パピヨン

「パピヨン」観た時の絶望感って一般人に与えていい量じゃないっていうか、苦痛すぎて映画を観終えた後、観るタイプの拷問かなって思ったし、塀の外で生きられるってなんて素晴らしいんだろう、みたいなよくわかんない気持ちになったよね。

だからリメイク版公開って聞いても、あんな辛い映画を何で二度も観なきゃいけないのって感じだし、「パピヨン」って言葉を聞いただけでスティーブマックイーンの白髪頭を思い出して、ウッ

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東京ではGWに深作欣二映画の名作が520円で見られる件

▼ゴールデンウィークに入ったので、おすすめの映画の企画を紹介する。

とはいえ、暴力描写が苦手な人にはオススメしない。

▼しばらく休館していた国立映画アーカイブで、4月23日から5月26日まで、「映画監督 深作欣二」を上映している。住所は東京都中央区京橋3-7-6。

▼じつは今日27日が、最大のお目当てだった「軍旗はためく下に」(1972年、96分)を上映していた。有名な「バトル・ロワイアル」

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「仁義なき戦い」という叙情詩 Episode 1

記念すべき第1作「仁義なき戦い」。
当時の予告編ではまだ、津島利章作曲の“例の曲”は使用されていない。

主要製作陣

監督…深作欣二
脚本…笠原和夫
撮影…吉田貞次
音楽…津島利章
企画…俊藤浩滋、日下部五朗

主要キャスト

広能昌三…菅原文太
山守義雄…金子信雄
坂井鉄也…松方弘樹
若杉寛 …梅宮辰夫
槇原政吉…田中邦衛

STORY

太平洋戦争終了後の広島県呉市。
復員兵

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「仁義なき戦い」という叙情詩 Introduction

時は1973年1月13日。

東映が後に数々のフォロワーを生み出し続ける名作、

「仁義なき戦い」

を世に送り出した。

広島で実際にその道の人であった美能幸三の獄中での手記を元に作家の飯干晃一が書き上げ、週刊サンケイに連載した「仁義なき戦い 広島やくざ・流血20年の記録」の映画化である。
全5作の監督は深作欣二、主役を菅原文太が務めた。そして作品の肝となっている脚本は笠原和夫が4作目までを担当

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┗🆕『Y→S→W→K/最後に福音』

おお!よくぞ今夏も、おいでくださいました~、クマゼミさん!まぁしかし、貫禄ありますなぁ。何だか、松方弘樹の顔を思い浮かべてしまうのですがねぇ~?(笑)

強盗放火殺人囚

ディープ&ストロング。つまり深く、強くとはこの映画のために用意された言葉である。

ムショに収監されている松方さんは、仮釈がほぼ決定的となり、面会にやってきた女房であるところのジャネット八田を前にして、テンションが上げ上げになっていた。

「今度、娑婆に出たらお前にごつい指輪買うてやる。大阪城みたいな家建てたるわ。やったるでー。わしゃヘドが出るほど銭設けたるわ」

その隣ではこれまた面会が行われて

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脱獄・広島殺人囚

それは昭和22年、嵐の夜のことだった。

「これは純度99%のものだっせ。あんじょうサバイテや」

渡瀬恒彦は闇屋である東映が誇る怪優・汐路章にそう言ったが、振り向くと汐路は拳銃を握っていた。

「楽にあの世へ送ってやるさかい。心配すな」

すわっ。渡瀬恒彦、万事休すかと思われたが、雨が激しく叩き付ける窓ガラスを蹴破り、我等が男の突撃列車・松方弘樹がとっこんでくると、汐路の拳銃を奪い容赦なく彼と、

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暴動島根刑務所

1975年。映画史に燦然と輝く一本の作品が公開された。

中島貞夫監督、松方弘樹主演作品『暴動島根刑務所』。

その主人公である男の突撃列車・松方弘樹は、開始二分でヤクの売人にして、東映の絶倫帝王・名和宏をぶち殺したが、約二ヶ月後、絶倫帝王の死体が発見されると、そのまま島根刑務所送りとなった。

刑務官室で刑務官たちに取り囲まれ、チワワのようにビクビクしている松方さん。

「おっ。なんやこいつ小便

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松方弘樹よ。永遠なれ!

〝男の突撃列車・松方弘樹〟の死が全世界に波紋を投げ掛けてから、しばらく経つ。

松方さんに対する思いは、人一倍ある。

だが何故か、その思いの丈をいつものように、文章としてぶつけようという気にはならなかった。

単純に疲れていたのか。それともあまりにも書きたいことがありすぎて、どこから手をつけていいのか分からなかったのか、自分でもどうしてなのか理解できなかったが、いたずらに時間だけが流れていった。

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