ある少年の告白

「ある少年の告白」

原題: Boy Erased
監督:ジョエル・エドガートン
製作国:アメリカ
製作年・上映時間:2018年 115min
キャスト:ルーカス・ヘッジズ、ニコール・キッドマン、ラッセル・クロウ、グザビエ・ドラン、トロイ・シバン、ジョエル・エドガートン

 2016年「マンチェスター・バイ・ザ・シー」はとても好きな映画作品の一つ。あの時の少年が映画主役という、只それだけの個人的な理由で観に行く。ニコー

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『ある少年の告白』ジョエル・エドガートンら信頼のおけるメンツが描く大切なこと 公開中

俳優としてはもちろん、映画監督としても信頼がおけるジョエル・エドガートンによる、ある少年とその家族の胸の内への真摯なアプローチ。やっぱり信頼に値する。

原題:BOY ERASED  ★★★★★

ジョエル・エドガートンに、応援している若手俳優のひとりルーカス・ヘッジズ

そしてニコール・キッドマンとラッセル・クロウ

信頼のおける俳優たちが集結、さらにこの映画で描かれる意義に賛同して加わったトロ

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『ある少年の告白』(原題:Boy Erased)

『ある少年の告白』見てきました。(下の方にネタバレがあるので、まだ見ていない方はご注意ください)

アメリカのアーカンソー州にある小さな町で、バプティストの家族に育ち神父の父をもちながら、ゲイであることがことを理由に、同性愛を「矯正」するプログラムに入れられた19歳の少年、ジャレッド・イーモンズのストーリー。これはGarrard Conleyによる手記『Boy Erased: A Memoire』

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映画「ある少年の告白」を見て  カミングアウトと家族のあり方

アメリカでは現在も、約7万8000人の若者が信仰の名の下に同性愛"矯正"治療を受けさせられているという。
その多くは専門知識のない職員によって、時に暴力的な虐待であるような内容も含まれており、今も多くの経験者がトラウマを抱えたり、自殺をしてしまった若者もいる。

そんな同性愛"矯正"施設を舞台に、一人の青年の家族、社会、そして自分自身との葛藤をえがいたのが「ある少年の告白」(2018年)の作品であ

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変わることがすべて正しいのか(ある少年の告白 感想)

人はいつも自分以外の何かになりたいと思っている。
サラリーマンじゃない自分、引きこもりじゃない自分、コミュ症じゃない自分…
巷には、そうした人たちに向けた啓発本が大量に並べられている。よりよい自分になろうとするのは決して悪いことではない。
しかし、取り残された今の自分は一体何なのだろうか。よりよい理想のためにはあってはならない、消去すべきものなのだろうか。

「ある少年の告白」を見ました。
原題は

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ある少年の告白(Boy Erased)

同性愛の"治療"を目的とする矯正プログラム、コンバージョンセラピーに参加した時の実体験をまとめたガラルド・コンリーの著書(日本では未訳)が原作の映画です。

通っていた大学で起きたある事件をきっかけに、自身がゲイであることを両親にカミングアウトした主人公のジャレッドをルーカス・ヘッジズ、福音派の牧師である少年の父親をラッセル・クロウ、同様に熱心な信者の母親をニコール・キッドマンがそれぞれ演じます。

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同性愛という“罪”に向き合うこと ~映画『ある少年の告白(原題:BOY ERASED)』感想~

悪いことをしたら「ごめんなさい」しなさい、誰もがそんな言葉を一度は耳にしただろう。親や教師といった目上の者に叱責されることで、子供は己の過ちに気づき謝罪をするものである。
 しかし負けん気の強い子供は時に叱責されつつも頑なに「ごめんなさい」をしないことがある。涙さえ浮かべて謝罪を拒絶する子供の胸には一様に「僕は悪くない」という感情が渦巻いている。たとえ大人が客観的な視点で悪いことをしたと判断してい

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自分らしく生きる

久しぶりに映画館で映画を観た。計画性もなく、衝動に任せた行動だったが、結果としてとても良い経験になった。私は忘れやすいので、この場を借りて感想を書いておこうと思う(文章書くのへたくそだが)。

この映画をこれから見ようと思っている人にとってはネタバレになるかもしれないので、その点は各自注意していただきたい。

概要

『ある少年の告白』という映画だ。公式サイトはこちらから。

牧師の家庭に生まれた

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「ある少年の告白」を観て

朝起きて朝食をとってランチのことを考えながら、王様のブランチを観るいつも通りの土曜日が始まった。長い連休の序盤で、一日のんびりしようと思っていた。

映画を紹介するコーナーで、担当のLiLiCoさんが涙ながらに観てほしいと訴える映画があった。その涙を、震える声を、真剣か顔を見ながら、今すぐ観に行かなくてはと思った。

その映画は「ある少年の告白」だった。

内容を簡単にまとめて言うと、同性愛者の恋

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