クロモ

チビなsong writing。singer。物語書き。朗読。イラスト。写真。ワクワク…

クロモ

チビなsong writing。singer。物語書き。朗読。イラスト。写真。ワクワクしたい。Instagram:https://www.instagram.com/ssw.curomo

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  • words960

    クロモの文字創作をここに。 有料設定にしていますが、お金を払わなくても作品を読むことができます。 作品を読んでもしその心に響いたら、投げ銭していただけると嬉しいです。

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    クロモの普段考えていること、見てる景色をエッセイとして。 言葉。いじめ。制作。etc.

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    クロモのイラスト、またイラストについてのこと。有料設定にしていますが、お金を払わなくても作品を観ることができます。 作品がもしその心に響いたら、投げ銭していただけると嬉しいです。

最近の記事

クロモの休み時間#3

前回分の記事を掲載するのを忘れてしまい、おっとっとっとという具合に投稿してしまおうかと思ったのですが、もう開始している怪談配信のことを「画策している」だの、もう日本全国に猛威を振るった台風について「怖いですよねー」なんて呑気に言っているだの、かなり賞味期限の切れた内容になってしまっていたので張り切っての書き直しをしたいと思います。٩( ᐛ )و 甘いスイーツとコーヒーをお供に、もうひと頑張りのクロモです。(休憩時間だって書いてる割に頑張っちゃってます) 一昨日19日の夜に連

    • liner by 河原そう / 「蛍と龍」 liner notes

      この度、デジタルリリース3部作の第2部テーマ「大地」より 明後日8/15にリリースします新曲『蛍と龍』のライナーノーツを「河原そう」さんに書いていただきました。 これをお読みの方の中にはお馴染みの方もいらっしゃるかもしれませんが初めての方も多くいらっしゃるかと思いますので、ここに改めてのご紹介と、本文を掲載させていただきます。 「河原そう」さんは1984年10月9日生まれ、埼玉県春日部市出身のシンガーソングライターです。 出会ってもう何年も経ちますが、出会った当初から優しく

      • クロモの休み時間#2

        最近の趣味は(いくつあるんだと聞かれると困るのでやめてください☆)シャンパンのコルクと針金を使った人形を作ることです。 作業に集中できなくて「だあーもうー!やめだやめだー!!」ってなった時は大体これをしてます。 もう3人いるから、そんなことが少なくとも3回あったことになりますね。(うふふ) 友達にいっぱい作りたいんだよねーと相談したら「うち嫁とよくシャンパン開けるから、今度持ってきてあげるよ!」と話してくれて(同時にのろけかこのやろおと思ったのは内緒です)、おかげで今僕の作業

        • クロモの休み時間#1

          割といつでもやりたいことだらけで、アセアセと時間に追われている毎日を過ごしています。 時々なんでこんなに自ずと忙しい方向に舵を切ってしまうのかと言葉にはせずぼやいてしまうこともあるのですが、先日とある人から「このご時世にとても幸せなことですね」と言われ、本当にそうだなとじんわりあったかく感じました。 だがしかし、やっぱりいつもワタワタとしていてばかりではいくら好きなことでも疲れてしまうこともあります!(贅沢ものめ) ということで今日は作業を早いうちにぱぱぱっと終わらせ(結局

        クロモの休み時間#3

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        記事

          僕の自己紹介

          最近、積極的に人へ近づこうと意識して生きております。 怖がってるというのはいいとして、億劫がってる方の理由は燃えるゴミの日にぽーいしました。 するとどうでしょう、匠の技によってたくさんの友達ができていくじゃありませんか(なっていただいているんだ調子に乗るなクロモ)。 ということで、ここで自己紹介タイムといきたいと思います。 僕はTwitterのタイムラインを見るだけでは「この人なんの人…というか人…?」となってしまうことが多いので(クロモ調べ)、SNSではちょっと見えてこ

          僕の自己紹介

          僕のスペース2

          この2ページ目では早速本題に入ります。 朝まだ眠いこの時間、果たしてちゃんとした文章で書き切れるのか、乞うご期待(もうすでに危ういかもしれない)。 主には「クロモはこうして使っていくからみんなこういう風に来たり見守ったりしてね」という内容になるかと思うんですが、ここしばらくスペースを使ってみて感じたことも中に含めていきたいと思います。 僕という人間を知ってもらえる内容にもなると思うので、まだ交流の浅い方もぜひゆっくり読んでやってください。 まず前回の文章からの引用で僕がス

          僕のスペース2

          僕のスペース

          最近Twitterで追加された音声会話機能「スペース」をよく利用しています。 簡単に言うと複数人でのやりとりを音声によってコミュニケーションを行うことのできるシステムで、僕の場合主にはイラストや音楽、動画など様々なクリエイター・パフォーマーさんと交流することに利用しています。 はじめはおっかなびっくりだったのですが、やっとやり方や居心地のいい場所を見つけたりして、だんだん色々な人と楽しくお話することができるようになってきました。 時には僕という存在や作品を知ってくれる人が増え

          僕のスペース

          落し物に連れられて

          忘れ物や失くし物が多い僕は、かなり頻繁に来た道を引き返して取りに帰ったり、預かってくれるところに取りに行ったりしているような気がします。 基本的には敏感なので何度も確認してはいるのですが、いまいち無くなりません。 昨年で一番だめだなって思ったのは、ライブに向かう途中で電車の網棚に乗せた機材や物販に出すイラストやCDを入れたバックパックを置いたままにしてしまった時で、すぐに取りに行くことはできたのですが、さすがにミュージシャンとして恥ずかしいなと思って、それ以来乗せるくらいな

          落し物に連れられて

          意味がなにかとかじゃなくて、ただ続けた。

          この2020年、実は製作活動とは別に”裏”目標がありました。 その今年1月に決めた目標は【年間50冊】というもの。 つまり1年のうちに50冊の本を読むということです。 この文章を読んでいる人の中にはもっと読んでいるよという方もいるかもしれませんし、読書家と呼ばれる人はもっともっとすごい量を読んでいるようで(クロモ調べ)、もしかしたら世間的にこの50冊という目標は数字のインパクト(え?インパクトない??)ほど高いものではないのかもしれません。 結果的には12月に入る前という早

          意味がなにかとかじゃなくて、ただ続けた。

          あなただって

          最近宇宙への憧れが止まりません。 宇宙についての本を片っ端から集めては読み、読み終わりもしないのに次から次へと作業台の脇へ平積みになっていきます。 もう何度も観た『宇宙兄弟』(小山宙哉さんによる漫画作品。アニメ化、実写映画化もされ、主人公南波六太はCV平田広明さん、幼少期をCV沢城みゆきさん、実写では小栗旬さんという僕の大好きな人ばかりが務めへへへへ、またカッコが長くなりましたね)にも改めて大号泣させられました。 そして手元にはほら「天文宇宙検定」のテキストと問題集。

          あなただって

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          返事はない。 父さんは無言でただ俺を見つめ返した。 何か言ってくれればいいのに、あの日みたいに感情を見せてくれればいいのに。 「もうここともおさらばか」 部屋の真ん中に立って周囲を見回す。 見慣れた絵、角が欠けたいつものテーブル、ここはいつも父さんの席だった。 テーブルの上の一輪挿しはもうずっと坊主のまま、父さんも僕もついに一度も買っては来なかったな。 テレビはあるだけでほとんど観た記憶がない、頭に埃が溜まってら。 小さい頃お祭りで泣きわめいてまでねだったクマのぬいぐるみ

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          「お別れ?どういうこと!?」 彼の言葉の後、すぐ間髪入れず僕の声が飛び出していた。 ここまで来てやっと僕も彼に興味が出てきたところなのに、急にお別れだなんて意味がわからない。 「君の方デ物音がシたんダ、誰か近づいテきてイルんじゃないカナ?」 そう言われてハッとした、窓の外を見る。 そこにはアウトドアチェアで寝ていたはずのパパが起き出していて、どうやら僕の姿を探しているようだった。 「僕モソうだけド、君も誰カに内緒で交信シテるんだロ?バレたらマずいよネ。特二こっチハ10

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          な、何を言っているんだこいつ、今宇宙人って言った…? 相変わらず大きな雑音が声と同時に溢れてきて、もしかしたらそれで空耳したのかもしれない。 「あ、チなみに君ガ今考えテイるヨうな空耳デはナイよ、ボクは宇宙人ト言ったンだ」 僕は息が止まる思いだった。 まさにそれを聞き返そうとしたところへ、声の主は知っていたかのように言い当ててきたのだ。 しかも少し笑いながら、楽しそうに。 僕は声を出そうとしたところを寸前で止められ、今度は逆にアウアウと漏れ出てくる声を止めることができなかっ

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          一瞬の沈黙。 その時何が起こったのかすぐに理解できず、声も出せず、もう触れてこそいる電源スイッチを押し込むこともできず、ただその場で汗だけが顎から膝の上へと落下運動を行なっていた。 まるで世界中で僕だけが時を止められてしまったみたい。 そうして一点に連続して落ちた冷たい汗が、やがてズボンの布から素肌に到達する。 ヒヤッとした感覚が全身に伝わり、鳥肌とともにハッと我に帰る。 何か聞こえた気がした、でも聞き間違いかもしれない。 今もこうしてなんの音も発していないんだから。 そ

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          ガガガガ…ピーガー…。 なんだか不穏な音がする。 ラジオのチャンネルが合わない時の音というか、深夜にテレビから流れる砂嵐の音というか。 音が思ったよりも大きくてパパが起きてしまわないかと少し不安になったけど、窓から覗くと相変わらず寝入っているみたいだ。 それでもいつか起こしてしまうんじゃないかと考えると心配だ。 なんとか音量を下げようと思うけど、何せツマミやレバーの多い機械で、どれをどうすればいいのかよくわからない。 とりあえず一番右のツマミを左に回してみる。 何も起こら

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          パパのアウトドア好きにも困ったよ。 いったいもうこれで何度目なんだろう。 もう30分も経たないうちに日が落ちるだろう夕暮れの空を見上げながら、僕は5メートルくらい先にある太いアカマツの木に石を投げつけた。 …また外れた。 もう20個も30個も投げたのに一度も当たらない。 まだ陽が出てて明るかった1個目で全然当たらなかったのに、こうして少しずつ暗くなっていく空の下でこんな小さな小石が木に当たるわけがない。 もうほとんど真っ暗、パパはアウトドアチェアで仰け反って寝ている。 大き

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