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新・おてらのつくりかた

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風鈴は風のあるところでこそ、いい音を奏でる。

風鈴は風のあるところでこそ、いい音を奏でる。

夏ですね。

街中を歩いていると、時折「チリンチリン」と、涼し気で繊細な「風鈴」の音が聞こえてきます。

軒先に吊るされた風鈴が風に揺られている様子はなんとも風流です。

人間の心は不思議なもので、実際の気温が下がったわけでもないのに、その繊細で美しい音色は心に気持ちよく、夏の暑さを和らげてくれているような気がします。

室内の風鈴ところで先日、室内で売られている風鈴を見ました。

その風鈴は風に

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自分の可能性を自分の言葉で狭くしていないか?

自分の可能性を自分の言葉で狭くしていないか?

自問自答することがある。

僧侶という役割を与えられている自分を客観視し、「僧侶として何ができるか?」と、問うのだ。

僧侶はこういう仕事をするから、こうするのがいいんじゃないか、いや、やっぱりあれをしたほうが…。

というような感じだ。

けれども、この自問自答、よく考えれば違和感がある。というか、前提がおかしい気がする。

だって、「僧侶として」って決めちゃったら、自分の幅が狭くなっちゃうじゃ

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自分の「得意」を生かして場づくり(布教)をする

自分の「得意」を生かして場づくり(布教)をする

ぼくはお坊さんで、布教をする。

お坊さんの「布教」というと、お寺や法事でお説教(法話)をするということがまず頭に浮かぶ人が多いと思う。
実際、そういった場面が多いのだけど、それだけが布教じゃないよと言いたい。もっと様々な形があっていいよと言いたい。

これは伝統的なものの否定ではなく、あくまで、より多くの形を認め、積極的に広げていこうぜ、という類の話だ。

お坊さんの業界に人が増えない理由そもそ

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