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仕事しながら遊んでいるか、遊びながら仕事しているかのアラフォー自由市民

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  • 【文学サークル】お茶代参加作品

    脱輪さん主催の文芸サークル"お茶代"の定期課題参加作品

  • 流行りのタグに乗っかってみた

    流行りのタグに乗っかってみたやつ

最近の記事

卒業する、ということ

※本投稿は文学サークル「お茶代」の企画参加記事です。最後まで無料でお読みいただけます。  窓ガラスを壊して周った果ての、支配からの卒業。  卒業できない恋もある。  そして、今日は私の my graduation。  「卒」とは終えることであり、「卒する」と書けば死ぬことを表すように、ぼくたちは人生を通じて様々なものを卒業する。  今回、「卒業」という言葉を聞いて、ぼくの頭に真っ先に浮かんだのが、女流プロ雀士、二階堂亜紀のこんな言葉だった。  これは、いつかのパチンコ

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    • 明日春が来たら

       明日春が来たら君に会いに行こう 「あんな悠長なことを言っている人のところには、春なんて来ないと思うの…」  見附橋まで響き届く、花見に興じる大学生たちの、どこか調子外れなア・カペラの歌を耳にするとサクラはそう言った。街の灯りに浮かぶ夜桜を写し込んだ彼女の目は、眼下で忙しく往来する電車を捉えているようにも見えるし、何も見ていないようにも見える。 「君、私のこと好きでしょ?」  不意にぼくの一番脆いところへと飛び込んできたサクラの言葉が、ぼくの周りの時間を止めた。花見の

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      • 思ひ出の東海ローカルCM

         リリーさんの記事に軽率に触発されて、#文サお茶代 2023年3月度課題「CMおすすめハラスメントをキめろ!」…参りたいと思います。  CMといえば、企業、あるいは商品の顔ともいうべき存在であり、実店舗でいえば看板に相当するものである。10年以上にわたって飲食店経営に携わる中で、やはり店の看板は、そのお店の魅力を構成する要素の中でもとりわけ重要な役割を演じるものだと実感している。消費者に対して何屋なのかが伝わりづらい看板は、看板としての用を成さない、というのは個人的な考えだ

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        • ヒョーロン課題1🛒💭『Art Of Shopping』

           さてさて、3月のヒョーロン課題は #文サお茶代 だーにゃこと脱輪編集長の記事「Art Of Shopping」を読んで何か書け、ということなので早速読んで書いてみたいと思う。  なるほどなるほど、適当な商品を購入して真っ先に会計を済ませることで、店側の心証を良くし、本来の目的である買い物をより快適にする可能性があることについて考えてみるといいよ、という提案は、確かに的を射た合理的なものだといえるかもしれないな、と納得感を持って読むことができた。  ここで、当該記事を読み

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        卒業する、ということ

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        記事

          👊🏻💗『わたしの推し記事』🤞♡

           #文サお茶代 メンバーの作品の中から「わたしの推し記事」を紹介せよ、とのことなので、今回は、リリーさんとユヱさんの記事を推したいと思う。  ほとんど本を読むことのないぼくではあるけれど、好きな文章というのはある。自分の考えを自分の言葉で語っている文章がそれなんだけど、基本的には「○○は~だと言っている」だとか「■■では…だとされている」といった語り口で、伝聞が列挙されているだけの文章はそもそも読む気にならない。ぼくに関して言えば、その手の文章は、そこで扱われている話題につ

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          present

           さてさて、#お茶代 2月の課題が『"プレゼント"について何か書け』ということなので、徒然なるままに。  "プレゼント"といえば"贈り物"に相当する意味が、いの一番に頭に浮かんでくる人が多いと思うけれど、英単語のpresentには、"現在"を意味したり、"存在している"という状態を表す役割があったりすることを知っている人もいると思う。  この程度のありふれた意味であれば丸暗記でゴリ押すことも十分に可能だけれど、それではどこか味気ない。そこで今回は、presentの語源に触

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          わたしが映画として見た『アルカディア』(脳内で)

           2023年の1月が早くも31日を迎え、今年の12分の1が、あっという間に過ぎ去ろうとしている。noteアプリから、「このままだと8ヵ月連続投稿チャレンジが途絶えてしまうよ」と通知があったので、ファスプロ1時間チャレンジ。例のごとく、以下の内容は、何の事実にも基づかないただのデタラメである。  昨年末、日本の動画配信サービス「ダーニャ」が、"ネオ・マルチバース(Neo Multiverse)"と銘打ち、作品発表と同時に配信を開始して話題を呼んだ、「異なる監督と脚本家によって

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          わたしが映画として見た『アルカディア』(脳内で)

          急ぎ鳥、参上!🕊 𓂃𓈒 𓂂𓏸

           今日からメールの定型文“取り急ぎ”が“急ぎ鳥”に変更されるらしい。よくわからないがなんだか楽しそうだ。他の慣用表現についてはどうなのだろう?  そんなことを考えていると、鞄の外ポケットに入っているスマートフォンのバイブレーションが、持ち手を伝って業務メールの確認を催促してきた。 「なんだこりゃ」  社内専用メールアプリを起動した私は、思わず声を上げた。  そこには、見慣れた無機質な件名表示は見当たらず、"至急"という見出しの隣で、丸々と太ったヒヨコのアイコンがかわい

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          クリスマスになると聴きたくなる曲

           さてさて、今月の課題は『クリスマスになると聴きたくなる曲』ということなので、今回は、この時期になるとぼくが必ず聴きたくなる曲、カナダ人シンガー・ソング・ライター、Joni Mitchell の"River"を取り上げてみたいと思う。  この"River"は、1971年に発表されて以来、数多くのアーティストにカバーされている楽曲。正確な数はわからないけれど、カバーバージョンの数は、100や200では利かないのではないだろうか。ところが、悲しい内容が歌われているせいなのか、日

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          おやすみボックス

           わが国でも“おやすみボックス”がついに解禁された!が、それがなんなのかわたしにはよくわかっていない。さっそく届いた小包みを開けてみると·····?  やわらかな青い光が、瞼越しにわたしの網膜を刺激する。目覚めたてのはっきりしない意識の中で、記憶に残る最後の光景がノイズ混じりのフィルム映像のように蘇る。 「そんな、嘘でしょ」  小包みの中身を確認するわたしの背後で、母が銅製のグラスを床に落としたのが聞こえた。「まるでドラマのワンシーンだな」—カラカラと音を立てながら転が

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          幻想と共に沈む

           さてさて、#文サお茶代 の10月度の課題だということで、『AGE OF ILLUSION』のMVをさらりと視聴してみました。残念なことに、ぼくの感性が死んでしまっているせいなのか、"最近流行のなんかいい感じの曲"以上のものを感じることはできなかった。それどころか、思わず電気グルーヴの『虹』の動画を検索して見直してしまった。やっぱり『虹』はいい曲だ。  しかしながら、思うところが一切なかったのかといえばそうでもない。というわけで、思い当たったことを書き殴っていこうと思う。こ

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          こんなもんでイングリッシュ①

           #学問への愛を語ろう なんてタグを見つけたので、日本における語学の代表選手「英語」を例に、こんな感じで学んできたよ、という個人的な体験を書いてみたい。  ぼくと英語との出会いは1990年、ぼくが小学6年生の時。この年にデビューしたアメリカの歌姫、マライア・キャリー(Mariah Carey)の最初のシングル曲、「Vision of Love」のMVを深夜番組で見かけたのがきっかけだった。 —この綺麗なお姉さんは、なんと歌っているのだろう  このただひとつの疑問が、翌日

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          マンボ

          —ねぇ、知ってる?  自分が生まれた時間に配信を始めると、未来の自分がやって来て、願いを叶えてくれる配信アプリがあるんだって。  都内の大学に通う七瀬さんが、こんな噂話をアルバイト先の友人から聞いたのは2021年8月のことだった。七瀬さんも、はじめは眉唾物だとその話を笑い飛ばしていたそうだ。  コロナ禍の最中に始まった東京での一人暮らし。春には、憧れの街での新しい生活に心を躍らせていた七瀬さんだったが、入学式が中止されたばかりか、相次いで大学での講義までもが自粛されたせい

          『脱輪の140字に応答セヨ!』👾👽~だーにゃと主語と愛するということ、からの印象の自由~

           今回のお題が『脱輪の140時に応答セヨ!』ということで、お題の対象ツイートを眺めていたら、「お、これは!?」というものが見つかった。 それがこちら。  まず、このツイートの前半を「主語に関する問題」と捉えたうえで、ぼくが高校で英語を勉強していた時に「なるほど」と納得したことの紹介からはじめたいと思う。  “英語における主語とは何か?”  こう問われた時、多くの日本人は、“意味において「…が」とか「…は」を表すもの”、と答えるのではないのだろうか。ちなみに、ぼくの手元

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          『脱輪の140字に応答セヨ!』👾👽~だーにゃと主語と愛す…

          カレー女

           ある日、村上と名乗る女子高生からこんなダイレクトメールが来た。  村上さんが通うT学園は、戦後間もなく設立された高校で、女子高と男子校が併設されている。お母様も同校の卒業生だということで、いろいろな思い出話を聞かせてくれたそうだが、そのエピソードの中に気になるものがあったという。それが「カレー女」という怪異の存在だ。  T学園に在籍する恋愛中の女子学生は、その恋愛に終幕が近づくと体からカレーの匂いが漂い始め、お風呂でどれだけ丁寧に体を洗ったとしても、その匂いは失恋するま

          カレー女

          わたしが映画として見たWurtS『Talking Box』(脳内で)

          ※本投稿をお読みいただく前に※ 本投稿は、文学サークル「お茶代」の2022年9月期課題として作成されたものであり、本投稿内に記載のあらゆる内容は事実ではありません。  2008年公開の『アイアンマン』を皮切りに次々と製作された作品群によって構成され、商業的に大成功を収めているMCU(Marvel Cinematic Universe)。その成功に続けと言わんばかりに、ハリー・ポッターやロード・オブ・ザ・リング、果てはアメリカ版ゴジラまでもがそのユニバース化を図っているが、今

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          わたしが映画として見たWurtS『Talking Box』(脳内で)