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「ヒロアカ」で学ぶ、自分と人は違う存在なのだと「知る」大切さ

✔私とあなたが見ている世界は違うという事実

 意外と私たちは「自分と他人は別の人間なのだ」という認識を、しているようでしていません。私たちは互いに、みんな同じ世界を見て、自分の目の前にあるものは、自分の目に映っているものと全く同じように、他の人も認識していると、当たり前のように思っています。

 …が、実は、これが大間違いなんです。色とか質感とか、形とか…実は、自分と他の人は違って見えています。例を挙げると、ある人を「芸能人の〇〇に似ている」と言った場合、同じように「似てる」と感じる人もいれば、「全然似ていない」と感じる人もいますよね?それを「人それぞれ感覚が違うだけ」と捉えているかもしれませんが、実は、実際に人それぞれ見え方が違っているのです。(※見え方がなぜ違うかは後述します)

 そのことを、もう少し的確に言うなら、同じ世界のモノが違うように見えている、というよりは、それぞれ違う世界に住んでいる、という感じです。なので、似た世界を持っている人とは気が合い仲良くなれて、世界を共有できるけど、全然違う世界を持っている人とは、会話すらかみ合わず、関わり合うことは困難です。合わない人とは「世界が違う」という言い方をしますよね?私たちは無意識に、そのことを認識しているのだと思います。

 「ヒロアカ」であれば、ヒーローは「個性はヴィランを倒し世界を守るためのもの」という前提の世界を共有していて、ヴィラン連合は「個性は自分の好きに使うべきもの。ヒーローは憎むべき存在」という前提の世界を共有しているので、互いに理解しやすいから同志たり得ているわけです。もちろん、それぞれ、似ている度合は違うため、その中でも「合う」「合わない」は当然あります。このことは「価値観が似ている」という言い方が、一番一般的かもしれません。

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✔「価値観」ってなに?

 端的に言えば「自分が何に対して心地よさを感じ、また、不快感を感じるか」ということだと、みみのすけは考えています。その「快・不快」を感じる対象・事象の違いが価値観です。なので当然、その対象が同じものが多く、似ているものが多い人と一緒にいると心地よさを感じ、違う人であるほど不快感を感じやすいです。

 婚活をしている人が、よく「価値観が同じ人がいい」と言っていますが、その「価値観」を、明確には理解していない人がほとんどです。なので、婚活をしている人は、お相手との「快・不快」の、特に「不快」のポイントが、どれだけ自分と近いかを知ることが大事です。ただし、完全に一致する人などいないということは、理解しておきましょう。

✔血を分けた親子でも、見ている世界は違っている

 実は、血を分けた親子であっても、価値観が全く違うことは珍しくありません。ですが、「血を分けた親子同士なら分かり合えて当然」という考えを、根底に持っている人は少なくないでしょう。それが、親子間でのトラブルや悩みなどの元になっていると考えます。

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 たとえ親兄弟であっても、全く別の人間であること、そして全く違う世界にいる事を理解して、かつ互いに理解しあう努力しないと、家族間の問題は大きくなってしまいます。 同じ環境で暮らしている、親兄弟ですらそうなので、家族以外の友人知人とは、互いの違いを認め合い、価値観をある程度は理解しあえる人とは、出会えるだけで幸運だとさえ言えます。

✔お互いに「できる事」と「できない事」が、違うことに意味がある

 「互いに理解しあう」とは、「互いの違いを理解すること」「自分と相手の、できる事とできない事を知ること」そして、「互いにできないところを補う合うこと」です。

 「僕のヒーローアカデミア」のキャラクターのように、見た目から違っていたり、個性が一人一人違うという事が分かりやすく現れていると、それが理解しやすいのですが、ごく普通の人間同士である私たちは、自分にできる事は相手にできて当然、と思っていたり、他人ができる事を自分ができないと、ひどく落ち込んだりします。

 ヒロアカ(「ジョジョ」もそうですが)では、明確に個性の違いが分かり、分かり合っているからこそ、ヒーローにせよ、ヴィランにせよ、チームで動く意義をよく理解しています。それは「できる事とできない事」があることを、互いに理屈でなく本質的に理解しているからです。

 なので、全てをできるようにさせようとは、絶対にしません。出久は、どんなに努力をしても、絶対に炎や氷を出すことはできないし、爆轟も物を浮かせたりすることはできないし、轟も脂質から物質を作り出すことはできません。

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 ですが得てして、3次元の、特に日本では、一人の人間に炎も氷も出せて、索敵もできて、空も飛んで、すごいスピードで走り、物を作り出す…と、全てができる事を要求します。そして、真面目な人は、それができない自分を責めてしまします。

 皆が、全てのことを同じようにできるのなら、極論、他の人間は必要ありません。私たち人間にも他人との差異「個性」があるのは、お互いに助け合い、埋め合うためです。

 得意な人に得意なことを任せる、という当たり前の組織がもっと増えると、仕事や家庭でストレスを感じる人はもう少し減ると思います。ただ、多くは、その人と特性と得手不得手を正確に測れない人が多いので、それができる人が増える事が前提ではありますが…。

 アニメカウンセリングでは、自分の個性と他人の個性をより分かりやすく知るためのものです。今後は、具体的な内容についても、少しづつUPしていきますので、よろしくお願いします!

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