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”支援”と”料理”にエゴはいらない。

僕は、料理人と福祉の支援者の両方を経験してきました。
この2つの仕事を経験して、思ったのが
”エゴはいらない”です。
では、そもそも”エゴ”って口にはするけど、どういう意味なんでしょう。

そもそもエゴってなに?

改めて調べてみました。

【エゴ(イズム)[egoism]】とは・・
-自我や利己主義*、自分勝手など。
(*利己主義:他人の迷惑を考えず自分の利益のためだけの行動や考え方)

料理の世界では、この利己主義を持っている人が、結構いました。
職人の世界ですから自分の技術を磨いて、誰かにひけらかしたくなる。
そんな僕も、若い頃はそうでした。
知識や技術を身に付け、食べ手に対し[どやっ]と言った感じです。
ただ・・・一流の料理人になると、話は別です。
それはそれで、誇りをもって技術やセンスを提供しているわけですから。

なぜエゴはいらない?

先述した利己主義が強いと”自分の利益のため”に料理を作るということです。
結局は、食べ手を考えず、自己満足で作っている状態。
見ている方向は、相手を見ず絶”自分だけ”です。
まずはお客さんや家族、大切な人に”喜んでもらう”ことがとても大切です。
またこれらの人が「何を求めているか。」もとても大切。
もちろんお客さんはお店を選び、毎回家族のリクエストに応えることはできませんが笑


承認欲求≒エゴ

そんな若い頃の自分や、料理人の人たちを見てきて感じたのは
”承認欲求”が強さでした。
誰かに評価されたい、認められたい、好かれたいのような気持ちのあまり、
自分では気付かず、いつの間にか”利己主義”になっていたりします。
これは”支援者”にも言えることです。
対人援助職では、利用者という対象者がいて、その人に”好かれたい”とか
”嫌われたくない”または”自分の思惑どおりにしたい”とか。
見ている方向は”自分”なんです。
もちろん支援者も人間です。承認欲求もありますし
できれば、人に好かれたいし、嫌われたくはありません。
ただこの「相手」と「自分」のバランスが偏りすぎると
「自分」の欲求を取る支援に向かいがちです。
支援者はとくに、自分を客観的に見れなくなると、このようなケースに
陥りやすいと身を持って感じてきました。


自分のバランスに気づくには?

このバランスは、自分ではとても分かりづらいです。
これまでの傾向グセですから。
なのでまずは、他のスタッフや周囲にフィードバックをもらうことが
自分のバランスに気づくヒントになります。
あと自分の支援のスタイル(言動や行動)を過信しないことです。
これが強いと相手のニーズはそっちのけで、相手をコントロールしやすいとも言えます。。
”料理”も”支援”も結局は、相手があって成り立つもの。
相手の喜ぶ顔をみたい気持ちで作る料理。
相手が求めている支援。
これらの自分への戒めにもしていきたいと思います。

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