rana's note🐾

医療的ケア児・ゴールデンレトリバーと暮らす夫妻が、日々感じたことを綴っています😊/Th…

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医療的ケア児・ゴールデンレトリバーと暮らす夫妻が、日々感じたことを綴っています😊/Threads(@rana.s1228)に愛犬の写真をUPしています🐾

マガジン

  • 考えたこと

    様々なことについて、その時点での考えを整理・書き出しています。ちょっとお固め。

  • 医ケア児とレトとの暮らし

    医療的ケア児、そしてゴールデンレトリバーと暮らす、30代夫妻の雑記です。

  • 体験note

    日々、ちょっとした新しい体験に飛び込んでみる。その記録です。

最近の記事

  • 固定された記事

気管切開した新生児と、1歳半のゴールデンレトリーバーと

緊急帝王切開にて出産しました。 赤ちゃんにやっと会える!と思った手術中、私たちの赤ちゃんは、泣きませんでした。 手術室には時計がありますが、スタッフのための時計は患者(=私)から見える位置にはなく、赤ちゃんが泣かなかった時間は永遠のように長く感じました。 出生直後に処置が必要な赤ちゃんは、母親から見えない場所で、羊水を拭き取って保温してもらったり、肺に溜まった羊水を抜いて呼吸をたすけてもらったりします。 たいていは処置のあと、赤ちゃんの状態が安定したタイミングで、母親がその

    • アート鑑賞ってなんだろう?

      (ずいぶんと久しぶりの投稿となりました。) 今回は、先ほど妻と交わした「アート鑑賞ってなんだろう」という話題が面白かったので、紹介しようと思います。 なお私たち夫妻は、芸術に特別造詣が深いわけではありません。それぞれの興味関心に基づいただけの(芸術分野は素人の)談義だと思って読んでください。 また本稿では、絵画・文学・楽曲からアニメまで、幅広い意味で「アート」として話を進めています。あしからず。 さて本題に入ります。 話題のきっかけは、あるYouTube動画でした。その

      • 医ケア親が考える「犬と関わるように障がいのある子と接する」の是非

        息子が医療的ケア児となってからというもの、医療や障がいに関するニュースを意識して読むことが増えました。 そして今日、目にしたのがこの記事です。 この記事については、ネット上でも非難が溢れていました。非難する人々は、もちろん「障がいのある生徒たちに対して、犬と関わるように接する」ことが許せないのだと思います。 最初に断っておきますが、この校長が非難されることは、私もおそらくは妥当だと思っています。 しかし、この記事にある「障がいのある生徒たちに対して、犬と関わるように接

        • 最近の若者は・・・は怠慢

          気付けば、自分とは異なる、”Z世代”と括られる若者がたくさんいます。 私もそろそろ、自分を”若者”だと胸を張ることはできない年齢になってきました。(気持ちの上では、いつまでも若々しくいるつもりですが!) そのため、会社同期との会話が「最近の若者は~」で埋め尽くされるのも時間の問題だなと感じています。 「若者」を巡っては、こんな指摘があります。(小笠原泰『なんとなく、日本人』2007年、早稲田大学出題) 最近の若者は、空気を読むことを重視する傾向がある。(少し前には、空

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        気管切開した新生児と、1歳半のゴールデンレトリーバーと

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          【育児・育犬】【父の1日ワンオペ】4ヶ月児(ひと)と1歳11ヶ月児(ゴールデン)

          ※妻執筆です 本日は私の友人の結婚式でした。 結婚式の参列は何度経験しても素晴らしいですね。自分の子が結婚したら大号泣することを確信しました。 昨晩は夫に夜育児をすべて任せてぐっすり眠り、朝9時半から出かけ、夜20時に帰宅。 普段は深夜に育児を夫から私へ交代するシフト制育児ですが、昨晩はぐっすり眠ったおかげで肌のコンディションがとてもよかったです。 ワンオペを可能にするために我が家で実践していることをメモ的に書いていきます。 ひとり外出の予定があるママさん、ワンオペ予定

          【育児・育犬】【父の1日ワンオペ】4ヶ月児(ひと)と1歳11ヶ月児(ゴールデン)

          「カメラとは、現実の持続を物語へと構造化する装置」なんだそうです(西村清和『視線の物語・写真の哲学』)。たしかに、家族写真って撮影したその瞬間よりも、あとで眺めた時のほうが、なんだか暖かみを感じることがあります。写真って、単純に「今」を切り取るものではないのかもしれません。

          「カメラとは、現実の持続を物語へと構造化する装置」なんだそうです(西村清和『視線の物語・写真の哲学』)。たしかに、家族写真って撮影したその瞬間よりも、あとで眺めた時のほうが、なんだか暖かみを感じることがあります。写真って、単純に「今」を切り取るものではないのかもしれません。

          事実と思い出は違う(ガキ使ききシリーズ、インタビュー調査)

          先日、次のような文章を読みました。 体験したことについて、単なる事実として述べるのと、思い出として「語る」ことは違うんだよ、というものです。 たとえば戦争経験のない私にとって、教科書などの歴史としての記述に加えて、祖父母や語り部らの「語り」が、戦争についての貴重な情報源でした。 両者は、確かに異質なものだと感じます。「語り」には”現在の”語り手(さらには聞き手)によるものだ、という要素が含まれるからです。 ほかの例も挙げてみましょう。 皆さんは、ダウンタウンさんのテレ

          事実と思い出は違う(ガキ使ききシリーズ、インタビュー調査)

          ペット業界の闇に関する報道等を見るたびに、心が痛む。無抵抗な人間の赤ちゃんに対する虐待と、何ら変わらないのに(種差別)。自分も何か尽力できないものかと思い立つも、やはりまずは愛犬を含めた家族を幸せにしなければ、と我に返る。

          ペット業界の闇に関する報道等を見るたびに、心が痛む。無抵抗な人間の赤ちゃんに対する虐待と、何ら変わらないのに(種差別)。自分も何か尽力できないものかと思い立つも、やはりまずは愛犬を含めた家族を幸せにしなければ、と我に返る。

          因果関係、という不思議。

          世の中には、因果関係というものがあります。 「なぜ今日は□□の機嫌が悪いのだろうか」 「なぜ今月は売り上げが落ちたのか」 日常生活においても、仕事においても、私たちは頻繁に「因果関係」を考えて暮らしています。 またそれは、学生時代に現代文の問題でも頻繁に目にします。 「なぜ筆者は〇〇と述べているのか」 「なぜ主人公は××と言ったのか」 などなど。 この点について、私は学生時代、とても違和感を抱いていました。 「言ってしまえば、すべて、宇宙の誕生まで原因を遡れるので

          因果関係、という不思議。

          勉強は、世界の解像度をあげる。

          育児中にふと、「妻と自分の見ている世界は、解像度が異なるんだろうな。」と思うことがありました。 私が哺乳瓶の洗浄・消毒をしているとき、妻は不安な様子でした。 私としては必要十分に洗浄したつもりでしたが、医療知識のある妻の目には、様々なリスクが「見えて」いたのだと思います。 「勉強ってなんのため?」という疑問に対し、「善く生きるためだ」「成功するためだ」等々、様々な人の説明を目にします。 そこに、「世界の解像度をあげるため」という答えを追加するのもアリなんじゃないかなと思

          勉強は、世界の解像度をあげる。

          下書きが溜まってきた。日々の暮らしの中で、書きたいテーマが次々と浮かぶ。けれども、筆が全然追い付かない。「80点で投稿せよ!」というアドバイスを聞いたことがある。それでも、部分的な自分の分身である文章、その産みの苦しみは中々のものだ。

          下書きが溜まってきた。日々の暮らしの中で、書きたいテーマが次々と浮かぶ。けれども、筆が全然追い付かない。「80点で投稿せよ!」というアドバイスを聞いたことがある。それでも、部分的な自分の分身である文章、その産みの苦しみは中々のものだ。

          「学歴」について考えてみた

          「学歴」とは何か先日、こちらの記事を拝読しました。 特に興味深かったのが、「学歴」には3種類ある、ということ。 普段何気なく使用している「学歴」という言葉ですが、なるほど確かに、かなり文脈依存的な性質を持つのですね。 指摘されているように、現代日本においては(1)または(2)で使用されることが多く、(3)は理系大学院生に限られる場合がほとんどだと感じます。 また、海外では(3)が主だというのは知りませんでした。MBAなど、確かにその傾向が強いのでしょうね。 前掲の記事を

          「学歴」について考えてみた

          幼児の成長に目を見張る、大人はどうだろう?

          3か月を過ぎたわが子が、もうすぐ寝返りしそうです。 また先ほど授乳した際、初めて200mlを完飲しました。 本当、その成長には驚きの連続です。 わが子は誕生時に呼吸ができず、その命さえ危ぶまれました。 なんとか一命を取り留めた後も、人工呼吸器や経管栄養(胃に直接ミルクを投与)といった医療的ケアが必要でした。 そのため初めての母乳は、綿棒にしみこませて口内にぬってあげる(免疫補助が目的)というものでした。 また主治医の先生は種々励ましてくださいましたが、発達への影響があるか

          幼児の成長に目を見張る、大人はどうだろう?

          アドラー心理学と反出生主義から、学歴至上主義を批判する

          突然ですが、「こどもを〇〇大学に入れた方法」「こども全員〇〇大の母の子育て」という本を見ると、ああ毒々しいなぁと感じます。 それに、こういうタイトルを付けて読者を釣ろうとしている戦略はとても品がないと思いませんか?そのため、私はいくら紹介されても読む気になれません。 品がないだけならまだしも、 以下の点はこどもの福祉と尊厳を考えると許容されるべきではないでしょう。 ・こどもを合格した大学で評価 (大学よりも、こどもがその人なりの仕方で健全に豊かに発達していることが大切で

          アドラー心理学と反出生主義から、学歴至上主義を批判する

          【読書記録】ヴィーガン探訪 森映子

          [書籍紹介] 森映子(2023).ヴィーガン探訪 肉も魚もハチミツも食べない生き方 角川新書 [著者紹介] 1966年、京都市生まれ。時事通信社記者。(中略)エシカル消費、動物福祉などをメインに取材している。(本書より一部抜粋) [キーワード] ヴィーガン/ベジタリアン/菜食/アニマルウェルフェア/動物福祉/エシカル消費/環境問題/食糧危機/代替肉/培養肉/ヴィーガン食と健康/ヴィーガン食と栄養/鶏卵汚職/畜産業/ヴィーガンアスリート [こんなひとにおすすめ] ヴィーガ

          【読書記録】ヴィーガン探訪 森映子

          医療的ケア児(0歳)の"手続き"あれこれ

          はじめに今年産まれた息子は、生まれてすぐに気管切開を要した”医療的ケア児”です。 医ケア児については、近年新聞などでも目にするようになりました。しかし、まだまだネット上にも情報は多くはありません。 息子に会うため日々病院に通いながら、通常の出生後手続き(出生届など)に加えて、どのような制度があるのか(どのような手続きを行えばいいのか)苦心しました。 そこで、息子の出生後に行った手続き(制度)を大きく3つに分けて、ご紹介しようと思います。 ①入院中に行った手続き ②退

          医療的ケア児(0歳)の"手続き"あれこれ