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ティッシュ広告で宣伝したらフォロワー爆増しないかな? って企み

我々はフォロワー増加のため、「ティッシュ広告作戦」の実行を決めたのだった。


北山:このアカウントを宣伝するためのティッシュ広告をつくるわけだけど、せっかくお金をかけるんだから、しっかり目立つものにしないとね。ティッシュ広告なんて基本的に誰も読まないし、いかに興味を惹くテキストを考えるかが大事。

高端:正直に言うと、我々のアカウントを宣伝しても正体不明だし、怪しいから、QRコードは読み込まないと思う。

四ツ谷:間違いないね。これがお店の広告とかなら、目的が明確だから怪しくないけど、営利目的じゃないWEBマガジンって怪しすぎる。目的が分からない。理解不能なことって、人間は拒否するようにできてると思うんだ。

北山:それなら、「アンケート実施中」ってことにすれば? 目的も明確だから怪しくないね。「ティッシュ広告の効果検証中」って感じ。検証結果も有益だし、追いかけてもらえるんじゃないかな。

四ツ谷:悪くないね。それなら怖くない。

高端:でもどうだろう。アンケートだと協力してもらえなくない? 俺はしないなあ。

北山:うーんそうだね。あと思ったんだけどさ、最小ロットで500個ティッシュを作るとして、人目に触れる限界値が500ってのは勿体なくない?

高端:つまり、どういうこと?

北山:実際にティッシュを受け取る500人以外の目にも触れるようにしないと意味がないってこと。インパクトを出して、バズらせる努力をする。

高端:難しいだろうけど、その努力は絶対に必要だね。なら文面は「ティッシュ広告って意味あるの?」とかどう? もらったティッシュにこう書いてあったら、意味がわからなくて気になると思うんだ。

四ツ谷:うん。絶対に気になりはする。メインキャッチはそうするとして、サブキャッチは邪魔しないように最小限にしよう。
ラフを書くなら、こんな感じかな。

北山:いいじゃん! テキストはこの方向でいこう! 
次はデザインを考えよう。外注してもいいけど、まずは自分たちでやろうか。なるべくシンプルにね。

四ツ谷:シンプルって簡単に言うけどさ……。
デザインなんてやったことないから難しいんだよ。こんなん?

高端:怪しいな。文字の位置も素人臭いし、これじゃ怖くて読み込まない。

四ツ谷:うーん、じゃあこんなん?

高端:なんか、馬鹿みたいだな……。

四ツ谷:じゃあ、お前がやれよ! 好き勝手言われるデザイナーのイライラに、初めて共感できたよ。

北山:落ち着け四ツ谷。デザインに関しては、みんなド素人なんだ。編集者のお前が、割と頼りだ。
難しいデザインなんてできないし、白地に黒文字メインにすれば? こんな感じで。

高端:なんか、ぱっとしないなあ。

北山:なら、お前がやってみろや!

四ツ谷:喧嘩してるところ申し訳ないけど、問題が分かった。フォントだ。フォントが悪かった。ちょっと変えるだけで、一気にそれっぽくなる。

北山・高端:おお! いい感じ!

四ツ谷:気に入ってもらえてよかった。じゃあこれで入稿データを整えるとして、次は配り方を考えないと。
言っとくけど、自分で配るのは嫌だよ。もう暑いもん。

高端:とてもよく分かる。


(「ティッシュ広告作戦」発案のやり取りはこちらから▼▼▼)


【「ルポ〇〇の世界」の編集部員たち】

北山:1994年生まれ。ライター。学生時代は無記名のWEB記事を書いて小銭を稼いでいた。歯医者のおすすめ記事ばかりを書かされて、気がおかしくなりかけたことがある。署名は(円)。

四ツ谷:1996年生まれ。学術書編集者。大事な打ち合わせは同日にまとめて、きちんとした服を着る日をなるべく少なくするのが最近のライフハック。署名は(四)。

高端:1994年生まれ。医療系メーカー勤務。痔による入院手術を経験してから、食生活にとても気を遣っている。署名は(高)。

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