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INFJ、というより私の営業論②

昨日の続きを語りたい。

INFJの気質が強い私。
信頼できる人に対しては惜しみなく尽くしてしまうが、明らかに利己的な人には距離を取ってしまう。

しかし営業である以上、結果を出さなければならない。
気に入った取引先に対して『この人の為に』と尽くしたところで結果が出ないのであれば、営業としてその癖は改めるべきだ。

そんなINFJとはあまり相容れない『営業』という仕事だが、もうひとつ私が編み出したINFJっぽい営業術を紹介したい。

相手が欲しい物だけを売る

会社と取引先を例えると、水と油と言える。
取引先も利益の最大化を図るので、『安くしろ』だの『金よこせ』だの『サービスしろ』だの無茶な要求をするので、うちの会社の言い分を鵜呑みにする事はない。

そんな水と油を中和させる界面活性剤の役割が営業。
逆にこれが出来ないと、社内で営業としての存在意義を疑われてしまう。

営業なので会社からは新商品だの在庫の余り物など、取引先があまり欲しがらない物を売れとよく言われる。
しかしバカ正直にそのままニーズの無い取引先に持っていっても、断られるのが落ち。
一生懸命資料とか作っても、その労力が無駄になるわけだ。

そういう訳で、私は取引先にとってニーズがある商品しか基本提案しない。
元来ナマケモノ気質で努力が嫌いな私は、その取引先には売れないと分かっているのなら、最初から売る気になれないのだ。

会社から売ってこいと言われても、取引先にはとりあえずの程度で紹介して、「でも私は御社にはニーズが無いと踏んでいるので、今日は御社にぴったりな商品をご提案します」と言って取引先が既に知っているうちの商品を紹介する。

そこから先は、いかにその会社と紹介した商品がマッチするか説明して、暗に会社の言いなりではない事をアピールしつつ、純粋に取引先の為になりたいという考えを取引先に言外で訴える。

するとその心意気を感じ取ってニーズがあると踏んだ取引先から、今回紹介した商品を取り扱ってくれる事がよくあるのだ。

売ってこいと言われた商品については、やっぱり売れませんでしたと、会社にごめんなさいして、けど売上は何とかなりますと言って取り繕ったりしてる。
無理して、取引先に押し売りなんかしたくは無いのだ。



ひとつ実際にあった自慢話をしたい。

何故かは知らないけど、我が社オリジナルの加工食品の試食サンプルが余ったから取引先にタダで配ってこいと言われた事がある。
社員全員にも配られたので私も食べてみた。

・・・非常食でも食べたくない味だった。


こんな物、タダでも取引先に配るなんて失礼にも程があるぞ。
一体会社は取引先を何だと思っているんだ?

憤りを覚えた私は、他の営業が各々の取引先に配り回っている事を尻目に、とりあえず全部家に持って帰って押入れの肥しにした。

その後、奇跡的にこの味が好きという社内の人がいたので、これ幸いにと全部渡した。


こんな事をしたところで、取引先からの信頼度は上がるわけないが、下がる事もない。

私は自分の意にそぐわない事で、取引先にも嫌われたくはない。
会社の言われるがままが出来ない、私らしい自慢話だなと、我ながら思う。


勿論胃に穴が空きそうな時もあるけれど、
こんな感じで気ままに営業やってます。
他にも思いついたらまた書きますね。

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