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元鬱病、母校に寄稿を頼まれる
noteにのらりくらりと文章を綴ることでストレスを下げている私。質の如何は無視して、書くのは好きだ。
そんなとある日。母校の教師から突然「学内誌にOBOGからの寄稿を紹介するコーナーがあり、毎年2、3人書いてもらっている。現在の業務概要と今後の抱負を書いてくれないか。」との打診を承る。有難い一方で悩む私。
鬱病になり休職期間で藁をも掴む思いで今の職場に転職したため、現在の業務が最高かと言われる
元鬱病、学歴はボディービルだと思う
「私は"一応"東大出てます」
TVでも現実の会話でもなんでもいいが、どこかで聞いたことがあるフレーズだと思う。
私も"一応"東大を出ている。この"一応"を付ける現象に関して、高校生までは「なんか一流の人間が敢えてへりくだることで庶民からの好感度を上げようとしてて小賢しいな」と小賢しく思っていた。しかし、いざ当の本人になるとワンクッション起きたい気持ちがとてもよくわかる。
なぜなら、東京大学は私
元鬱病、感情の共感に戸惑う
今年から社会人コミュニティに入っている。そこで、コーチが指導の際、全体に対してよく冗談を飛ばす。それ自体は良い。健全な団体である。
その時、隣にいる人間が「そんなことないよねぇ!」「え、知らない!」「うそだ~!」などと私に共感の矢を強制射撃してくる。一名ではない。そんな人が少なく見積もって五名くらいいる。
この時、どうしたらいいのかわからない。私は生粋のハガキ職人なので、面白いことを聞いても独
元鬱病、無駄を懐古する
複数人と食事に行った際、割り勘になる。代表者がまとめて払って、他の人間は専らPayPayで送金する。とある日の私も店先の路上でPayPayを開いていた。
この光景をふと客観的に想像したとき、異様だなと思った。
代表者は無表情でスマホを機材にかざし、やることのない店員は無表情で決済が終わるまで棒立ちで呆けており、残りの客はスマホを覗き込んでPayPayを立ち上げ、代表者に送金する。
現金のやり
元鬱病、外の事を思う
とある土曜日。午前7時30分。
山口県は徳山駅みゆき口にいた。
駅から徒歩10分の場所にある徳山港を7時35分発の船に乗りたかったので、やむを得ず大人の力を駆使してタクシーに飛び乗る。
「どちらまで?え?港まで?5分後の船?!」
「回天記念館まで?え?若い方お一人で?!」
「この時間に新幹線ってありますの?え?夜行バスで?!」
往復夜行バスによる変な場所ひとり旅が趣味である私。往復夜行バス旅
元鬱病、心の狭さを憂う
近年、急速に自分の心が貧相になっていっている。
バスで騒ぎ立てる子供を見れば、"嫌な中年顔"で眉をひそめては、母親を慌てさせている。この前は私の嫌な顔に気づいた母親に注意された女の子が号泣しだして「だって楽しくしたかったんだもん」等と大声で弁明していて、更に不快だった。しかし確かに罪悪感もあった。
電車が来れば、最後の客の足がホームに着いた瞬間にはもう車内に体を滑り込ませ、早歩きで座ろうとする
元鬱病、有言実行しなくてもいいと思う
古くからの友人が最近博士を取った。帰国すると言うので急いで会う予定を立てた。
ここぞとばかりに「ずっと前から思っていたことを聴かせてほしい。答えにくいと思うし、答えるのに時間をかけてもらってもちろん構わないのだけど、なぜそんなにmotivatedでいられるの?」と尋ねてみた。
友人は優しく笑いながら「私はmotivatedなんかではないよ。祖国が戦争を始めたとき、2週間泣き続けた。博士進学を決
元鬱病、春の可憐さに慌てる
皆が待ちわびる桜は全国で予報されるというのに、むしろ私は桜終わりの頃の桃や藤、躑躅を愛でるのに忙しい。
ふと道端や線路脇に咲いているのだ。庭園でご丁寧に四角形の枠から垂れる藤よりも、ワイルドに山々に群生している藤の方が心惹かれる。この春だけで何度二度見したことか。こちらもひそかなファンは多いはずなので、是非とも予報していただければと思うが。
山々に目をやれば、これを新緑と言わずして何が新緑かと
元鬱病、同僚に舐められる
転職3ヶ月目の職場にて、仕事ができない奴だと思われている。
きっかけは入社直後に単純なコードのミスを質問したからだ。当時はchatGPTに入力すればすぐに解決する問題だと気づけず、無知を晒した。
それ自体は恥ずべきことではないと思っているが、明らかに他のメンバーはPythonのファイルなのに、自分だけはExcelのファイルを共有されると熱意が削がれる。
仕事ができないと思われていると、楽な仕
元鬱病、妄想が変わる
道を歩く時、好きな音楽を聴きながら如何にも自分が自分でない存在であるような妄想をするのが習慣である。書き起こすと非常に恥ずかしいが、ランドセルを背負っていた時からの癖なのでもう習慣と言えよう。
大学生の頃は専ら恋愛の妄想をしていた。良い服を着て、通りすがりの人が自分を振り返り、恋人と甘い言葉を交わすような妄想だった。
今アラサーになると、専ら自分が如何にすごい人間であるか知ってもらう、驚いてほ
元鬱病、上からの期待に戸惑う
先日、ノリで学生のインターンシップ報告会に出席した。環境保護を目的とした団体で、ワークショップやSNS発信でエシカル消費の商品を紹介等に力をいれており「みんな頑張ってるな~」と気楽にobserverをしていた。
発表後、2名の評議委員(70代の偉い人)から有難いコメントを貰う時間となる。私が戸惑ったのはそこでのコメントだ。
「私たちが社会に出た頃は高度経済成長でね…(中略)…作っては壊すで良か
元鬱病、生成AIの依存に気づく
先日、博士課程の友人と飲んだ。そこで、かねてより聞きたかった質問をしてみた。
我々が同じ研究室にいた時は"最近流行りの英語論文を8枚くらいのスライドにまとめて発表する"という役割が3ヶ月に一度回ってきていた。当時の私は大学入試の小技を駆使して「However以下が重要だ!」「対立構造に気をつけて読むと楽だ!」「細かい実験に気を取られず結論から読んで全体に気を配らねば!」等と必死に英語論文を訳して
元鬱病、イエローカードを持たせてもらう
昔から、変だと言われた。実の親に向かって「それって人としておかしいと思うよ」と宣う小学生だったのだ。巷では目に入れても痛くないほど可愛がることで有名な祖母にも苦々しそうに「あの子だけ扱いにくい」と言われているのを子供部屋から聞いた。今ではその無遠慮さにアルファベットの病名でもつくのだろうか。
つい先日も、たった半年の付き合いしかない人に「変な人ですね笑」と相変わらず言われた。彼に悪気はないのだろ
元鬱病、気が合う理由に驚く
大学一年で強制的に受けさせられる第二外国語。そこで、たまたま同じ講義を受けていた同学年の人と仲良くなった。
出会った当初は、溌剌としていて、いつもおしゃれで、運動神経がとてつもなく良いその人との共通点はなかった。名字は知らないし、名前も漢字は書けないが、周りが呼び合うことで知る音でそれぞれの名前を覚えて、なんとなく昼飯を食べる6人くらいのメンバーのうちの一人だった。
なのに、なぜか仲良くなれる
元鬱病、同年代を疎ましく思う
1月より働き出した転職先。
同じチームに職歴としては一年先輩の同世代がいる。
彼の行動に心底気が滅入っている。
関わりたくないので、ひょろめがねと呼ばせてもらおう。
ひょろめがねは断りなく勝手にオンライン会議を入れてきては、また簡単に断りなく会議の変更をする。
新たな作業に取り組む際も、何も知らない私を置いてきぼりにしたまま有識者に自分のペースでmeetingを進めて、有識者がオンライン会議