梅雨だから

梅雨の日のパン作り

焼きたてのそれは、触れるとふかりとして、まるで子どもの頃に夢想したような――雲をつかんだらこんなふうだろうか、というような感触で。つぶれないようにおそるおそるちぎってみると、思いの外に弾力のある手応えがかえってくる。
 さぁ、なにをつけて食べようか。苺のジャムか、こってりとしたピーナツバターか。それともミルクの風味がするシンプルなバター? ハムに、卵に、アボカドに……なんなら納豆なんて変わりダネだ

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大好きな花

梅雨は
苦手だけど
雨は
苦手だけど

紫陽花は
可愛くて美しくて
とても大好き…

だから
梅雨は苦手だけど
雨降りは苦手だけど

ピンクや紫や青…
色とりどりの
紫陽花を
道端で
見かけると

例え雨が降ってても

例え雨に濡れても

立ち止まって
見惚れてしまう

夏が来る前の
とても素敵な

とても癒やされる

穏やかな一時…

半夏生 1

半夏生に降る雨音を
窓の外に聞きながら

本のページをめくる           梅雨の季節を描いた物語を…

自分に優しくする工夫

最恐ばあちゃん(88)が、離陸していった。生活に平穏が訪れます。ありがとうございます。なぜだかわからないけれど、誰かに感謝したい気持ちになりました。また夏ごろに上陸するそうです。なんだかスパンが短いような気がしますが、しばらくは忘れることとします。

さて、そんなことを考えて空を見上げても、驚くほど淀んだ色。「・・天気、わるいなぁー・・・」というテンション低めの感想しか思い浮かばない。天気予報をみ

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雫と花びらと

「あのね、わたしもっとたくさんの世界が知りたいの」
「何を言ってるの。私達には私達の世界がある。それで十分じゃないの。我が儘は言わないでちょうだい」
 母さんはぴしゃりと言い放った。
 私達の世界?そんなの満足できないよ。濃い緑と、むわりとした土気、そしてたまにしか差し込まない光何てつまらない。

「じゃあ、ちょっとだけ外へ出ても良い?ちょっとだけ」
「駄目だ。外には危険がたくさんある。それにいつ

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