初代尾上眞秀の初舞台。溌剌とした眞秀に、大立者がつきあう。極め付けは祖父菊五郎で、上手、滝のなかから押し出しで登場する。歌舞伎俳優として初舞台に立つこと、歌舞伎俳優として舞台に立ち続けること。なんて、幸福に充ちて、大変すぎるんだろう。