冨永昌敬

パンドラの匣

桜桃忌によせて

2009年の日本映画です。
監督、脚本は、冨永昌敬。
原作は、太宰治。
音楽は、菊地成孔。
主演は、染谷将太。
共演は、ミュージシャンであり2008年芥川賞作家の川上未映子、
仲里依紗、窪塚洋介、ふかわりょう、小田豊、洞口依子。

  ことし落第がきまった。それでも試験は受けるのである。
  甲斐ない努力の美しさ。われはその美に心をひかれた。
  今朝こそわれは早く起き、まっ

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最近観たの

『南瓜とマヨネーズ』冨永昌敬監督

わたし、臼田あさ美の顔すき。ぐしゃぐしゃでも可愛いんだなあと感動した。以前 友人K氏に「魚喃キリコの漫画に出てきそうですね」と言われたことがあり、自分と似ているひとたちが出てくる漫画だなんてなんだか怖くて読まずにきたけれど、そんなに似てなさそうだから読んでみようかな、と思った。

しかし、そう思われているということは、もしかしてそうなのかもしれない。自分のことな

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『素敵なダイナマイトスキャンダル』の快楽と罪業

子は親ときわめて似た人生をたどるか、そうでなければ親とは全く異なる人生を送るか、そのどちらかであるということを向田邦子が書いていた。周囲の親子を見ると、何となくわかるような気もする説であるが、さしずめ子は、親の影響を避けることができないということなのだろう。親が、みずからが実現できなかった夢を子に託すというのはよくある話だし、親の背中を見て育つ、ということは反面教師とするということでもある。では、

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わたしはせいいちに恋をした。 【映画『南瓜とマヨネーズ』】

『南瓜とマヨネーズ』を観て、私はどうしようもなく、持っていかれてしまった。

原作・魚喃キリコ、監督・冨永昌敬
主演・臼田あさ美、共演・太賀・オダギリジョー

ライブハウスで働くツチダは、ミュージシャンの夢を諦めきれないせいいちとの生活を支えるためキャバクラでも働き、さらには店の客と愛人契約を結ぶことに。
バンドを脱退しスランプに陥ったせいいちとの関係がギクシャクするなか、忘れられない過去の恋人ハ

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映画備忘録 2018年4月上旬

観た映画の備忘録を書いている『後悔と反省の狭間で』の2018年4月上旬分のまとめ。

『素敵なダイナマイトスキャンダル』

出典:公式サイト

【備忘録】『後悔と反省の狭間で』

#邦画 #映画 #素敵なダイナマイトスキャンダル #冨永昌敬 #柄本佑 #前田敦子 #三浦透子 #峯田和伸 #松重豊 #村上淳 #尾野真千子

『BPM ビート・パー・ミニット』

出典:公式サイト

【備忘録】『後悔と

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素敵なダイナマイトスキャンダル

まず、この原作を映画にしようと思い立ってくれた監督に感謝です。2時間18分あるんですけど、終始「うわ〜、最高だな〜」って思って観てました。冨永昌敬監督作品「素敵なダイナマイトスキャンダル」の感想です。

原作者であり主人公の末井昭さんのことはなんとなく漠然と子供の頃から知ってるといいますか、(タモリさんの「今夜は最高」とかに出てたんじゃないかな。それで知ってるんじゃないかと思ったんですが、)雑誌の

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素敵なダイナマイトスキャンダル

雑誌編集者 末井昭の自伝的エッセイをベースとした物語。
岡山県で生まれ育った末井昭(柄本佑)には、幼い頃に隣家の息子とダイナマイト心中を図り自殺した母 富子(尾野真千子)がいた。
18歳で上京し工場で働くも長続きせず、デザイン学校で学んだ知識を活かし働き始めるも認めて貰えない日々が続く末井。
そんなある日、気の置けない同僚 近松(峯田和伸)に母の死に様を面白がって貰えたことから末井の中で何かが変わ

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ミヤザキタケル 2017年下半期映画ベスト10

1 勝手にふるえてろ / 大九明子

2 IT イット “それ”が見えたら、終わり。 / アンディ・ムスキエティ

3 女神の見えざる手 / ジョン・マッデン

4 彼女がその名を知らない鳥たち / 白石和彌

5 ユリゴコロ / 熊澤尚人

6 海底47m / ヨハネス・ロバーツ

7 パターソン / ジム・ジャームッシュ

8 南瓜とマヨネーズ / 冨永昌敬

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南瓜とマヨネーズ

魚喃キリコ原作マンガの実写化。
ライブハウスで働くツチダ(臼田あさ美)は、同棲中の恋人 せいいち(太賀)のミュージシャンになる夢を支えるべく密かにキャバクラで働き始める。
レコード会社と契約を交わしたかつてのバンドメンバー達との確執から曲作りに打ち込めず、働きもせずに毎日ダラダラと過ごすせいいち。
そんなある日、忘れることのできない元恋人 ハギオ(オダギリジョー)と偶然再会し関係を持ってしまうツチ

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