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「失われた時を求めて」と「プルーストを読む生活」を読む

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おもしろくない、楽しくない、それでも「失われた時を求めて」を読む。 マルセル・プルースト「失われた時を求めて」岩波文庫版全14巻と柿内正午「プルーストを読む生活」753ページを… もっと読む
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番外編:ChatGPTに「失われた時を求めて」の感想を聞いてみた

ChatGPTを触ってみるにあたり、何を聞こうか考えていたら、奥さんから「プルーストについて聞…

kzys.khn
1年前
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「失われた時を求めて」と「プルーストを読む生活」を読み終えた

去年の10月より、「失われた時を求めて」と「プルーストを読む生活」を読みながら感想を書いて…

kzys.khn
1年前
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「失われた時を求めて」と「プルーストを読む生活」を読む 1

失われた時を求めて「失われた時を求めて」を買う経緯については以前にも書いたけれど、おさら…

kzys.khn
2年前
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「失われた時を求めて」と「プルーストを読む生活」を読む 2

失われた時を求めてコンブレーの続き。マドレーヌのくだりが出てきた。「失われた時を求めて」…

kzys.khn
2年前
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「失われた時を求めて」と「プルーストを読む生活」を読む 3

失われた時を求めてまだまだコンブレー。タピスリーという言葉が出てきた。タペストリーのこと…

kzys.khn
2年前
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「失われた時を求めて」と「プルーストを読む生活」を読む 4

失われた時を求めて引き続き、コンブレーの日常。主人公はほとんど出てこず、だいたいレオニ叔…

kzys.khn
2年前
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「失われた時を求めて」と「プルーストを読む生活」を読む 5

失われた時を求めて1巻の294ページまで読んだ。相変わらず、作中では時間が進んでいない。回想なので、時系列が行ったり来たりしている。レオニ叔母の女中、フランソワーズの人間らしさ。身内には甘く、他人に厳しい。それでいて新聞の悲劇には涙を流したりする。こういう人よくいる。このフランソワーズには孫もいるようで、一体何歳なのだろう?「失われた時を求めて」はその時点その時点で登場人物が何歳なのか、まったく検討がつかない。 例えば今回読んだ部分では、ルグランダンという人物に焦点が当たっ

「失われた時を求めて」と「プルーストを読む生活」を読む 6

失われた時を求めて1巻の320ページまで読んだ。第一章のタイトル「スワン家のほうへ」のスワン…

kzys.khn
2年前
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「失われた時を求めて」と「プルーストを読む生活」を読む 7

失われた時を求めて1巻の365ページまで読んだ。もうすぐ1巻が終わる。このペースで読めば明日…

kzys.khn
2年前
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「失われた時を求めて」と「プルーストを読む生活」を読む 8

失われた時を求めて1巻397ページ、読み終えた。巻末に場面索引(作中のシーンがそれぞれ場所ご…

kzys.khn
2年前
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「失われた時を求めて」と「プルーストを読む生活」を読む 9

失われた時を求めて2巻、83ページ迄。ついに2巻に入った。語り手は1巻同様主人公だけど、2巻「…

kzys.khn
2年前
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「失われた時を求めて」と「プルーストを読む生活」を読む 10

失われた時を求めて2巻113ページまで。このあたりはずっとスワンとオデットがどうやってくっつ…

kzys.khn
2年前
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「失われた時を求めて」と「プルーストを読む生活」を読む 11

失われた時を求めて2巻156ページまで。スワンがオデットを好きな理由の一つが顔で、ボッティチ…

kzys.khn
2年前
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「失われた時を求めて」と「プルーストを読む生活」を読む 12

失われた時を求めて2巻、246ページまで読んだ。この本を読んでいて戸惑うのが、昔のパリの冗談も流行もわからないとき。一体どういう気持ちで読めばいいのか。19世紀後半のフランス・パリ通でなければ理解できない地名、人名、店の名前、ファッション、思想、俳優、演目、音楽、絵画などが本文のそこら中であちこちと散りばめられている。 作中に挙げられる名前は実在の人物も登場し、演目も現実に存在する舞台ばかりで、一つずつ注釈を読みながら「へー」と思うだけ。本文内ではそれが常識かのように語られ