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絵本『さいこうのいちにち』を読んでは独り言

私は仕事ができない

そう思っている

できないと言っても
ひとつひとつの仕事が
全くできないわけではない

言うなれば

マルチタスクができない
という感じだろうか

いや

マルチタスクに憧れて
あれやこれや
思考の赴くままに
手を出しては
中途半端な仕事が
山積みになっていく

そんな感じだろうか

・・・・・・

私は仕事ができない

いや

できなかったとでも言おうか

と言っても

今もそれほど
仕事ができるわけでもない

過去の自分を振り返り
どうすると良いか考え
辿り着いたのは

目の前の仕事に
集中して片付けること

それを心がけてから
変わっていった気がする

自信を持って
仕事ができます!
とは言えないけれど

いくらかマシになったかな

それでも

仕事ができるかできないかと言えば
仕事はできない方であろう

そんな自覚はある

・・・・・・

マルチタスクに対する憧れ

そんなものは持たなくなった

自分には無理だ

そう思うようになった

いや

正確に言えば
マルチタスクに対する憧れを
小さな小さな箱に押し込めて
無理やり蓋を閉めている

時折たまに
箱の中の憧れが
外に出ようとして
蓋を開けようとするけれど
それに気付いて蓋に手をかける

そんな感じだろうか

マルチタスクより
目の前の仕事に集中して
時間を見ながら片付けていった方が
自分には合っていると感じる

そんな感覚だろうか

・・・・・・

そもそも

マルチタスクに対する憧れは
どこから来るのだろうか

おそらく

著名人やインフルエンサーのような
俗に言われる凄い人の話を聴き
自分もああなりたいと

おもちゃコーナーで
何かしら欲しくなる子どものように

無意識に引っ張られる感じ
とでも言おうか

これといった根拠もなく
何となく憧れを持っている

その程度なのかもしれない

そんなことを思いながら

今日もまた

読んだんだか読んでいないんだか
積んだんだか積んでいないんだか
といった本達の中から一冊紹介し
心の琴線に触れた一節を取り上げ
ゆるりと書き記していきたい

今回はこちらの本を読んでは独り言

図書館で借りてきた絵本

短い時間の中
タイトルと翻訳絵本というだけで
直感的に選んだ絵本

地上に出てきた
カゲロウの一日を
美しく描いた絵本

ちょうど

この絵本を読んだ日の前日
鳥が好きな娘と一緒に
『地球ドラマチック』を見ていた

番組内で繰り広げられる
生き物の生存競争

それを見ながら

生きていることの素晴らしさと
生きることの大変さを噛み締めた

そんなこともあり
カゲロウの一日を描いた
この絵本に感動したのだった

さてさて

いつものように
引用する必要があるんだかないんだか
引用の定義に照らし合わせては
自己ツッコミを入れながら
noteの引用機能を用いて
引用させていただきたい

はかないものの例えに「カゲロウのような」という表現が使われますが、それは、カゲロウが羽化して地上ですごす時間がとても短いことから。でも、水中ですごす幼虫の期間を入れると、カゲロウの一生は半年から一年の間。昆虫としては、そう短いともいえません。

ジーン・ウィリス トニー・ロス 小川仁央. さいこうのいちにち. 評論社, 2008, 0p

これはカゲロウ。
きょうが、地上に出てきたさいしょの日。
そして、さいごの日。

カゲロウは、地上でいちにちだけ生きる。
かなしがっているのかな? ちっとも。
生きることをよろこんでいる!

古びてつかれきった日ではなく、
さいじょう、さいこうの日。
かけがえのないしゅんかんを、せいいっぱい。

ジーン・ウィリス トニー・ロス 小川仁央. さいこうのいちにち. 評論社, 2008, 2p

この瞬間を
一所懸命に生きる

その大切さは
言うまでもないが
果たして出来ているのか?と問うと
甚だ疑問である

自信を持って
一瞬一瞬を精一杯生きている
と胸を張って言えないのだ

それでも

少しだけ

ほんの少しだけでも

目の前のことに
全集中で挑めたら
少しはカゲロウのように
精一杯生きれるのかもしれない

そのためには

自分がどういった環境では
集中できないのかを
把握していく必要があるのだと思う

自分がなぜ集中できないのか

そう問いかけて
自分の心の動きを
見つめていく必要があるのだと思う

そんなことを感じた
絵本体験であった

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