天地開闢

平家物語の「神統譜」は日本書紀本文に一致し、古事記本文には一致していない

平家物語巻第11、107句「剣の巻」は、国常立尊に続いて、

以下のような神々の系譜を語ります。

国狭槌尊より体はありて面目なし。豊斟渟尊より面目ありて陰陽なし。第四より陰陽ありて和合なし。埿土煑尊埿土、沙土煑尊、大戸之道尊、大苫邊尊、面足尊・惶根尊等なり。

日本書紀本文は、国常立尊の後、

次に国狭槌尊。次に豊斟渟尊。

次に神有り、埿土煑尊埿土・沙土煑尊、次に神有り、大戸之道尊・大苫邊尊。

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中世における日本神話~平家物語が語る「草薙の剣」

平家物語巻第11第107句「剣の巻」は、壇ノ浦の戦いで海中に没した三種の神器のうち、「草薙の剣」について述べています。

この部分の記述は、当時の人たちに、日本神話がどのように受容されていたかを知る貴重な手がかりのように思われます。

剣の巻は、草薙の剣が登場するまでの経緯についてこのように語り出します。

それ神代と言うは、天神のはじめ、国常立尊は色はありて体なし。虚空にあるごとく、煙のごとし。

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古事記~上つ巻~

こんばんわ。
守護神鑑定師の龍月(きみつき)です。

以前古事記のタイトルで書きましたが、今回は続編です。

上つ巻の内容を簡単にまとめてみました。
《古事記》の編纂を最初に企図したのは[天武天皇]だとされています。
しかし、存命中に完成せず、三代後の[元明天皇]の時に、改めて完成させるように勅命が下されて、712年にようやく完成しました。
このときに尽力したのが、[稗田阿礼]と[太安万侶]です。

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古事記

こんばんわ。
守護神鑑定師の龍月(きみつき)です。

noteでblogを始めて、早半月になります。
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さてさて、今回は『古事記』についてです。
はい…ここに来て『古事記』です。

《ふ

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令和への御代代わりを機会に

こんばんわ。
守護神鑑定師の龍月(きみつき)です。

令和に御代代わりして、2ヶ月半が経ちました。

【令和を機会に日本を学ぶ】
令和を迎えて、多くの人が日本人としての自覚を持ち始めているのではないのでしょうか?
メディアには連日天皇陛下が登場し、書店には天皇関連の本がずらり。

それに伴い、天皇・神社・祭祀・古事記・八百万の神・神道など、日本の原点を振り返る絶好のチャンスを迎えています。

今叫

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日本書紀第四別伝と古事記の神々の系譜

他の別伝とは少し趣きが異なる日本書紀のアフター天地開闢物語の第四別伝。

神々の系譜をこう述べています。

天地初めて分かれしときに、始めに倶に生れる神有り。国常立尊と号す。次に国狭槌尊。又曰く、高天原に生れる神、名付けて天御中主尊と曰す。次に高皇産霊尊。槌に神皇産霊尊、皇産霊、此には美武須毘と云ふ

つまり、第四別伝は、「天地開闢の時に国常立尊や国狭槌尊が生まれた」と言う記述と「高天原に天御中主

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いきなり高天原なのか?

一書に曰く天地初めて判れしときに始めに 倶に生れる神有り。国常立尊と号す。次に国狭槌尊。又曰く高天原に生れる神、名付けて天御中主尊と号す。次に高皇産霊尊。次に神皇産霊尊。皇産霊、此には美武須毘と云う。

日本書紀の冒頭部「国常立尊登場物語」には、本文の他に、6つの別伝があります。

そのうち、第四の別伝は上記のようになっています。

この第四別伝は、本文や他の5つの別伝に比較して、独特の性格を持っ

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