「ありがとう」は、一粒のあめ玉。(1/28執筆)
高校生の頃、学校へ持っていくカバンに教科書とともに必ず入っていたものがある。
100円ショップで買った白黒のギンガムチェックのポーチに、いっぱい詰め込んだあめ玉だ。
もちろん自分で食べる用でもあるが、それだけではない。
ちょっとした時間に友人に配って話のタネにしたり、
ノートを見せてもらったり、ペンを貸してもらったあとにお礼として添えたり。
話したことのないクラスメイトも、あめ玉をきっかけに仲良くなることだってあった。
あめ玉は、当時の私の社交術のひとつだったのだ。
あ