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写真というメディアを考える

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イメージ・コンテンツを制作する事は、視覚を通過して、人の心に問いかけることが一番のポイントだ。 人の心に問いかける事は、感性の同一性を得るということで、国境、時間という領域を超え… もっと読む
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2019年11月の記事一覧

写真家ブレッソン- 決定的な瞬間の記録

写真家ブレッソン- 決定的な瞬間の記録

アンリ・カルティエ=ブレッソン(Henri Cartier-Bresson 1908 - 2004 仏)
20thを代表する写真家の1人。
シュルレアリズム、キュビズムの影響も受けたが、その範囲は、映画撮影(助手)から、画業、報道写真も含めて広い、第二次世界大戦では、フランス軍の従軍カメラマンとして、また、戦後はレジスタンス運動に参加した。
1946年には、MoMAで回顧展が開催された。
ライカ版

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写真家リチャード・アヴェドン- 時代の先端を斬新に切り取る

写真家リチャード・アヴェドン- 時代の先端を斬新に切り取る

リチャード・アヴェドン(Richard Avedon 1923- 2004 NY)
写真家・編集者として斬新な存在として著名だ。
コロンビア大学(中退)で哲学を学ぶ、
1942-1944年、軍役当時は報道写真にも携わるが、除隊後は、ファッション写真の世界で活躍した。
ファッション雑誌”ハーパース・バザー”のアートディレクターであったアレクセイ・ブロドヴィッチに認められて、また、ニュースクール大学(

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アレクセイ・ブロドヴィッチ- レイアウトを極めた(UX-Design)

アレクセイ・ブロドヴィッチ- レイアウトを極めた(UX-Design)

アレクセイ・ブロドヴィッチ(Alexey Brodovitch 1898年 - 1971)
ロシア生れ、フランスから、アメリカ(NY)移り、ファッション誌の世界では、革新的な1人。
アートディレクター、グラフィックデザイナー、写真家でもある。その業績は、女性向けのファッション誌であるハーパーズ バザー(Harper's BAZAAR -NY)のアートディレクターとして著名であり、第二次世界大戦後の

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写真家Ralph Steiner -クローズアップを極める

写真家Ralph Steiner -クローズアップを極める

ラルフ・スタイナー(Ralph Steiner, 1899 -1986 US)
アメリカの写真家。著名な広告写真家であり、その作品は、MoMAにも多く収蔵されている。
写真家クラレンス・H・ホワイトのスクールで写真を学び、広告写真の世界で活躍した。
いわゆるストレートフォトグラフィ(あるがままのシャープな視点)でのクローズアップ等の撮影が著名である。

新即物主義(ノイエザッハリヒカイト)的な作品

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写真家リゼット・モデル-そのドキュメントは極端と誇張

写真家リゼット・モデル-そのドキュメントは極端と誇張

リゼット・モデル(Lisette Model、1901 - 1983)
アメリカ(NY拠点)の女性写真家。

ウィーンに生まれ、パリから、1938年にニューヨークに移住した。
1933年、フランス各地等のクローズアップされた人物スナップ等の写真を撮る。
1938年、第二次世界大戦のため、アメリカ移住した。その後、ラルフ・スタイナー、アレクセイ・ブロドヴィッチなどの当時の著名な写真家・デザイナーに見

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写真家ダイアン・アーバス- 内面を描き撮る

写真家ダイアン・アーバス- 内面を描き撮る

ダイアン・アーバス(Diane Arbus, 1923 - 1971 US)
アメリカの写真家、主にポートレートを撮る。
1923年、ニューヨークに生まる。
1937年頃から、ファッション画家からスケッチの指導を受ける。
1940年代から、父親の紹介もあり主にファッション写真を行う。
それは、18歳になるとすぐに結婚し、夫のアラン・アーバスと共に、
VOGUE、Esquire(エスクァイア)等々の

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写真家ゲルダ・タロー-女性の視点の報道写真

写真家ゲルダ・タロー-女性の視点の報道写真

ゲルダ・タロー(Gerda Taro、1910– 1937)
本名はゲルタ・ポホリレ(Gerta Pohorylle 独)
報道写真家、編集者であり、ロバート・キャパという架空名の共同撮影者。
1910年、ユダヤ系ポーランド人の家庭に生まれた。スイスの寄宿学校で学ぶ。。
1929年、ゲルタはナチスに反対運動に参加した。
1933年、弟たちと共に、反ナチスのビラを撒いた事で逮捕された。その後、ゲルダ

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写真家-Robert Capaはいなかった。

写真家-Robert Capaはいなかった。

ロバート・キャパ(Robert Capa-1913-1954)
本名は、*フリードマン・エンドレ(Friedmann Endre)-(仏)アンドレ・フリードマン、20世紀を代表する報道写真家として知られる。
ドイツ政治高等専門学校ジャーナリズム科でも学ぶ、大恐慌等もあり中退後、写真通信社で働く。
1933年からパリを拠点に移した、ユダヤ人だったからだ。
1934年、ユダヤ系女性写真家ゲルダ・タロー

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写真家ユージン・スミス- 人と生活の狭間にあるもの

写真家ユージン・スミス- 人と生活の狭間にあるもの

ウィリアム・ユージン・スミス(William Eugene Smith、1918 - 1978 US)
アメリカ合衆国の写真家。マグナム・フォト(Magnum Photos)所属、LIFEの写真家として、また、水俣病の写真は著名。

第二次世界大戦では、アジア圏、沖縄などへ戦争の記録写真家として派遣された。その沖縄戦では、負傷し、2年間もの療養とその後にも後遺症を負った。
このあたりから、事象を追

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アンディ・ウォーホル- 60’s現代アートの先駆者と人間像

アンディ・ウォーホル- 60’s現代アートの先駆者と人間像

アンディ・ウォーホル(Andy Warhol、1928- 1987 US)
アメリカのポップアート旗手といわれる。
「15分で誰でも有名人になれるだろう 」(In 15 minutes everybody will be famous.)
繰り返し使われたウォーホルの有名な言葉だ。
それは、民主主義国家であるアメリカ合衆国だから、出来たのかも知れない。
ただ、「イリヤ&エミリア・カバコフ- 社会主

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