明智 (Naoko Akechi)

北海道の田舎暮らし。小さい頃から詩を書くひと。ここではエッセイや詩、日々思うことを書き…

明智 (Naoko Akechi)

北海道の田舎暮らし。小さい頃から詩を書くひと。ここではエッセイや詩、日々思うことを書き連ねてゆきます。

マガジン

最近の記事

不安と丁寧、自由になるための思案

仕事に対する不安が高まるたびに、自由がほしい!と心が叫び出す。 しかし、自由とはなにか。 仕事が忙しくなると決まって焦り、先延ばし癖ならぬ「前倒し癖」が出現。その日やらなくても差し支えない仕事にまで手を出してしまう。当然、時間と苛立ちに追われ、その繰り返しがストレスとなり、自分で自分の首を絞めている有様。 あまりの息苦しさに「もう仕事やめたい…やめて自然の中で丁寧に自由に生きたいよぉ…」などとのたうち回るのだが、結局環境を変えたところで自分が変わらない限り同じことを繰り返す

    • 食を巡る

      私にとって食とはなにか。 夕方時になるといつも食べることばかり考えてしまう。 一日の疲れで食欲がピークだ。 料理は好き。 「これをあれと合わせたら…」 「あれをこのソースで和えて、あれもこれも加えて…」 そんなことを考えながら食べるのも好き。 気に入ったレシピはノートに書き留めておいて、「次はどれを作ろうかな」とページをめくる。 ところが、今は中々時間が割けない。 病気の影響で疲れやすい体に、労働時間が伸びて中々抜けない疲れ。 家庭内の事情とか、やるべきこととか、色々重な

      • 石炭町の燃える鳥

        ズリ山というものがあります。昔、石炭を取った残りのクズを捨てていたところです。 ある日一人の炭坑夫がズリ山の下の方で寝転んでおりました。 俺たちの掘った石だ、でもこれも大地の恵みにちがいねえ。ただ火にかけるために、銭のためだけに、俺は黒い綺麗なもんを地の底から掘って、こうしてクズを捨てている。 そう思いながら寝転んでおりますと、西の方から妙に白く光る何かが、ヨロヨロと飛んできます。 なんだべ…白鳥の季節でもなし… 光る鳥は男のすぐそばへ、ほとんど雪崩れ込むように落ちました

        • 良品週間と物欲

          無印良品週間が月曜日で終わろうとしている。 今回の私の購入品は、充電器とケーブル、ケーブルケース、メッシュポーチ。 他にも欲しいものはあったが、予算との格闘を勝ち抜いた精鋭たちだ。(色気がないなあ) これらは次の旅行で大いに役立ってくれるに違いない。 片っ端からお気に入りに登録している時間は楽しいが、購入する段階になって怖気付く…その程度の物なら今の生活に必要がないのだ。 予算の壁を破ってでも「欲しい!」と感じさせるもの。それはきっと実用的とはかけ離れた「何か」なのだろう。

        不安と丁寧、自由になるための思案

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        • 詩の作品
          11本

        記事

          日常で非日常

          「旅したい欲」が高まり、有給を使って地元のビジネスホテルに泊まる。 ドーミーイン系列なので温泉付き。 素晴らしき自家源泉。 塩化物泉の低温泉で飽きずに長湯することができた。 部屋では読書や刺繍を。 夜は母と合流して眺めのよいレストランで夕食。 日常を非日常に変える努力、こんな休日もたまには良い。

          【詩】水のみち

          誰かの聲に呼応して 胸が 髪が 瞳が ブルブルと揺れている 私と誰かの間にある 無限色した水が波打つ ほ、と吐き出せば暖かく ふ、と吐き出せば鋭く あ、と気を抜けば冷たく 塩辛い(あるいは無味の) 水が視界や呼吸から絶え間なく滲み出すのを 誰もが知っているはずだ 湯船を埋め尽くす柔らかな温度も 乾きを潤す天の恵みも ある日牙を剥く冷徹さも 私は知っている 知っていながら生きるため 蛇口を捻る毎日だ 渦巻く 打ち寄せる 暴き出す せき立てる 「逃げろ」 「生きろ」 「

          【詩】水のみち

          ワクワクして生きたい

          苫米地英人『頭のゴミを捨てれば、脳は一瞬で目覚める』を読み終える。 自らの抽象度の高さを知り打ちひしがれたけれど、そこを乗り越えるとすんなり受け入れられた。 そして人の心理はここまで論理的に表現できるのか!と博士の手腕に驚嘆。説得力しかない。 頭の回転のとろい私はついていくのに必死で、途中知恵熱で寝込むほどだった(誇張でなく)。 ゴールを設定し、そこまでに必要のない頭のゴミ(感情・自己イメージ・評価等)は捨てて良いという博士の考え方は「本当に必要なものを持つ」というミニマリ

          ワクワクして生きたい

          日の長さ

          休憩時間、胡桃を齧りながら夕陽を眺める。 ずいぶん日が長くなったなあ。 一方で外は風が吹き荒れて、雪をサラサラと蹴飛ばしている。 地面が凍りつき、その上をレースカーテンのように雪が進む。美しいけれど、そこに立つ自分を想像して思わず顔をしかめてしまう。 じりじりと迫る夕闇に、もう少し待てと声をかけたくなる、それは「道産子」の性だろう。 冬の夜は長く、春を待つ心を大いに膨らませるものだ。

          風の冷たさ

          いつも通っている近所の温泉へ。 受付で回数券をまごまごと千切っていると、サウナハットとサウナマットが目に入る。 ここでサウナに入ったこと、ないなあ。 遠赤外線サウナはちょうどよい温度で、大きなテレビでは嵐の相葉くんが保護犬のカットをしている。 上段の列の先輩方が「ああ〜」「おっ」「かわいい」「がんばれ〜」と呟くのを聞く。 全員が相葉くんと黒いワンちゃんを応援している熱く暖かな空間。10分ほどで退出。 その後いつも通りに温泉を味わう。 外へ出ると頭皮をさらうマイナスの風。

          変化を求めて

          着物を着て、ホットチョコレートを飲みながら刺繍をする。 それだけでなんだか特別な一日になったような気がして、心が前向きになる。 前向きがてら夕方運動を兼ねて本屋さんへお出かけ。 石田ゆり子さんのエッセイを手に取ってみて、文章を綴ることの大切さを思い出す。 (そしてnoteを書こうと思い立つ) 刺繍はひと針ひと針、糸・図案・布と対話をしながら進めていくものだが、それは言葉も同じだと、当たり前のことを当たり前に感じた。 凡庸。 そんな凡庸さを、凡庸なりに何かに活かせないかと

          デニム着物届きました 柔らかくて着やすい…!

          デニム着物届きました 柔らかくて着やすい…!

          ああ~着物が着たいな~と思いながら、箪笥に手が伸びない日々。 平日は着る時間も持てないのだけれど。 帰宅して1時間後にはお風呂⇒パジャマ⇒睡眠なので…。 せめて休日くらいは着たいものです。

          ああ~着物が着たいな~と思いながら、箪笥に手が伸びない日々。 平日は着る時間も持てないのだけれど。 帰宅して1時間後にはお風呂⇒パジャマ⇒睡眠なので…。 せめて休日くらいは着たいものです。

          自分を大切にする、ダイエット徒然。

          去年のクリスマス前にギックリ腰になり、年末年始は腰痛と共に過ごしました。 主治医から「2024年は運動をしよう」と言われていたこともあり、これを機に食生活・運動を見直して 「健康的な身体改造」を1年かけてやっていくつもりです。 現在参考にしているのは 食事面では『運動指導者が断言! ダイエットは運動1割、食事9割』という本です。 こちらはkindle unlimitedで決定版が読めます。 「ダイエットは運動ではなく食事改善が大切!」という内容です。 栄養素の観点から、正し

          自分を大切にする、ダイエット徒然。

          雪の日の外は静か。 レースカーテンの向こう側は真っ白く光っていて、鳥の囀りひとつ聞こえない。 自然が眠りについている。 この静寂を切り裂いて目覚めてもいいものか、そんなことを考えながら毛布に包まる。

          雪の日の外は静か。 レースカーテンの向こう側は真っ白く光っていて、鳥の囀りひとつ聞こえない。 自然が眠りについている。 この静寂を切り裂いて目覚めてもいいものか、そんなことを考えながら毛布に包まる。

          初雪が降りました。 一層厳しくなる「しばれ」の中に、透明な水の息吹を感じます。 これで地中の虫たち、植物の根っこたち種たちが、暖かく冬を越せますね。 人間は雪かきを頑張ります…!

          初雪が降りました。 一層厳しくなる「しばれ」の中に、透明な水の息吹を感じます。 これで地中の虫たち、植物の根っこたち種たちが、暖かく冬を越せますね。 人間は雪かきを頑張ります…!

          掃除と最近読んだ本

          木曜日、朝から風呂掃除をしました。 泡ハイターを吹きかけて冷水で洗い流すだけの簡単掃除。 泡ハイターは洗面台にもトイレにも使えるので助かります。 最近は掃除が楽しくてついつい夜寝る前に目に付いたところを磨いてしまうのですが そうすると眠りが浅くなってしまうので(楽しくて興奮するからかな) ぐっと堪えて朝の楽しみにするようにしています。 ↓この本を読み終えました。 睡眠とホルモン、ストレスの関係がよくわかります。 人間もたんなる生物。 体に逆らわず、夜は夜らしい過ごし方を心

          掃除と最近読んだ本