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Eugenの備忘録その57-12/16 ルイージ指揮N響2000回定期公演
ファビオ・ルイージ指揮N響第2000回定期公演(12/16 18時より、於NHKホール)
マーラー:交響曲第8番
マーラー8番がファン投票により実現。会場は熱気に満ち終演後は文字通り拍手の嵐で、耳の鼓膜がやられそうなくらい。だがこの特別な演奏会に酔えなかったのは私の曲に対する理解不足予習不足ゆえか、あるいはルイージのツボの押さえ方にピンと来ないからか。第1部は合唱団が盛大に歌う中盤にギアを上
Eugenの備忘録その53-重厚なブルックナー!11/22 ネルソンス指揮ゲヴァントハウス管来日公演
ネルソンス指揮ゲヴァントハウス管来日公演(11/22,19時より、於サントリーホール)
ワーグナー:《トリスタンとイゾルデ》前奏曲と愛の死
ブルックナー:交響曲第9番
旧東独オケの重厚なパワーがネルソンスにより良質に呼びさまされる様を目にし感無量。ブルックナー9番は予想通り、CDより重ため(25.30,11.10,26.20=計63分とCDの58分より全曲遅かった)。第1楽章の出だしはアグレ
Eugenの備忘録その52-11/18 大野和士指揮新国立劇場ヴェルディ《シモン・ボッカネグラ》
大野和士指揮新国立劇場
ヴェルディ:《シモン・ボッカネグラ》
シモン・ボッカネグラ:ロベルト・フロンターリ
アメーリア(マリア・ボッカネグラ):イリーナ・ルング
ヤコポ・フィエスコ:リッカルド・ザネッラート
ガブリエーレ・アドルノ:ルチアーノ・ガンチ
パオロ・アルビアーニ:シモーネ・アルベルギーニ
ピエトロ:須藤慎吾
隊長:村上敏明
侍女:鈴木涼子
合唱指揮:冨平恭平
合 唱:新国立劇場合唱団
Eugenの備忘録その51-イタリア風エスプリと名門の香り高いサウンド!11/9ルイージ指揮RCO文京シビック公演
ファビオ・ルイージ指揮コンセルトヘボウ管来日公演(於文京シビックホール、11/9 19時より)
ビゼー:交響曲第1番
ドヴォルザーク:交響曲第9番《新世界より》
ルイージの真価にRCOの素晴らしさを堪能出来る満足度高いひととき。
ドヴォルザーク9番は先週のビシュコフとは異なり、「西側」の開放的で艶艶に磨かれた洗練されたオケのサウンドと主張の強さ、イタリア人指揮者によるエスプリが目立つ。TV越
Eugenの備忘録その50-豊穣なドヴォルザーク!11/4ビシュコフ指揮チェコ・フィルみなとみらい公演
セミヨン・ビシュコフ指揮チェコ・フィル来日公演(11/4、於みなとみらいホール、14時より)
ドヴォルザーク:交響曲第8番
ドヴォルザーク:交響曲第9番《新世界より》
交響曲2曲共に温もりに満ちた豊穣なドヴォルザークであった。
8番は、第2楽章の弦によるしなやかな節回しがまさに本場の矜持を体現していた。第3楽章はかなり緩やかで推進力には欠けるが、主題をはじめ、極限まで耽美的に奏でていく。惜
Eugenの備忘録その49-本場の熱いドヴォルザーク!10/31ビシュコフ指揮チェコ・フィル来日公演
セミヨン・ビシュコフ指揮チェコ・フィル
来日公演(10/31,19時より,於サントリーホール大ホール)
ドヴォルザーク:《謝肉祭》序曲
ドヴォルザーク:ピアノ協奏曲◯
ドヴォルザーク:交響曲第7番
◯藤田真央(Pf.)
ドヴォルザーク・プロで、メインには7番の交響曲。オケの温かなサウンドとビシュコフのしなやかな音楽性が光る。速めの第1楽章ではアゴーギクを控えめにすることで変化の激しい曲の見
Eugenの備忘録その48-10/30 ヴァンスカ指揮都響定期
オスモ・ヴァンスカ指揮都響定期(10/30,19時より、於東京文化会館)
シベリウス:交響曲第5、6、7番
シベリウスのスペシャリストによる垂涎の演奏会だったが、なるほどという感想だった。縦線を無理に合わせようとせずに揺さぶるところは揺さぶる。反面、終わり方が唐突な5番6番では特に終わりに見栄を切る事を控え、「えっ、終わりなのか」という終止の印象を際立たせる。しかしオケとはどうもハレーション