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物語のかけらを探して新宿を歩いた、写真記録2
新宿ストリートの、まちの許容度というか
寛容度というか、ごちゃ混ぜみたいな。
分断しない、あの人もこの人もその人もいてる。ってところが新宿のスペシャルたるところで。良いとか悪いとか、そんな言葉で分かつとか、ちゃうねん。色々がある。
色々があるまちの夜を歩いていると、色々な人と出会う。あなたが今半径5メートルくらいの世界で生きているなら、一度ここに来たらいい。色々に触れると、世界が広がる。
色々あっ
ヴィンテージ【短編小説】
ロレックスを左手首に付ける。午前十時五十五分を指す針を見て、作業机の前に立つ。学校の先生が使っているようなオフィス机を二つ並べたのが俺の作業スペースだった。机の右隅には卓上式カウンターが数を計るために置いてある。始業前のそれにはゼロが四つ並んでいた。巨大な倉庫の一画、山のように積まれた大小の袋から、二つ両手に持ち、机の上に放り投げた。中身を傷つけないように鋏を入れて開封する。十点ほどの衣類が顔を
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