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「新社会人」及び「新たなスタートを切る方」にオススメの二冊

三月もそろそろ下旬ですね。

最近↓がよく売れています。

著者は守屋淳(もりや あつし)さん。すでに文庫になっていますが、好調なのは単行本の方です。マンガ版も出ていてこちらも文庫化しています。

四月から新社会人になる人や新たな仕事、職場にチャレンジする方が購入されているのかもしれない。「何かヒントになる本を」と考えた彼ら彼女らが足を運ぶのは、様々なジャンルが集まった文庫売り場よりもビジネス書のコーナーでしょう。

実際、私も同じ経験をしました。無愛想で口下手な自分に営業マンなんて仕事が務まるのか? セールストークに関する新人向けのハウトゥー本を買いましたが、それだけでは心許ない。もっと根本的な部分に響く重厚な一冊を求め、切実な気分で最寄りの本屋のビジネス書売り場へ向かったことを覚えています。

そのとき購入したのが↓です。

いまは絶版状態のようですが、新装版と思しき↓が新刊書店で購入できます。目次を見ると章題が同じだったので、加筆されているかもしれませんが内容はほぼ一緒のはず。

著者は守屋洋(もりや ひろし)さん。最初に紹介した本を書いた方のお父様です。

いずれも何度か読みました。淳さんの本は抽象的。「『孫子』を現代社会のビジネスへどう応用するか?」にフォーカスしている印象を受けます。中国の歴史だけではなく、昨今のスポーツや経営に纏わるエピソードからもケーススタディを集めています。

一方、洋さんのそれは具体的。主に中国史に材を採り「孫子」を活用した成功例、活用しなかった失敗例を紹介しています。「三国志」や「項羽と劉邦」を好きな人なら内容が頭に残りやすいはず(いまだったら「キングダム」をそこに含めてもいいかも)。

私は「三国志」の大ファンなので、最初に洋さんの本に出会えて良かったです(当時、淳さんの本はまだ出ていなかった)。そして社会人としてキャリアを重ね「ここからどうするか」と思い悩んだタイミングで淳さんの本に触れ、得るところがたくさんありました。

なので、私としては二冊をビジネス書の棚に並べて置きたい。お店でお客さんに読み比べてもらい、どちらがいまの己に響くかを決めていただければ、と考えています。

「立ち読み」はリアル書店だからできること。ネット書店の「試し読み」とは異なり、様々なページを見ることが可能です。

商売ゆえ「立ち読みで必要な情報を得て満足」みたいなのは悲しい。だからといって必要以上に遠慮してもらうのも申し訳ない。せっかくリアル書店に来てくれたのだから、節度を守ったうえで「立ち読み」を活用してほしいです。私自身、ある程度内容をチェックしたうえで洋さんの本を買いました。

新たなスタートのお伴に「孫子」をぜひ。

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