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さいたま国際芸術祭で味わった不思議な感覚

今年行きたいと思ってた芸術祭
多くは地方開催やったけど
ラストに訪問したのは都市開催
さいたま国際芸術祭でした😁

地方開催の芸術祭は
前回訪問して良かったので
再訪したいと思ったのに対し
さいたま芸術祭は初訪問🙌

惹かれたのは芸術祭ディレクター✨
現代アートチーム 目[me']

以前、瀬戸内国際芸術祭の作品で
一瞬で虜になってしまった方々
何がどう良いか説明難しいけど
最高の不思議体験をさせてくれる
そんな作品が多いように感じる

今年開催芸術祭確認してる時
ディレクターが目[me']さんだと知り
速攻で行きたいって思ったほど…
詳細を知らなくてもこの方々の作品を
見てみたいが勝ったんやと思う😆

会期は既に終了してしまってますが
この芸術祭で見たもの感じた体験と
現地で配布されてた目[me']さんの
インタビュー内容も交えつつ
記録として書いてみようと思います

一見、無意味だと思ったり
無関係だと思ったものでも
思い返すと…🙄ハッとする
そんな気付きの多い芸術祭でした

記事トップの倒れた自転車
一見すると日常の光景ですが
後半でハッとさせられました😆

芸術祭前の体験


せっかくなら朝から鑑賞したい
ってことで遠方恒例の前乗り🙌

前乗り宿は西川口駅の近く
飲食店やスナックなど…
大人な街の一角にある

フロントから繋がる廊下
客室フロア

部屋番号が嘘やろってくらい
大きく書かれてました🤣

シンプルな部屋

水回りは全て共同という
ゲストハウスっぽい感じですが
シャワー室の他に大浴場もある
カプセルホテルのようでもある🤗

造りは綺麗やけど建物は古そうなので
何か別用途の建物リノベ宿っぽい

COCO STAY西川口駅前
場所|埼玉県川口市西川口1丁目9-7
プラン|1泊素泊り
料金|¥6,200

翌朝、西川口駅から京浜東北線で
一路、大宮駅へ…とはいかず🤣

恒例の喫茶モーニング☕️
大きな街なので喫茶も多いが
大都市の駅前ほどチェーン店が多い💦
てことで浦和でも大宮でもない
北浦和駅で途中下車しました🤗

そうそうこの感じ✨
チェーン店にはない渋さ…
好きな雰囲気の内装でした

珈琲500円に+100円でコレ👍
タマゴサンドにしました😋

越コーヒー店
場所|埼玉県さいたま市浦和区常盤9丁目32-28
営業時間|8:00〜20:00(日18:00)
定休日|なし

再び電車に乗り大宮到着🙌
ここから15分ほど歩いて
芸術祭メイン会場へ向かう

芸術祭鑑賞開始時間である
10時前に予定通り到着😁

今回は芸術祭の内容をメインで
書こうとしてたので前置きは
省略しようとしてました

ただ目[me']さんが語る
こんな思いから現地までのことも
書いてみました🤗

この芸術祭を訪れる人たちの体験は、玄関を開けたその時に始まり、それぞれの選択肢で会場に向かうところから得られるものです。

目[me']インタビューより抜粋

さいたま国際芸術祭2023

いつも訪問する芸術祭や美術展は
事前に表題や場所は確認するが
詳細については現地で知りたいため
あまり事前情報を入れずに行く

それにより理解に時間かかったり
理解せずに終わることもあるが
自分なりの解釈でおおまかには
こうやないかと思うとこまでいく

さいたま国際芸術祭にも
そんないつもの感覚で訪問したが
建物に入る前から後悔することになる
これは事前情報が必要なやつでした😓

旧市民会館おおみや

メイン会場だというのに
足場やカラーコーンが置かれ
工事中っぽくて右往左往💦
入口はこっちで良いのかと焦る…

現代アートチーム 目[me']

現地でもほとんど理解できずに
終始頭の中に?が飛び交った

たぶんこのまま写真と文章で
芸術祭内容を羅列したとしても
なんだこれは?になってしまうので
僕自身は後で知ることになる
ディレクターの考えを差し込みながら
芸術祭を振り返ってみます

現代アートチーム 目[me']
アーティスト荒神明香、ディレクター南川憲二、インストーラー増井宏文を中心とする現代アートチーム。観客を含めた状況/導線を重視し、我々の捉える世界の"それ"が、"それそのもの"となることから解放する作品を様々な場所で発表している。

チーム名の目から分かるが
『みる』ことにに挑戦する方々

例えば、子供が落ち葉に刻まれた葉脈をじっと何時間も見入ってしまえるような、そんなふうに僕は落ち葉を見ることはできません。《略》人間がこうだと決めた、枠組みの中でしか世界を見ることができない。でもアートはそういうことから僕らを逃してくれる存在だと思っています。

目[me']南川氏

人は知識を蓄えていくほど
子供の頃のような疑問が減る
◉だと書いてあるから◉だとか…

日常はそれで良いと思うけど
それだと刺激や面白みがなくて
◉は実は△なのかもしれない
という非現実感を味わうために
僕自身アートを求めているので
スッと内容が入ってきました😁

この世界をどうにか、この世界のまま諦めず、もう一度『みる』ことができれば、こんなにも不思議なことや、面白さにハッとする視点があったのだと気づくことができる。

目[me']南川氏

メイン会場入ってすぐの柱に
無造作にかけられたハンガー
最初は特に気にせずスルー

1時間30分建物内を歩き回り
地下の作品を見終わったあと
階段の脇で写真を撮って気づく
ここにも無造作なハンガー…

え⁉️あれって作品やった💦
と思って戻って撮ったのが上の写真🤣

もしかして気付いてないだけで
他にもあるかもと写真見返すと
ハンガーを見つけてしまった😓

上写真の拡大

建物軒下の巣みたいなもの
スマホなので画像荒くなるが
これは明らかにハンガーの塊🤣

もう一度みるを今まさに体感中🙌
あとでじわじわくるのも
これまでにないアートやな…

見逃す機会をつくる

この芸術祭は他のそれと違い
特徴的な見せ方をしていて
特に事前に知っとくべきでした💦

メイン会場は、開催期間中、日々変化をし続ける。大ホールでは音楽ライブ、映画上演はもちろん、それらのリハーサルも公開される。

写真撮影できなかったけど
訪問日は舞台リハーサル中で
客席や舞台、裏方まで鑑賞できた

音楽ライブや映画の方が
鑑賞者としては見応えある
けど毎日それとしないのも
この芸術祭の特徴的なとこ🎬

すべてをみることができない芸術祭であることを積極的に仕掛けていきたい。用意されたものではない、本当の"気づき"には鑑賞者がそれを"見逃して"しまう可能性を残すことが不可欠だと考えています。

"見逃す"機会をつくることで、今感じている体験がその瞬間、その人にしか訪れない固有のものとなる。

目[me']南川氏

メイン会場の各エリアでは
個々に変化していってるので
近くに住んでて毎日通っても
全てを鑑賞することはできない

某芸術祭のような作品には見向きもせず
記念品求めてスタンプ集めに勤しむ
えせ鑑賞者には不向き🤣

ポートレイトプロジェクト

さいたまの人を撮影した
ポートレイトを展示する作品

写真は作業中に見えるが
作業もパフォーマンスの一つで
会期中は毎日写真が入れ替わるそう

上の写真の30分前はこんな状態
1日の終わりは再び撤去作業して
また翌日は別の人の写真に…

スケーパーの存在

パフォーマンスなのか、偶然そこに居合わせただけなのか見分けがつかないような光景を仕掛ける企画。誰かが答えを持っているのではない、観客一人ひとりの経験の中に芸術祭の有りようを委ねるようにしたい。

目[me']南川氏

スケーパーはメイン会場内や
さいたま市の市街地にも
紛れていたようです

人だけではなく綺麗に並べられた
落ち葉もスケーパーによるものかも…
そんな風に街なかをみると
どこまでが現実でどこまでが芸術か
普通に生活してたら味わえない
不思議な体験を味わうことができた

氷川参道沿いの緑地に
盛られた落ち葉の塊が気になった
中に何か入ってそう😁

メイン会場隣の公園で
油絵を描いてるおっちゃん
上手すぎて痺れたけどもしや…

どこまでが作品なのか

全て鑑賞することができない
それ以上に全てを撮れないけど
気なったところで撮った写真

メイン会場エントランス
床に置かれた資材

普通はエントランスにはない
鉄骨むき出しの渡り廊下
そして足元は養生材や資材
廊下では掃除をする人もいる

何も知らない人が見れば工事中
もしくは開館前なのかと思う光景

ただ前に目[me']さんの展覧会でも
工事中かと思える場所があったため
これは作品だと思うことができた

現地で不思議だった掃除してる方も
今考えたらスケーパーかなと😁

作業員スケーパー?
守衛さんスケーパー?

偶然居るのか必然なのか
分からなさすぎてヒヤヒヤ…

平尾成志|幻姿文飾

不思議な空間の中には
普通の作品も展示されてる
その混在でさらに混乱する💦

決められた導線

地下2階ホール

ディレクターの考えや
アーティスト作品とは関係ない
建物付属の照明器具にも惹かれる

…無関係と思ってたけど
印象的な照明を見せることで
一旦立ち止まらせて…という
これも策略やったのか🤔

考えだすとエンドレスです💦
地下1階

建物は地上3階、地下2階ですが
広くはないため普通ならすぐ巡れる

ただ全フロアにわたって
透明な壁で仕切られているため
見えてるのに行けない状況に陥り
結果指定された導線に従うことになる
これも目[me']さんの重視する点

ポートレイトが展示される3階
仕切りの奥と手前は壁1枚ですが
ここでは行き来できず…

階段で1階まで下り屋外へ
エントランスで見た渡り廊下から
再び屋内に入り階段で3階へ…

道中であっちか、こっちかと
作品内容でも混乱状態ななか
建物内の移動でも混乱して
頭がおかしくなりそうでした🤣

地下1階から地下2階へも
地上の屋外を経由する導線のため
自転車置き場らしい場所を通る

そこで気付く、これも作品かと😆

朝も通って見たはず
日常にある光景やからと
気にもとめてなかったけど
よく考えたら不自然やなと🌱

旧市民会館おおみや

現地では気になるもの多すぎて
レトロで雰囲気良い建物やなとしか
思ってなかったメイン会場について

建物は大宮市民会館として
加藤渉氏の設計で1970年竣工し
2022年3月31日に閉館した
2023年に芸術祭会場として使用され
会期終了後に解体される予定

そんな内容をWikipediaで知り
初めて訪れた場所ですが
雰囲気が心地よかったので…
なんか寂しい気持ちになった😢

とはいえ最後に彷徨いながらも
建物も鑑賞できてよかったな✨

メイン階段(仕切は増設)
公園側の開口

そういえば渡り廊下接続部
荒々しくガラス割られてて
アートなのかと思ってたけど
解体される建物やからこその
荒業やったってことやな🤣


2023年は会期終了済ですが
3年に一度開催されるようなので
次は2026年に開催予定らしい
ディレクターによるけど機会あれば🙌

メイン会場以外の市街地アートも
巡ろうと思ってたけど色々疲れたので
その後は普通に街散策にしました🌱

ただ強烈なインパクトによる余韻で
たまにスケーパー思い出します🤣


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