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《美術史》

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《美術史》で書いた記事をまとめてます。
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記事一覧

《美術史》ルネサンスのミューズ

《美術史》ルネサンスのミューズ

こんにちは。
Ayaです。
めちゃくちゃ久しぶりですが、《美術史》マガジンを更新しよう!と思います。
こう思ったきっかけは丸紅ギャラリーで開催中の
『丸紅ギャラリー開館記念展Ⅲボッティチェリ《美しきシモネッタ》』でした。

実は彼女シモネッタ・ヴェスプッチについて取り上げるつもりだったのですが、23歳で若死にしてしまった彼女の生涯については取り上げることが少なく、断念してしまったことを思い出したの

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《美術史》世紀末美術

《美術史》世紀末美術

こんにちは。
Ayaです。
『世紀末美術』は前回・前々回でとりあげた画家たちだけでなく、随分前にとりあげたクリムトやシーレ、ミュシャも含まれるようです。なので今まで取り上げていない画家たちについて今回はまとめようと思います。

ジョヴァンニ・セガンティーニ(1858〜1899)

ジョヴァンニ・セガンティーニは1858年ハンガリー=オーストリア帝国領チロルで生まれました。父親は各地に大工仕事に出て

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《美術史》象徴主義

《美術史》象徴主義

こんにちは。
Ayaです。
今日は『象徴主義』について取り上げます。

象徴主義

昨日取り上げた唯美主義と同じく、当時もてはやされていた物質主義に反発して発生した芸術思想です。唯美主義が美のための美を追求したのに対し、象徴主義は目には見えない人間の内面を描こうとしました。フランスの詩人ジャン・モレアスの定義によるもので、文学ではシャルル・ボードレールの『悪の華』が有名です。絵画の世界ではギュスタ

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《美術史》唯美主義

《美術史》唯美主義

こんにちは。

Ayaです。

《美術史》のマガジンを『ココ・シャネル』以来、1か月も更新していないことに気が付きました汗
更新しようと、『唯美主義』『象徴主義』『世紀末美術』について調べていたのですが、なかなか理解が進みませんでした。どのグループにも入っている画家も複数名いて、定義が曖昧だからです。今のところ、私の理解では

こんな感じで『世紀末美術』のなかに『唯美主義』と『象徴主義』が重なりあ

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久しぶりに美術史マガジンを更新しようと、『唯美主義』や『象徴主義』、『世紀末美術』について調べているだけれど、難しい。定義が曖昧なのか、どのグループにも入っている画家が多い印象。今のところ、『唯美主義』『象徴主義』もひっくるめて『世紀末芸術』と理解しているけど、これで正しいのかな

《美術史》ココ・シャネル

《美術史》ココ・シャネル

こんにちは。
Ayaです。
2度の世界大戦を経て、女性の活躍がようやく認められるようになります。そのパイオニアとして、ココ・シャネルを取り上げます。

ココ・シャネル(1883〜1971)

ココ・シャネルは1883年フランスに生まれます。本名はガブリエル・シャネル。生家は貧しく、母が亡くなると孤児院に預けられます。この孤児院で裁縫を身につけて、生涯の武器となるのです。
孤児院のあとは寄宿舎に入り

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《美術史》ピカソと女性たち

《美術史》ピカソと女性たち

こんにちは。
Ayaです。
先日までヒトラーについて5回とりあげてきましたが、同時代の有名人について取り上げようと思います。まずはパブロ・ピカソです!

パブロ・ピカソ(1881〜1973)

パブロ・ピカソは1881年スペインのアンダルシア地方に生まれます。父親は美術教師で、ピカソの才能に幼い時から気がついていて、自らは絵を描くのをやめ、ピカソの指導に専念しました。

1897年にはアカデミーに

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《美術史》世紀の贋作事件

《美術史》世紀の贋作事件

こんにちは。
Ayaです。
今日はナチスを騙したヤン・メーヘレンについて取り上げます。

アカデミーに認められず、画家になるのを諦めたヒトラー。権力を掌握すると、キュビズムやタダイズムを『退廃美術』と定義して弾圧し、ナチズムを賞賛する美術を奨励しました。
一方で、美術に対するコンプレックスは生涯消えなかったようで、ドイツや占領地各地のコレクションから美術品を略奪しました。終戦直後から返還の取り組み

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《美術史》アール・ヌーヴォーとウィーン分離派

《美術史》アール・ヌーヴォーとウィーン分離派

こんにちは。
Ayaです。
今日はアール・ヌーヴォーの先駆けとなったミュシャとウィーン分離派のクリムト、シーレについてまとめます。

アルフォンス・ミュシャ(1860〜1939)

アルフォンス・ミュシャは1860年オーストリア領チェコに生まれます。当初は音楽家を目指しますが声質が悪かったため、画家を目指すようになります。
成長すると、ウィーン、パリに移り、印刷所で働きながら画塾に通います。
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《美術史》ゴッホとゴーギャン

《美術史》ゴッホとゴーギャン

こんにちは。
Ayaです。
今日は日本で人気画家の一人に数えられるゴッホと、その友人ゴーギャンについてまとめます。

ヴィンセント・ファン・ゴッホ(1853〜1890)

ヴィンセント・ファン・ゴッホは1853年オランダの牧師の家に生まれます。
親戚のコネで入社した画商で数年働きましたが、失恋と会社の方針に合わず、辞めてしまいます。父と同じ聖職者を目指しますが、挫折。弟テオの援助を受けて、画家を目

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《美術史》ドラクロワとクールベ、ミレー、モロー

《美術史》ドラクロワとクールベ、ミレー、モロー

こんにちは。
Ayaです。
ナポレオン3世時代の有名なグループとしては印象派が挙げられます。しかし、彼らについてはすでに取り上げたので、今日は印象派以外の画家たちを取り上げようと思います。なかなかキャラの濃い画家たちです。

ウジェーヌ・ドラクロワ(1798〜1863)

ドラクロワは1798年外交官の家庭に生まれます。しかし、実際の父親は政治家タレーランだと噂されていました。
当時のアカデミーで

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《美術史》ロマノフ朝の栄華と芸術

《美術史》ロマノフ朝の栄華と芸術

こんにちは。
Ayaです。
昨日までの投稿でロマノフ朝の歴史についてまとめました。実は私、ロマノフ朝が大好きでして、今回はその好きなところを列挙したいなぁと思います。単なる自己満企画です!!(笑)

1903年の大仮装舞踏会

1903年、ロマノフ朝成立290年記念として、仮装舞踏会が催されました。390名の賓客たちにニコライ2世は『17世紀ごろの仮装をするように』と命じました。
女性陣は絢爛豪華

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《美術史》スペイン史上最悪の王妃とゴヤ

《美術史》スペイン史上最悪の王妃とゴヤ

こんにちは。
Ayaです。
ナポレオンの2度目の流刑によって、彼に王座を奪われた各国王室は自国へ戻りました。しかし、スペイン元国王のカルロス4世夫妻は戻れませんでした。この夫妻とスペインの巨匠ゴヤの関係について今回はまとめます。少し時代を巻き戻して、スペインブルボン家の成立についてからです。

マリア・ルイサ(1751〜1819)

祖父ルイ14世から『よきスペイン人であれ、されどフランス人である

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《美術史》バロック美術

《美術史》バロック美術

こんにちは。
Ayaです。
今日はバロック絵画についてまとめます。バロック絵画を代表する4人の画家を紹介します。

ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョ(1571〜1610)

カラヴァッジョは1571年に生まれ、ティツィアーノの弟子のもとで修行します。レオナルド・ダ・ヴィンチの作品を参考にしながら、当時主流だったマニエリスムではなく、独自の画風を思索します。
1592年喧嘩沙汰を起こし、

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