退屈の壊し方

退屈な世界を無理やり楽しむためのWEBマガジン。編集者、ライター、脚本家のユニットで運…

退屈の壊し方

退屈な世界を無理やり楽しむためのWEBマガジン。編集者、ライター、脚本家のユニットで運営。 オトナが真剣に遊びについて考え、持ち前の行動力と経済力(?)で実行していきます。 毎月第一、第三金曜日(+不定期)に公開。 編集した書籍は累計170万部超えなのに、フォロワー数が伸びない。

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夢中になれて教養が身につく! 現代人のためのファミリーヒストリー入門

突然ですが、皆さんに質問です。ご両親の名前はご存知ですか? 恐らく、ほとんどの人が「はい」と答えるでしょう。それでは、その前の世代、あるいは、その前の前の世代ではどうでしょう。 自分のひいおじいさんや、ひいおばあさんの名前を知っているという人は、案外少ないかもしれません。 きっと、彼らがどのような仕事についていて、どのように生きてきたのかを知る人は、もっと少ないことでしょう。 こんにちは。ライターの北山です。 僕は大学院で歴史学、とくに日本近世史、村落史と呼ばれる分野を

    • 先祖は根無し草のホームレス⁉︎ 家系図を辿って発覚した衝撃の真実

      ~前回までのあらすじ~ いい歳(27歳)して家族と会話をしない四ツ谷氏は、家族の絆を取り戻すため、否、永遠と思われる思春期を終わらせるため、知られざる先祖を探す旅に出るのであった。 案内人:北山 四ツ谷:「前回までのあらすじ」が気に食わないけど、まあいいか。 この前は除籍謄本を取り寄せて簡単な家系図を作ったわけだけど、次はなにをする必要があるんだ? 北山:このシリーズにおいて、君は俺には逆らえないぜ……。 次にやることは、言ってしまえば「勉強」だね。 四ツ谷:随分と簡単

      • 両親とすらまともに喋れないアラサー男が、家系図を辿って家族のルーツを調べてみた

        北山:俺の「ファミリーヒストリー入門」の記事に感銘を受けて、ルーツ調査に挑戦する人を紹介するよ。 四ツ谷:どうも。 北山:お前か。家族とか興味ないと思ってたよ。弟とさえ数年口をきいてなかったんでしょ? 四ツ谷:そうなんだよ。うちの家族って、本当に親戚関係に関心がないみたいで。祖父の葬式にも、ぜんぜん親戚が来なかったんだ。問題児だったんじゃないかってくらい。叔父がいたってことも、叔父が死んで初めて知った。本当に謎のベールに包まれている。 北山:なかなかだな。昔は「血縁」

        • 「デデデデ」も観たし、高円寺でクリープハイプを聴きながら浅野いにおについて語ろうと思う

          北山:カルチャーに敏感な俺たちがいま観るべき映画は、「デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション」(デデデデ)だ! みんなで観ようぜ。 四ツ谷:良いよ。浅野いにおは読んだことないし。 北山:あ、でもアラサー独身男が3人並んで観るのは恥ずかしいから、離れて座ろうな。 高端:勝手な奴だ……。 ~鑑賞中~ 北山:どうだった? 高端:面白かったよ。キャラクターも魅力的だし、飽きることはなかった。ただ、プログレ音楽を聴いてる気分だったね。キャッチーな部分もあるけど、物語

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        • 先祖は根無し草のホームレス⁉︎ 家系図を辿って発覚した衝撃の真実

        • 両親とすらまともに喋れないアラサー男が、家系図を辿って家族のルーツを調べてみた

        • 「デデデデ」も観たし、高円寺でクリープハイプを聴きながら浅野いにおについて語ろうと思う

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        • 歴史研究者とゆっくり学ぶファミリーヒストリー入門
          3本
        • カルチャーに関する記事たち
          11本
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          8本
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          12本
        • 旅・散歩系の記事たち
          9本
        • お仕事系の記事たち
          15本

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          noteの記事すら書けないやつに、いったい何ができるというんだ!?

          【前回のあらすじ】 記事を一切書かないことで、北山・四ツ谷からキツイ叱責を受けた高端。 新たに締め切りを設定し直し再チャレンジする運びとなったが、果たしてその結末は……? ▼▼▼高端が書くことになっていたおススメ本の記事▼▼▼ 早速、高端の最新稿を見てみよう。 こちらだ(※下記引用部)。 残念。分量はなかなかだが、今回も完成させることはできなかった(あーあ)。 すでに締め切りを破ることが常態化してしまっているので、重ねて破ることにも抵抗がなくなっている。 だから、

          noteの記事すら書けないやつに、いったい何ができるというんだ!?

          君はなぜ、文章を書くことができないのか 熱血ライター教室

          WEBマガジン「退屈の壊し方」に大問題が起きている。 メンバーの一人である高端が、記事を完成させることができないのだ。 ん? 高端名義の記事を読んだよ と思った人がいるかもしれない。 正直に言うと、この記事はネタこそ高端が用意したが、文章を書いたのはほぼ北山と四ツ谷だったのだ。 これは、由々しき問題なのである。 「退屈の壊し方」は、北山・四谷・高端の3人が順繰りに記事を執筆するルールで運営している。 当初は高端にも順番を回していたのだが、とにかく記事を完成させることが

          君はなぜ、文章を書くことができないのか 熱血ライター教室

          一橋院卒のライターと慶應卒の編集者の人生を狂わせた本3選

          「人生を変えた本」という記事をよく目にする。 語っているのは、だいたいミュージシャンや小説家だろうか。憧れの芸術家の「人生を変えた」本なんて、ちょっと興味が湧いてしまうではないか。 さて、俺たちである。 我々アラサー2人は、他人を腐すのが大好物だ。 いわば、ひねくれ者(いつまでこの態度なのか)。 俺たちはお互いに思っている。 「コイツ、どんな人生を過ごしたらこういう仕上がりになるんだよ……」 せっかくだから、「こういう仕上がり」の「製造元確認」をしてみようじゃないか。

          一橋院卒のライターと慶應卒の編集者の人生を狂わせた本3選

          「ルポ〇〇の世界」は「退屈の壊し方」に改名します

          ふと気が付いた。 最近、全然「ルポ」を書いていない。 「ルポ〇〇の世界」というアカウントであるにも関わらずだ。 そも、当アカウントは「ルポタワマン」という記事を書くために作ったものであった。ところが、タワマン住人をひとり取材したところで、我々の興味関心は完全に違うところに向かってしまっていた。 気が付けば、当アカウントは独身のアラサー3人組が、いかに面白く、知的で、無駄であることをクールに楽しむかを競い合うアカウントになり果てていた。 「ゆとり世代」である我々は、上手く

          「ルポ〇〇の世界」は「退屈の壊し方」に改名します

          【衝撃】発禁になった100年前のセックスハウツー本を読んでみた【トンデモ本】

          突然ですが、セックスの知識ってどこで身に付けましたか? 自分がうまくできているかわからない。誰かに正しいやり方をこっそり教えてほしい。 そんな悩みはいつの時代にもあったようです。 というわけで、今回は100年前のセックスハウツー本をご紹介したいと思います。 極論、セックス自体は100年前から何にも変わっていません。 昭和初期の本にもきっと学ぶことがあるはず。みんなで読んで素敵な性生活を送りましょう! 昭和2年に刊行された『性愛技巧と初夜の誘導』(南海書院)。 「風俗壊乱」

          【衝撃】発禁になった100年前のセックスハウツー本を読んでみた【トンデモ本】

          いざ、喫煙者たちの夢の国へ。【たばこと塩の博物館】

          四ツ谷:俺さ、たばこ農家になりたいんだ。やっぱり自分で育てたものを楽しみたいよね。スローライフだよ、君たち。 高端:まあ、俺たちはイチゴの栽培には成功してるからな。 北山:それじゃあ今日はたばこについてじっくり学ぶ日にするかね。 四ツ谷:いざ、喫煙者たちの夢の国へ! 四ツ谷:さて「たばこと塩の博物館」に着きました。とりあえず喫煙所に行こう。噂によるとJTの持つ換気技術の粋を集めた、それはそれは素晴らしい喫煙所らしいんだ。 高端:期待感が高まるね。 北山:誰もいない

          いざ、喫煙者たちの夢の国へ。【たばこと塩の博物館】

          【全文無料】プロのライターと編集者が、一銭にもならないnoteを続けるワケ

          こんにちは。 ライターの北山です。 皆さまからすれば、いつの間にか蠕動していた、風呂場のカビ菌のような当アカウントですが、もちろん始まりにはきっかけとなった出来事があります。 フォロワーも1000人が見えてきた(感謝!)ことですので、ここで一度はじまりのお話をしてみようと思います。 なぜいまそんな話をするのかというと、メンバーたちが「アカウントに物語があった方がよくない?」と言ってきたからです。 我がメンバーながら、良いことを言います。私たちの正体を明かしたうえで、「何か

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          noteなんて辞めろ! 自分の手で土を耕すのだ!

          【前回のあらすじ】 「俺たちがビシッとしないのは、自分の手で土を耕したことがないからだ」そんな結論にたどり着いたアラサー3人組は、東京から3時間かけて、北山家が放置している京都の畑にむかうのだった。 ~畑へむかう道中~ 四ツ谷:気合いがみなぎってるよ。いまなら、何ヘクタールでも開墾できる気がする。大地に立ち向かうって、こんなに気持ち良いことなんだね。 北山:落ち着け。まだ畑にも着いてない。あと数分かかる。 高端:へー、意外にきっちり手入れされてるんだね。これは楽な仕

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          人生が変わる哲学書 浅田彰『構造と力』の正しい読み方

          四ツ谷:『構造と力』って知ってる? 高端:なんそれ? 北山:浅田彰が書いた哲学書ね。1980年代のニューアカデミズムブームを牽引した本で、おもに構造主義とポスト構造主義について書いてる。ニューアカデミズムの定義はけっこう難しいけど、①歴史学・人類学など人文社会系の学問を横断していること ②論文の形式に限定せずエッセイ的な表現をしていること などがあるらしい。とにかく凄いブームだったんだ。 そのニューアカのヒーロー格が、宗教学者の中沢新一と経済学者の浅田彰。『構造と力』自

          人生が変わる哲学書 浅田彰『構造と力』の正しい読み方

          お前たちがダメなのは、土を耕したことがないからだ!

          北山:君たちさぁ……。 四ツ谷:説教をはじめそうな顔してるな。もうすっかり激怒キャラになってるよ。 高端:なんだよ。 北山:肉体労働って、したことあるかね? 高端:まあ、ドン・キホーテのフロア(品出し)くらいならあるけど。 北山:そんなもん肉体労働って言えるか! 雁首揃えて親の金で私立大学なんて行きやがって。このアカウントのフォロワーも全然1000人いかないし、たるみ切っておる! 四ツ谷:お前は親の金で大学院まで行ったくせに。 北山:おれはヴィレヴァンで働いてた

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          ドバイで2,000円の味噌汁を飲んだ話

          ドバイにいる。つくづく味噌汁が飲みたい。 灼熱、高層ビル、驚くほど高い物価、アラブ人、成金、ガーシー、与沢翼。 そんなもの、私に関係なかった。私はただ、仕事の成り行きでドバイにいるだけなのだ。 ドバイに来て四日目。 普段、慎ましい食生活をおくっているのが祟って、私は貧乏くさいものを口にしたくて仕方がなくなっていた。接待の食事には飽き飽きしていたのだ。 「ドバイ 味噌汁」気が付けば、私は検索エンジンにそう打ち込んでいた。 幸運なことに、場所はすぐ近くみたいだ。 つい

          ドバイで2,000円の味噌汁を飲んだ話

          noteを1年間続けてみて気づいた、残酷な真実

          北山:2023年が終わろうとしているぞ! この一年間を総括しろ!!! 北山の振り返り グループで何かを成し遂げるのは難しい。情熱の温度なんて人それぞれだ。擦り合わせるのは至難の業だということを、はじめて知った。 私はこのアカウントの発起人のひとりなので、当然熱量は一番高い。だから、熱量が足りないメンバーの働きが気になって仕方ない。 熱量が足りないのは、バンドでいうと曲を作っていない方であり、漫才師でいうとネタを書いていない方だ。そして、遅刻をするのは、だいたいネタを書いて

          noteを1年間続けてみて気づいた、残酷な真実