Makoto.M

とべかえる 93年生まれ  大学院で社会学 会社では人事  ゆっくり聴きたい

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最近の記事

また一緒にご飯を

こんにちは、とべかえるです。 うれしくてお酒が進むなあ。 最近は誰かと食事をすることが増えてきて、ふと、そんな気持ちになっている自分に気づくときがあります。 たとえば、大学の研究室の先輩の書いた論文が、日本で一番の学会誌に掲載されたこと。「まぐれ」の無い学会において成果が認められることの大変さはよくわかる。お金はなくても、一緒に本を読んで、話して、考えた、かつての仲間。久しぶりに会って、そんな報告をしてもらったときに飲んだビールは、ぬるくてもおいしかった。 同期の結婚式

    • 壁とたまご

      こんばんは。  「夏を目途に退職します」と会社に伝えたのが1月のこと。それなのに、むしろ新たな業務が増えている感すらあり、日々、忙しくさせてもらっています。いまだにヒートテックを着ていることも相まって、季節の変化を感じるゆとりもないまま、早くも4月がやってきました。  私は今の会社で人事として働いていて、3月は、いわゆる「春闘」(労働組合と会社とのあいだの給与交渉)に、会社側の事務方として携わらせてもらいました。    平たく言えば、働く人たちが、会社に対して「給与を上げ

      • ぼーっとする場所

        私には、何かの区切りがつくと足を運ぶ場所があります。 それは、干潟。 私が暮らす名古屋には、「藤前干潟(ふじまえひがた)」と言われる場所があります。 一般的には「ラムサール条約登録湿地」として紹介されますが、名古屋に長く暮らす人でも、なかなか訪れない場所かもしれません。 私は数年に一度くらいの頻度でこの干潟へ「ぼーっとしに行く」ことがあります。 その内実はといえば、野鳥観察館というこじんまりした建物のなかで、干潟に集まる鳥や景色を眺めて過ごします。鳥の種類や生態にそれ

        • 人間をやるのは何回目

          こんばんは、とべかえるです。 小さな子どもとかかわる機会があると、私は「この子が人間をやるのは何回目なのだろうか」と想像することがある。仮に私たちの命に前世があったとして、「人間の生を受けたのは実はこれが初めてじゃないんです」なんてことを言いだしそうな、最初から何かを悟ったような子どもは少なからず存在する。 ショッピングモールのキッズスペース。 カラーボールのプールに飛び込んだり、滑り台を争ったりする子どもたちがたくさん。そういう子たちは、毎日がほしいもの、やりたいこと

        また一緒にご飯を

          ちょっと重たくても

          とべかえるです。 年末年始、「帰省」している方はどのくらいいるのだろう。 帰っている人も、そうでない人も、そもそも特に帰る場所なんてないよ、なんて人もいる。いずれにせよ、日常では会わない誰かと一緒に過ごす、それが年末年始の過ごし方になっている場合が多いのではないかと。 「誰と過ごすのか」を迷うことはありませんか。 私の場合、地元近くに暮らしており、あえて家族のところに帰る感覚は無いけれど、地元に帰ってくる友人たちに関しては、だれと会おうか、毎年迷っている。 Instag

          ちょっと重たくても

          年末のふしぎ

          こんにちは、とべかえるです。 今年も残り3日。 「よいお年を」なんてお互いに声を掛け合う時期、いかがお過ごしでしょうか。 年末って、不思議な時間だなあ、と思います。 一年の終わりが近づくと、日常のなかでやるべき事に追われますよね。私の場合、ただでさえ忙しい時期なのに、予定外の事が発生して、結局、毎年くたくたになります。仕事以外にも、家のなかの整理とか、人と会うとか、今年のうちにやっておきたいなーっていうことが、私を忙しくさせます。 たぶんこれは私だけじゃないから、まち

          年末のふしぎ

          いい天気のときに思いだす

          こんばんは。 今年の11月は、特に晴れの日が多い気がしますが、皆さんのところはどうでしょうか。 街路樹は色付き、少しづつ枯れ葉になってその色を地面に落とす。夏の間、あれだけ避けていた陽だまりが「暖かい」ものだと思いだす。祭りやクリスマスは無いけれど、気持ちが高まる、そんな素敵な季節です。 そんな晴れた日の朝、ふと思い出すものがありました。 それは、まどみちおさんの「くまさん」という詩です。 「はるがきて めがさめて くまさん ぼんやり かんがえた…」という冒頭から、

          いい天気のときに思いだす

          みんな仲良く、ひとりぼっち(2/2)

          前回の続きで、いまやりたいことを整理していきます。 (前回のnoteはこちらから↓) 整理するとは言ったものの、迷いもそのまま晒しているので、「つまりどういうこと?」とか「こうしたほうが面白そう」っていうツッコミを入れてもらうには、うってつけの文章です。できればそれを心の中にしまわないで、コメントとかメールでもらえたらとても嬉しい。 3. ビジネスを少し向こうに置いたあとに残るもの さてさて。 みんな違って、みんなひとりぼっちなはずなのに、 それでもみんな、誰かととも

          みんな仲良く、ひとりぼっち(2/2)

          みんな仲良く、ひとりぼっち(1/2)

          帰り道にふと考える、とべかえるです。 もう真っ暗じゃん、ちょっと前までは明るかったのに。 秋の空気は好きだけど、あっという間に日が暮れるのが なんとも惜しい。 みんな仲良く、ひとりぼっち。 人間関係が嫌になった、とかではなくて、 お互いの価値観や違いを大事にしましょうと言われる世の中だもの。 突き詰めると、自分の永遠の味方は自分だけ。 でも振り返ると、ひとりぼっちだとしても、 「一緒に頑張ろう」って声をかけてくれる人がいた気がする。 身近なところにも、ラジオの向こうに

          みんな仲良く、ひとりぼっち(1/2)

          月うさぎは見えなくても、団子はおいしい

          先週末の出来事を。 その夜は中秋の名月。 天気が良かったので月見でもしようと、私は奥さんと一緒に近くの公園のベンチに腰かけました。 月はまぶしいくらいに明るい。 でも、見えると思っていた「うさぎ」の姿は見えない。 なぜだろう。 高校3年の9月、最後の学校行事が終わったころ。 そろそろちゃんと受験勉強と向き合わなければいけない、という焦りと寂しさ。 自転車の帰り道、月面のうさぎは、はっきりと見えていました。 それがもう10年くらい前のこと。 工場が多いこのあたりでは、

          月うさぎは見えなくても、団子はおいしい

          橋の上から(何でもない思い出)

             橋を渡る時、下を流れる川をのぞき込むのが私の習慣だ。水面とアオサギと、ひび割れた護岸ブロック。たいてい、それ以外は何もないのに。  あんまり眺めてたら、周りからは変な人だと思われるかな。大型トラックが通るたびに、橋の上の私は揺さぶられる。すこし不安な気持ちは今も、子供の頃も、同じ。  国道153号線は、名古屋市から出たとたんに田んぼに包囲される。天白川と交差する橋の上は、車ばかりが多く、歩道を行くには寂しい。とりわけ、台風が過ぎたあとの夕方は、9月でも寒く、帰りを急か

          橋の上から(何でもない思い出)

          最近読んだ本のこと

          こんばんは、とべかえるです。 いつまで経っても自分が初心者のままのような気がすることって、よくある。仕事でも趣味でも。「自分は詳しいですよー」なんて胸を張れる分野って、そうそうない。 私にとって、「社会学」という学問が、そんな存在の一つです。 大学、大学院と学んだのに、「社会学ってこういうものなのだよ」と誰かに説明できるほどの自信がありません。 でも、自分の中で一番好きだなと思える学問も、どうやら社会学のようで。だから、会社員をやっている今でも、時々、本を開きたくなる

          最近読んだ本のこと

          「まずは3年」というおまじない

          いっこうに数字が動かないダッシュボードを見ると、少し寂しい。でも、今はもう少し続けてみる。理由はないけど。そんな自分の気持ちを後押しするつもりで書いてみました。 「まずは3年」を振り返りのために いまの自分のために、私はタイムカプセルを埋めておきました。3年前に会社へ就職したとき、「まずは3年頑張ってみろよ」と自分自身に唱えたのです。 その意味は、平たく言えば「継続は力なり」ですが、場合によっては、「すぐに投げ出すやつはダメだ」と自分自身を呪う可能性もありました。しかも今

          「まずは3年」というおまじない

          お米を抱えて夜行列車に。祖母の思い出

          「お父さんはね、海軍の陸戦隊ってところで中国のほう行ったとか最初聞いとったけどね、途中から何にも教えてくれないの。手紙が『お元気でお過ごしください』ばっかりで、どこにいるか分からないの。」 「そんでもね、『会えるのが最後かも知れない』って言われてね、ちょうどお父さんが広島の江田島って言うところで訓練するっちゅうもんで。『正月のころに会いに来い』って。」 「一番下の○○はまだ3歳で、いっぺんお父さんに顔見せてやりたかったからお母さんがおぶって行くのだけど、真ん中の妹の△△は

          お米を抱えて夜行列車に。祖母の思い出

          彼ら彼女らはどこから?ー社会運動の参加者と社会

          (22/9/11 一部書き直しました。) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー  色々なところに配慮がされてとても読みやすく、かつ、私にとっては再び考えるきっかけをもらえる本でした。  私が自分の研究を振り返って書くとしたら、こんな流れでしょうか。  2015年9月。大学生だった私は、バックパッカー的に訪れたコペンハーゲンで、日本の国会と大規模デモを目にしました。当時の安保反対運動が、現地のテレビニュースになっていたんですね。  海外でも報道されるくらいの事なん

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          恥をかく(noteさんはじめまして)

          あなただあれ とべかえるです。長いこと1つの地方都市で暮らしてきました。今は会社で人事の仕事をしています。時間があるときは読書、料理、バスケ、川の近くを散歩などしています。 何を考えているの 東北で震災があったとき私は10代でした。そこで「社会は割れているんだ」と感じたのをきっかけに、大学では社会学を学びました。他の人と一緒に、より良く生きるためにはどうすればいいのだろう、そんな問題意識をぼんやりしたまま抱えています。 何を、なぜ書くの 1.読んだもの、みたものに対

          恥をかく(noteさんはじめまして)