《岡谷糸ひき唄》~日本の近代化を支えた工女のつぶやきの唄(長野県岡谷市)
日本の製糸生産量のトップであったのが、信州諏訪地方でした。生糸の品質がよく、日本の輸出総額の1位が生糸であった時代もありました。世界大戦後、製糸業が衰退し、諏訪の精密機械工業が盛んになります。しかし、その基盤にあったのが製糸業であったともいえます。
その製糸工場で働いていたのが工女さんです。その若い女性たちが糸ひき作業の折に歌ってきたものが《糸ひき唄》です。
唄の背景
岡谷の製糸業
蚕の繭から糸を取り出し、生糸にすることが製糸です。歴史は古く、中国から伝来したものと考えら