入し、 お菓子を作ったけど、ここ数年は手作りチョコをしばらく作っていない。

          アラザンやカラーチョコスプレーでしか表せない青春の煌めきのような儚くも美しいものがある

          「THE帰省感」

          「帰省」と聞いて、イメージされるのはどんなものか。 都市部に実家があり、「THE帰省という感じがない」という人や、 近場から近場へ移動しただけで、特に何も特別な気持ちがしないという人もいる。 都会か田舎という観点だけでいうと、THE帰省感があるのは「都会から田舎へ帰る」というものだろう。 ただ、当たり前だがそれぞれの家庭やその人自身の年代によっても、帰省に対するイメージや位置づけは異なり、 「帰省のあるある」や「帰省ならでは」というものが必ずある。 私の人生における、「T

          「THE帰省感」

          銭湯文化継承の営みの街が暮れたら色めき

          久々に旅先で素敵な銭湯に行った。 改めて銭湯の良さを感じたので、お風呂文化について感じたことを綴ろうと思った。 一人暮らしをしていた頃はよく1人で最寄りのスーパー銭湯に行ったものだ。 昔ながらの銭湯と新設の大型温泉における、 中間的な規模やサービス・設備はまさに“ちょうど”良い。 昔ながらの銭湯も近所にあったので、 そちらにも自転車を漕いで行くこともあった。 スーパー銭湯より格安で助かる。 平日休みの仕事をしていた時は、 よく早朝に起きてお昼過ぎまでスーパー銭湯で過ごし

          銭湯文化継承の営みの街が暮れたら色めき

          コロッケの話

          久々にコロッケを自宅で揚げた日の話です。 その日はお盆休みの最終日で、翌日からは仕事だった。 台風が直撃していて、交通機関も大きな商業施設も営業していない。 お盆休みだというのに、台風の影響で帰れないことを危惧し、帰省予定をキャンセルした。 カーテンを開けると、横風でベランダにも雨が降りこんでおり、ただただ降りしきる水を暫く眺めたりした。 今日は一日中お家で過ごそうと、 怠惰と少しの高揚感が混じったハイブリッドで、寝起きのアイスコーヒーを飲む。 今年の春から共に同じ家

          コロッケの話

          夏の生き方

          毎日のように“酷暑”と称される日々に関係なく、 時は流れるもので、 時間や日々も、夏場のアイスクリームのように、 暑さに溶かされるのではないか、という焦燥感に駆られる。 ベッドから起き上がり、 少ししっとりと汗をかいた身体とは対照的に、 窓を開けると昨夜のうちに干しておいた洗濯物は既にパリッと乾き切っている。 カンカン照りの太陽の光を乱反射させて、 生ぬるい風にただ揺られている。 いつも見ている朝の天気予報で、 暑さ指数が動物のイラストの表情で表されるのだが、 あんなに辛

          夏の生き方

          ミックスベジタブルのような思い出

          何事も新鮮なものは有益だ。 「ミックスベジタブル」とは人参やじゃがいもブロッコリーなどの3-4種の野菜を冷凍食品としてスーパーやコンビニで販売されているものである。 ミックスベジタブルを使って料理すれば、下ごしらえが面倒な野菜を捌く手間が省いて、 それなりに美味しいご飯を作ることが出来る。 どれほどの保存料を使用しているのか、見た目の彩りは目に美しい。カラフルで手軽で、キャッチー。 料理が完成し、味は美味しいが、なんとなく食感が思っていたのとは違うけど、とりあえず完全体で

          ミックスベジタブルのような思い出

          雑多

          雑多なこの部屋の中に、無数の私の残像がたしかにそこにある。 生活における雑多について、論じたエッセイを読んだ。生活に溢れている雑多と呼ばれるものは、誰かがそこに存在したことの証でもある。 複雑な自分の脳内を部屋に例えるなら、きっとこれもはたまた整備されておらず収納スペースの少ない1Rなのだろうか。 何に使ったのか思い出せない輪ゴム。コンセントに差したままのヘアアイロン。しっかりとシワを伸ばしてあるお気に入りのシャツワンピ。机に置かれたドラッグストアで貰ったいつか使う為の紙

          メトロに揺られて

          毎日電車に乗って、仕事に行く。 新卒で入試した会社に一年半ほど勤めては 早くも職を変え 現在別の会社で全然違った仕事をしている。 転職前は、毎日最寄りのJR駅から混雑する路線とは逆方向へ、乗り換え含め1時間ほど電車に揺られた後、徒歩5分で職場に赴くという、喧騒からかけ離れた良く言うとゆったりした日々を送っていた。 集中してドラマを見たり、読書をする余裕があるのは長距離通勤のメリットなのかもしれない。 転職してからは 最寄り駅から中心部へ、混雑したJRに乗り 思

          メトロに揺られて

          子供が遊ばない公園

          職場近くに、子供が一切いない スーツを着たサラリーマン達が敷地を囲うようにして集う公園がある。 喫煙の傍ら、談笑する上司と部下らしき2人。 眉間に皺を寄せながらPCと向き合う社員。 警備員のおじさん。 会社という息の詰まるようなディストピアからの一時的な逃避行。 有り余った遊具は誰も必要としていない。 コンビニで買ったものを食べるひともお弁当を食べる人も、わざわざ職場ではなくこの場所で食べるのには何かしらの理由があるのだろう。 かつて幼い頃、 遠い夏、息をころしトンボ

          子供が遊ばない公園

          思いわずらうことなく愉しく生きよ

          今年も夏の終わりになり、気づけば24歳になっていた。 私の誕生日は7月で、夏といえば自分の誕生日、要するに1つ歳をとる季節で、ある種の節目のような季節でもある。 未だに歳をとればとるほど、新しい自分に出会っていて、こんな自分がいたのかと面食らうこともある。 夏が終わろうとする度に、新しい自分としての良いスタートを切れているのか不安になる。 自分がこうなりたい、自分がこれをしたい、これが欲しい、ここに行きたい といった需要は 供給過多や世間が呈するステレオタイプによって

          思いわずらうことなく愉しく生きよ

          心地良いこと

          ―着飾ることではない、みせびらかすことではない、自分の心地良いことを、貫くということ、それがお洒落なのだと私たちだって実は、知っているのだ。  西加奈子 『ごはんぐるり』 最後にnoteを更新してから1年経っていたらしい。(元々そんなに投稿してないけど) 何か久々に文章を書いてみようと急に思ったので、これから少しずつ更新頻度を増やしていきたい。 最近小説やエッセイ、詩集、雑誌のコラム等を読んだ際に印象的に残ったフレーズや文章を書き溜めている。冒頭に載せた西加奈子の『ごは

          心地良いこと