マガジンのカバー画像

考えたこと

10
様々なことについて、その時点での考えを整理・書き出しています。ちょっとお固め。
運営しているクリエイター

記事一覧

事実と思い出は違う(ガキ使ききシリーズ、インタビュー調査)

事実と思い出は違う(ガキ使ききシリーズ、インタビュー調査)

先日、次のような文章を読みました。

体験したことについて、単なる事実として述べるのと、思い出として「語る」ことは違うんだよ、というものです。

たとえば戦争経験のない私にとって、教科書などの歴史としての記述に加えて、祖父母や語り部らの「語り」が、戦争についての貴重な情報源でした。

両者は、確かに異質なものだと感じます。「語り」には”現在の”語り手(さらには聞き手)によるものだ、という要素が含ま

もっとみる
勉強は、世界の解像度をあげる。

勉強は、世界の解像度をあげる。

育児中にふと、「妻と自分の見ている世界は、解像度が異なるんだろうな。」と思うことがありました。

私が哺乳瓶の洗浄・消毒をしているとき、妻は不安な様子でした。
私としては必要十分に洗浄したつもりでしたが、医療知識のある妻の目には、様々なリスクが「見えて」いたのだと思います。

「勉強ってなんのため?」という疑問に対し、「善く生きるためだ」「成功するためだ」等々、様々な人の説明を目にします。

そこ

もっとみる
「学歴」について考えてみた

「学歴」について考えてみた

「学歴」とは何か先日、こちらの記事を拝読しました。

特に興味深かったのが、「学歴」には3種類ある、ということ。

普段何気なく使用している「学歴」という言葉ですが、なるほど確かに、かなり文脈依存的な性質を持つのですね。
指摘されているように、現代日本においては(1)または(2)で使用されることが多く、(3)は理系大学院生に限られる場合がほとんどだと感じます。
また、海外では(3)が主だというのは

もっとみる

アイデンティティ形成とマイノリティについて 自分がふつうの人間であることに気付く勇気はありますか

昨今の「わたしはマイノリティ」公表の多さは、これまで声をあげられなかった人たちが、存在感を発揮できる社会になったから、という考察は正しいと思います。
ジェンダーマイノリティとか、病気や障害とか、その人を特徴づけるさまざまなことを、タグを付けるように説明するのがふつうに行われるようになってきました。

ただし、その中のごくわずかに、マイノリティであることを自身のアイデンティティと錯覚している人、さら

もっとみる

こどもの予防接種する?しない?子育ていまむかし

我が子は出生から2ヶ月がすぎました。0歳2ヶ月といえば、予防接種(=ワクチン)開始の時期ですね。
我が家は、「原則、予防接種はする」方針です。すでに0歳2ヶ月で接種可能なものは全て済ませました。
定期接種(自己負担なし)はもちろん、任意接種のおたふくかぜワクチンも時がきたら接種する予定です。季節性インフルエンザもするつもりです。

ワクチンについて悩まれているかたは下記のリンクが読みやすいと思いま

もっとみる
哲学を学ぶ意義

哲学を学ぶ意義

一時期、「哲学」にハマってた時期がありました。

とはいっても専門的なものではなく、『〇〇入門』のような一般向けの本を読み漁っていました。

でも、「哲学って、なんだか取っ付きにくいし、何の役に立つの?」と思われがちですよね。

哲学を学ぶ意義については、ビジネスに役立つなど様々なメリットを挙げている本もあれば、"(すぐに)役に立つ"ことを正面から否定する本など、様々です。

私の個人的な意見とし

もっとみる
医療的ケア児の親、障がいについて真面目に考えてみた。

医療的ケア児の親、障がいについて真面目に考えてみた。

我が子は、生まれてすぐに医療的ケア児となりました。(詳細が気になる方は、ぜひ他の記事もご覧になってみてくださいね。)

ここでは、改めて「障がいって何だろう?」と考えてみましたので、その内容をご紹介します。

「障がい」とは何かまず、心身に関する「障がい」を辞書で確認してみます。

シンプルで分かりやすいですが、深く考えるには少し言葉足らずのようにも感じます。

そこで少しだけ付け加えて、私は「障

もっとみる
子どもも愛犬も、同じ家族だと思う。

子どもも愛犬も、同じ家族だと思う。

私は、子どもと愛犬ラナを同等のように語ることがよくあります。

もちろん、そのことに違和感を覚える人も少なくないでしょう。
友人が子どもの話をしている時に、「わかるわかる!うちのラナ(愛犬)も〜」と何度口を滑らしそうになったことか。

そして祖母は、こうした言い方をよく思っていません。
祖母は日中私たちがいない間、ラナとずっと一緒に過ごしてくれており、なにか世話ができるわけではありませんが、子ども

もっとみる
インフォームドコンセントの限界を感じた話

インフォームドコンセントの限界を感じた話

先日誕生した我が子は、生まれてすぐ呼吸ができませんでした。その間、なんと30分。

よって、緊急での気管切開となりました。
(妻も意識がある中での対応でしたから、辛かっただろうと思います。)

手術の後、複数の医師から説明、そしていくつもの同意書にサインをしました。気管切開に関しては、もちろん事後同意となりました。

命を救ってくれた医療関係者の皆さんには感謝ですし、事後同意について何ら不満はあり

もっとみる
受験・資格試験における理解型学習のススメ

受験・資格試験における理解型学習のススメ

先日、簿記3級に合格しました!

実は簿記3級、過去にも挑戦したことがありました。
その際は人気と思われる市販テキストを使ったのですが、「結局暗記かー」と挫折してしまったのです。

ですが今回は途中で諦めずに2-3週間ほどで合格できました。その最大の要因は、教材を変えたということだと思っています。

その教材とは、暗記ではなく「理解型学習」を推奨されている簿記Youtuber、ふくしままさゆきさん

もっとみる